“特別な日”のケーキ屋さんが、穀菜食のデリ&カフェに変身!?
横浜市都筑区で20年、地域の人に愛される「Region(レジオン)」。安心安全な食材を使ったパンやお菓子、料理はどれも見た目も味も素晴らしく、パリの街角を思わせるような外観と気持ちの良いオープンカフェでリピーターが絶えません。

Region(レジオン)」は、横浜市営地下鉄ブルーラインのセンター北駅から徒歩3分ほど、広い歩道のある交差点の一角にあります。

オーナーシェフの藤巻正夫さんが、この場所にお店を構えたのは今からちょうど20年前。センター北駅前には、まだ大型ショッピングモールやランドマークとなっている観覧車もない頃でした。

20年前は、ここからセンター南の駅が見えましたよ。朝にはなかった道路が夕方には出来ていたり、マンションが建っていたりと、一日で景色が変わったということもよくありました」と藤巻さん。

この20年間でセンター北駅周辺の街並みは様変わりし、レジオンはこの街の発展とともに歩んできました。

 

オーナーシェフの藤巻さんとレジオンの販売スタッフでもある奥さんのまりこさん

 

藤巻さんは20代後半の4年半ほどを、スイスやフランスで修業をしながら過ごしました。その後、小田原のデザート専門店で8年間シェフを務めたのち独立、1997年にこの横浜市都筑区にレジオンをオープンさせました。

レジオンの特徴の一つに、オープンカフェがあります。フランス修業時代に影響を受けた自由な雰囲気のカフェを日本でも再現するため、オープンカフェが出来る広い歩道に接した今のお店の場所を見つけたのだといいます。

「フランスではどんなに田舎に行っても、必ずカフェがありました。1人でカフェをはしごして、とにかく色んなカフェをまわりました。フランスのカフェは、コーヒー一杯で何時間過ごしてもよい場所でした。本を読んでも、おしゃべりを楽しむのもよし。お酒を飲んでも、もちろんお菓子を食べてもいい。利用する人によって、時には書斎、時には食堂や居酒屋……という風に、その人によってその場をつくることが出来る、フランス人にとっては欠かせない生活の場でした」(藤巻さん)

 

まるでパリの街角のような外観と開放的で気持ちの良いテラス席。ランチ時や午後のティータイムになると、この席でそれぞれの時間を過ごす人の姿がよく見られる

 

森ノオト編集部でも、実はかねてからレジオンのファンという人も多く、ライターの山田幸さんはかれこれ17年位前から通い、3人のお子さんのお誕生日やクリスマスは必ずレジオンのケーキでお祝いしているのだといいます。

レジオンのお菓子やパンに使われている食材は、とにかく安心・安全なもの。食品添加物(人口保存料、着色料、人工香料、起泡剤などの添加物)は一切使わず、加えて化学調味料、人工甘味料、白砂糖、食塩も不使用、遺伝子組み換え食材も不使用です。

レジオンでは、出来るだけ無農薬(低農薬)の国産素材、無精製糖、天然塩、天然酵母などを使用しており、小麦は北海道産、神奈川県産の契約農家で作られたものを使い、全粒粉は自家製粉をしています。

 

我が家でも子どもたちの誕生日はレジオンのケーキでお祝い!子どもたちにも安心して食べさせることができるのが嬉しい

 

素材にこだわり作られたパンが並ぶ。本当にどれも美味しい!我が家の子どもたちはレジオンのあんぱんが特にお気に入り

 

昔、フランスのパン屋さんでも使われていたというレプリカの「パン台」には田舎パンやシンプルな原材料のみの食パンが並ぶ

 

レジオン一押しの田舎パン「レジオン22」は、玄米と穀物8種(もちきび、あちあわ、ひえ、丸麦、キヌア、アマランサス、黒ゴマ)を炊きこんだものを生地に練りこんでおり、他にも自家製粉した全粒粉、焙煎玄米粉、ヘンププードル、天然ミネラルも入り、3日間という時間をかけて仕込み、焼き上げているのだとか。店内にも「健康になってほしいから!!」という「レジオン22」のPOPが貼ってあり、作り手の想いがひしひしと伝わってきます。

 

「テール」はレジオン22の記事にチェダーチーズを練りこんで焼き上げたもの

 

この4月でオープン20周年を迎えたレジオンは、20周年を記念して穀菜食のデリ&カフェとしてリニューアルしました。リニューアルと聞くと、今までのパンやお菓子は無くなってしまうの?! と思ってしまいますが、そうではありません。これまで人気のパンや焼き菓子・ケーキなどのお菓子に加え、肉類、魚介類を使用しないベジフード(穀菜食)のデリカテッセン(惣菜)の提供や、ビーガンスイーツ(乳、卵不使用)の提供、グルテンフリー食品の提供を始めるそづえす。

 

ショーケース内に玄米サラダや大豆ミートの唐揚げ、大根とベジハムのカルパッチョなど、ベジフードのお惣菜が並ぶ。カフェでパンと一緒に食べることもでき、お持ち帰りもOK!

 

ランチメニューの「レジオンランチ(1,180円)」。レジオンブレッド盛り合わせ・デリ一品・季節のサラダ・スープ(おかわり自由)・本日デザート・ドリンクが付いてくる! この日のデザートは穀物コーヒーのジュレ&豆乳クリーム

 

ケーキのショーケースにはビーガンスイーツ(乳・卵不使用)の豆腐のチーズケーキやグルテンフリーの米粉を使用したはちみつロールなどが並ぶ

 

20年目にリニューアルをした理由を藤巻さんに伺うと、

「世界中ではまだ食べ物が無く、飢餓状態にある人が数多くいます。一方で、穀物は十分に生産されているにも関わらず、鶏肉や牛肉を得るために家畜の餌に穀物が回されているという現実があることを知りました。大げさかもしれませんが、私なりにそういう問題を解決したいと思いました。お肉を食べるのが絶対にいけない、ということではなく、週に一回ぐらいはお肉を食べない日を作ろう、それぐらいの気持ちで、選択肢の一つとしてベジフードを知ってもらいたいし、ぜひ一度食べてもらいたいです」(藤巻さん)

また、「今、日本には多くの外国人観光客が訪れていますし、2020年に向け今後もどんどん増えていくと思われます。宗教的にお肉を食べられない人にも対応できるお店にしたかった。日本にはまだまだそういったお店が少ないですから」とも話していた藤巻さん。

なるほど! 2020年には、都筑区にある横浜国際プールがも国際スポーツ祭典の事前キャンプ地として決定しています。

その時、このセンター北駅周辺の街がどうなっているのか、私にはまだ想像もつきませんが、たくさんの外国の方々が訪れるのは間違いなさそうです。

取材中、何度もお店の前の道を通る顔なじみの常連さんや、お店にお買い物来たお客さんに挨拶をしていた藤巻さん。本当にしっかりとこの地域に根を張り、地元の人たちに愛されてきたお店なのだなあと感じました。

私自身も、子どもたちの通う保育園がすぐそばにあることから、本当によくレジオンを利用させてもらっています。

私も子どもたちもレジオンのパンやお菓子が大好き! 食べた瞬間、安心・安全な食材にこだわって作られたことがしっかりと感じられる、レジオンのパンやお菓子。見た目からも丁寧に想いを込めて作られたことが不思議と伝わるる、そんなパンやお菓子だなあ、と以前から思っていました。

ランチメニューでいただいたレジオンランチもとても美味しくて、セットになっているベジタブルスープもとても滋味深い味でした。スープには五葷(ごくん、香りが強いため古来は禅寺に持ち込む事が許されなかったネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつきのこと。ベジタリアンで食べられない人もいる)も使っていないとのこと。季節のサラダ(オリジナルの大根おろしの和風ドレシングが美味!)も、体が喜ぶお料理だと感じました。

リニューアル後の新たなメニューでも、きっとこの地域にたくさんの笑顔が生まれることでしょう。ベジフードやビーガンスイーツといっても、見た目も華やかで味わいもしっかり、満足感があってきっとリピートしたくなるものばかり。もちろん、熟練のお菓子職人である藤巻さんが手がけた定番のお菓子やパンも健在です!

読者の皆さんも、「今日はいつもと違う食事にしてみようかな」という気持ちの時に、選択肢の一つとして、レジオンのベジフードを食べに来てみてくださいね!

Information

Region(レジオン)」

横浜市都筑区中川中央1-37-23 ルネスヴィクトワール1

TEL045-910-2345

HPhttp://www.e-region.co.jp/index.html

営業時間:9:3020:30(ラストオーダー20時)

定休日:水曜日(祭日は営業)

※12月は変則でお休みあり。

営業日を確認の上、ご来店をお願い致します。

イベント・休日はこちら↓で確認できます。

http://www.e-region.co.jp/info.htm

持田 三貴子
この記事を書いた人
持田三貴子ライター
樹木医で造園業3代目の夫とともに、都市生活に森のような循環を生み出すべく、Earth Worksという夫婦ユニットとして活動中。結婚を機にナチュラルなライフスタイルにどっぷり浸かり、いつの間にか3児の母に。横浜市都筑区で夢の民家暮らしをスタート、「竹隣庵」と名付け住み開きを目指している。
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