花に果実に茶も楽しめるか!? パッションフルーツ棚を作りました!
持田さんから縄の結び方を教えてもらう
5月21日におこなわれたエコDIY住まいラボの第一回、「パッションフルーツ棚を作ろう」に参加しました。講師は、庭乃持田園の持田智彦さん。森ノオウチのウッドデッキ部分にパーゴラを作り、縄を編み、パッションフルーツの苗を植えた模様をリポートします。

今年もいよいよ森ノオトの「エコDIY」がスタートしました。第一弾は持田智彦さんによるパッションフルーツのグリーンカーテンづくり。

 

午前10時過ぎ、まずは持田さんから本日の作業内容とパッションフルーツについての説明を受けました。

この日は、木材でパーゴラを作り、続いて縄を編んでパッションフルーツのツタがはう網を編みます。そして、最後に苗を植えます。

 

土の話、パッションフルーツの葉の裏にある蜜腺の話、土と水の関係……などなど、持田さんの広い知識と深い洞察から、いろいろな話題で盛り上がりますが、まずは手を動かそうと、さっそく作業開始です。

 

(1)パッションフルーツ棚を作る

材料:

柱、梁(6cm角の杉材)、垂木(3cm×4cm角の杉材)、ネジ、釘

 

道具:

穴掘りショベル、バール、ブルーシート、電動のこぎり、水平器、電動ドライバー、突き棒、金づち、メジャー、えんぴつ

 

パーゴラの柱を建てる方法を調べると、地面に穴を掘ってコンクリを流し込んで土台を作ると書かれているものが多かったのですが、それって素人にとってはとてもハードルが高い作業ですよね。

 

今回は地面に穴を掘って杉材の柱をそのまま埋め込む方法をとりました(造園用語で「いけこむ」というそうです)。庭師の間ではポピュラーな方法で、杉材はそれほど風雨や紫外線に強い材ではないですが、それでも4、5年はもつということでした。

 

まずは、柱をいけこむ位置を決めます。森ノオウチにはウッドデッキがあるので、そのデッキを利用して位置を決めていきます。

室内から完成後の景色を想像しながら柱の位置を決めているところ

室内から完成後の景色を想像しながら柱の位置を決めているところ

柱の位置と屋根の傾斜を決め、穴掘りスタート。穴を掘るには、穴を掘るための専用のショベルを使います。腰を入れてショベルを振りおろし、土を挟んで地上に仮置きします。

邪魔になる木は縛っておくと作業がやりやすい

邪魔になる木は縛っておくと作業がやりやすい

 

穴を掘るための専用のショベル

穴を掘るための専用のショベル

 

「ブルーシートの上に掘った土を載せておくと埋め戻すときに便利」と、持田さんのアドバイス。こういうプロの技はとても参考になる

「ブルーシートの上に掘った土を載せておくと埋め戻すときに便利」と、持田さんのアドバイス。こういうプロの技はとても参考になる

この穴掘りは短時間で済むはずだったのですが、森ノオウチの地盤はとても固く、30cmも掘ると粘土層が出てきて、穴掘りショベルでは掘れなくなってきました。

 

柱の高さは地上2mほど。このくらいの高さの柱をいけこむには、約60cmは地面を掘りたいところですが、粘土層のあまりの固さに、掘るのは50cmでとどめることに。

 

バールで土をほぐしてはショベルで土を取り除く作業を繰り返し、5つの穴をあけるだけで、あっという間にお昼になってしまいました……。

赤ちゃんを背負いながらバールで土をほぐす

赤ちゃんを背負いながらバールで土をほぐす

お昼の休憩時には、パッションフルーツの葉っぱのお茶をいただきました。ほんのり甘みがあってやさしい味。葉っぱまで利用できるなんて! 早く育っておくれ、と、生育がとても楽しみになりました。

 

お昼を食べながらも、持田さんの土の話は続きます。例えば、土に水をやると空気の層が生まれ、根っこから水素イオンが出て、電子のやりとりが生まれるという話には、エレキ女史の梅原さんが大感動! プランター植えと地面への直植えの違いについても、土は湿度が100%だから水やりをこまめにできない場合はなるべく直植えがいいとか……。微生物の話にも広がり、話が止まらない持田さん。土って身近な存在なのに、とても奥が深いんです。大学で土木を学んだ私は土には多少詳しいと思っていましたが、微生物のことはさっぱりわからないので、とても興味深く、ずっと聞いていたかったです。

 

さて、午後の部スタートです。

穴の底を平らに突き、水平器を取り付けた柱をいけこみ、土を埋め戻しながら突き固めていきます。

柱に水平器を取りつけ、位置を慎重に確認

柱に水平器を取りつけ、位置を慎重に確認

 

少しずつ土を埋め戻して、突き棒で柱の周りを固める

少しずつ土を埋め戻して、突き棒で柱の周りを固める

 

柱が建ったら、柱間の距離を計測して杉材を電ノコでカット。梁を渡す

柱が建ったら、柱間の距離を計測して杉材を電ノコでカット。梁を渡す

途中、既設のウッドデッキの土台が柱の位置を邪魔しているというトラブルもありましたが、なんとか5本の柱のいけこみが終わり、形が出来上がった時点で時刻は午後2時過ぎ。急いで次の工程へ。

 

(2)縄を編んでツタがはうための綱を作る

昨年も大好評だった「とっくり結び」を教えてもらいます。梁から縦方向に縄を垂らし、横方向に縄を編んでいく作業です。参加者たちの手つきがどんどん慣れ、ペースアップしていきます。

持田さんから縄の結び方を教えてもらう

持田さんから縄の結び方を教えてもらう

(3)苗を植える

今回は、地面に直に植えるもの(地植え)と、プランターに植えるものの成長くらべの実験をします。地植えとプランターとの一番の違いは、「地面(地球)とつながっている」かどうか。地面全体から水分供給される地植えと、プランターの小さい土環境での生育の違いを比べてみます。

 

プランターにはホームセンターで購入した苗と、パッションフルーツの枝を切って培養し発根させたものの二種類を植えます。地植えはホームセンターで購入した苗のみを植えました。

プランターの底には底石を置き、一般的なプランター用の土をいれる

プランターの底には底石を置き、一般的なプランター用の土をいれる

 

こちらが発根した苗

こちらが発根した苗

 

水は、プランターの下から出てくるまでたっぷりとあげる。水が通るということは空気も通るということで、根に酸素を供給することができる

水は、プランターの下から出てくるまでたっぷりとあげる。水が通るということは空気も通るということで、根に酸素を供給することができる

 

水は、プランターの下から出てくるまでたっぷりとあげる。水が通るということは空気も通るということで、根に酸素を供給することができる

水は、プランターの下から出てくるまでたっぷりとあげる。水が通るということは空気も通るということで、根に酸素を供給することができる

 

ここまでで午後4時過ぎとなり、予定時間をオーバーしたものの作業終了。この後持田さんが垂木をつけ、パーゴラを完成させてくれました。

 

パッションフルーツは南米が原産の暖かい地域の植物なので、冬場は霜があたらない場所に移動させないと枯れてしまいます。その際には、伸びて縄にからんだツタは切ってしまっても問題ないとのこと。室内で越冬できたら、また次の夏に葉を茂らせ、果実を実らせてくれるかもしれません。

 

さて、無事に葉が茂りグリーンカーテンとして働いてくれるでしょうか。またまた、果実がたくさん実り私たちを楽しませてくれるでしょうか。ジュースがいいか、ジャムがいいか、そのまま食べちゃおうか、葉っぱのお茶もおいしかったな! わくわくしながら待つことにしましょう。

Infomation

<次回のエコDIY住まいラボ>

6月25日(土)「土間パネルをつくる」

10:00-15:00 (昼休憩あり・お昼各自持参・ミニ土間パネルのおみやげつき)

場所:森ノオウチ

定員:10組

参加費3,000円

event@morinooto.jp宛に、件名:エコ住まいラボ、本文には希望する講座の番号(両方一緒に申し込みも可)、お名前(ご家族で参加される場合は全員のお名前、お子さんがいる場合は生年月日も)、ご住所、電話番号を記入して、お申し込みください。受け付けは先着順です。

持ち物は軍手、飲み物、食べ物。よごれてもいい服装でお越しください。虫除け対策も各自でお願いします。

参加費には保険代、資料代が含まれています。

※本イベントは地球環境基金の助成を受けて実施しています。

坂本カオル
この記事を書いた人
坂本カオルライター
森ノオトで数少ない「リケジョ」で、建築・土木系の記事を手がけられる貴重な存在。巨大な建設物から天然自然な住まいづくりに転身し、化学物質を極力使わないライフスタイルを心がけている。生まれ育った家庭も結婚後も転勤族で、各地を転々とする暮らしを送っているため、抜群の順応性をもつ。
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