子どもも大人も笑顔になれる場所。 あざみ野 親子のフリーゾーンの舞台裏
子どもたちの自由な発想や行動って、見ているだけでわくわくさせられます。でも家事や仕事に追われて、思う存分付き合ってあげられなかったりして落ち込んだり……。そんな事ありませんか? あざみ野の親子のフリーゾーンに行けば、こどもと一緒に大人も自由になれる、そんな場所です。

子どもと一緒にねんど・かみ・えのぐで思いっきり遊べる場所があります。横浜市民ギャラリーあざみ野「親子のフリーゾーン」です。きっとここを訪れた事がある方も多いのではないでしょうか。森ノオトでも過去に取材をしている場所です。
とにかく参加者全員汚れてもいい格好で集合! と、お友達と約束して初めて訪れたその場所が、娘にとっても、何より私にとっても、とても楽しい場所であったことに感動したのを思い出します。

 

親子のフリーゾーンが行われているのはアートフォーラムあざみ野3階のアトリエです。室内には工作コーナーと粘土コーナーがあり、広いテーブルにハサミやのり、セロテープやホッチキスなどの充実した道具が用意されています。室内からつながる半野外になっているフロアーが絵の具のコーナーです。広い窓ガラスが並ぶそのフロアーの床やガラス全てがお絵かき出来る場所となります。

 

たくさんの色が広がり、思い思いに楽しむ子どもたちは水を得た魚のようで、手にした道具を思いがけない使い方で遊んだり、出来上がった作品を得意気にお母さんに見せている子、美味しそうに見えたのか渡された絵の具を飲みそうになって慌てて止めるお母さんにきょとんとしている子など、好奇心全開になった子どもの顔を見つめている保護者の方もどこか嬉しそうで、その空間を包む自由な雰囲気が私にはとても心地良く感じたのでした。

柔らかい感触が気持ちいい土ねんどがたくさん用意されている(写真提供 横浜市民ギャラリーあざみ野)

好きな色を選んだらガラスのキャンバスへお絵かき。窓はあっという間に彩り豊かに

使いやすくて分かりやすく置かれた道具を自由に使って、思い思いの作品をつくる

汚れを気にして家ではなかなか思い切って出来ないことも、この場所に来ればある種の魔法がかかったように、自由に安心して遊びに集中することができます。そんな場所を作りあげてくれているのが横浜市民ギャラリーあざみ野の浅岡なつきさんとスタッフのみなさんです。浅岡さんは間も無く第一子出産のため、今は産休を取られています。フリーゾーンが行われている間、大きなお腹で、無駄なくくるくると動き回る軽やかな身のこなしと仕切りがとても印象的でした。
そんな浅岡さんにフリーゾーンの舞台裏と子どもたちと関わる時に大切にしていることを聞いてきました。

「芸術というより教育に興味があった」という浅岡さん。もうすぐお母さんになります。「今までたくさんの子どもたちと関わってきましたが、自分がお母さんになってこの場所へ戻ってきた時はまた見え方が違ってくるんだろうなとドキドキします」とはにかみながら胸の内を教えてくれた

「事故やケガがないよう安全面に気をつけること」。
この言葉は取材中何度も浅岡さんの口から出てきた言葉でした。フリーゾーンでは保護者の方がお子さんから目を離さず側にいるようお願いしています。切れ味のいいハサミやホッチキスなどは一見危なく感じますが、大人の目に見守られるなかで正しい使い方ができると、子どもたちの創作意欲や好奇心を損なうことなく安全に作業を進めるができるので、道具類のチェックは欠かしません。ふとスタッフの方たちの動きに目をやると、常にコミュニケーションを取りながらテキパキと物事を進めていく様子が伺えます。濡れていた床はすぐに拭かれているし、汚れていた水はいつの間にか綺麗になっています。
「アートフォーラムあざみ野が開館してからずっと続いているフリーゾーンなので、スタッフそれぞれのノウハウや蓄積があります。シンプルな内容で求められていることは決まっているので、そのための道順を立てるように信頼できるスタッフと毎回楽しみに進めていっています」と浅岡さんは言います。

「何色にする?」 子ども目線の絵の具屋さん。小さな声にもしっかり耳を傾けてくれる

「子どもっておもしろいなって毎回関わりながら感じているんです」と、浅岡さんは思い出すようにくすくすしながら教えてくれました。
「赤・青・黄・白の中から色を選ぶ時も、ピンク!と目の前にない色を当たり前のように欲しがったり、難しい顔をしていた子が自分なりに何かを理解し回線がつながった瞬間に見せる輝く表情に、賢くなったね!と親心のような感覚を覚えます。シンプルな遊びのなかでも、子どもによってやることは全然違います。その子の興味になるべく寛大に、出来ることの間口を広くとって、知らないこと、はじめてのことにもポジティブに関われる自由な環境を用意してあげることが大切だなと思うんです」。
事故がないのは当たり前。来てくれた子どもたちみんなが惨めな思いをせず、楽しかった!と思える場を提供することが自分たちの仕事、というのが浅岡さんの先輩からの教えだそうです。

 

特別な声かけはなくても、子どもたちはそれぞれの個性でその場を楽しみます。用意されているのはシンプルな道具だけです。絵の具の色は4色。それが、たくさんの個性で思い思いの色になって目の前いっぱいに広がります。最後はシャワーで流された絵の具が虹のように床一面に広がって消えていく様を見ながら自分の気持ちまで晴れやかになっていったのを覚えています。

 

育児は、心配したり不安になったり我慢したりと心がきゅうっと縮んでしまうような瞬間があります。そんな時に家を出て、親子で安心して一緒に遊べる空間があることで、救われたような気持ちになります。そして子どもが夢中で遊んでいる時に見せてくれる笑顔が、縮んでしまいそうになっていた私の心を解放してくれるので、不思議に思っています。

窓をスポンジで磨き、床を小さなデッキブラシで擦る。子どもと水は相性が良い。えのぐコーナーのクライマックスが私の一番のおすすめ

 

スタッフの方のテキパキとした、でも優しい誘導であっという間に綺麗になる。なんだか清々しい

子どもたちの笑顔のために頑張ってくれる人がいる。そんな場所に身を置くだけで軽やかな気持ちになります。そんなとびきりの笑顔に会えて、そして大人も自由になれる場所に遊びに行きませんか?

 

**<エリア特集>暮らしを楽しむあざみ野 記事一覧はこちら**

Information

アートフォーラムフェスティバル2017

日時:20171022日(日)10001600

12周年を迎えるアートフォーラムあざみ野の開館記念イベント。午前中は親子のフリーゾーンもあるので一日楽しめるイベントになりそうです。

詳細はこちらから。
http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-c/c-kita/topics/4673.php

横浜市民ギャラリーあざみ野「あざみ野 親子のフリーゾーン」

開催日はホームページからご確認ください

https://artazamino.jp/series/free-zone/

時間:10001130

対象:小学生以下の子どもとその保護者

会場:アートフォーラムあざみ野3階アトリエ

申込み不要、参加無料

お問合せ

横浜市民ギャラリーあざみ野

225-0012

横浜市青葉区あざみ野南1-17-3

アートフォーラムあざみ野内

Tel:045-910-5656

Fax:045-910-5674

E-mail:info@artazamino.jp

Web: https://artazamino.jp/

羽田 麻美
この記事を書いた人
羽田麻美ライター
福岡県北九州市出身。明るくてみずみずしい感性、元気いっぱいフレッシュな笑顔の持ち主で。お母さんであることを楽しみながら、カラダにやさしくておいしいごはんを食べること、楽しく丁寧に暮らすことを心がけている。時々森ノオウチで「腸セラピー」を開催し、みんなに癒しと安らぎを与える存在。
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