青葉ブルーリーブスと「みんなのハカ」にチャレンジしよう!
2019年ラグビーW杯日本開催に合わせて、突如現れた架空のラグビーチーム「青葉ブルーリーブス」。青葉区の商店主ら、地域でよくみるあの人、この人が、真剣に舞い、叫ぶ「青葉HAKA」の動画がかっこいい!と話題になっています。

HAKA(ハカ)とは、ニュージーランドの先住民マオリ族に伝わる民族舞踊のことです。ラグビー世界一を誇るニュージーランド代表「オールブラックス」が、試合前に行うことで知られています。今では、結婚式など祝いの席でも行われるほど、ニュージーランドでは暮らしに根づいていますが、元々は、マオリの戦士たちに伝わる伝統舞踊で、自らを鼓舞し、相手を威嚇し、闘いに臨むための、いわば命がけの舞。中でも「Ka Mate(カマテ)」という演目は、敵に追い詰められて死を覚悟したマオリの族長が、奇跡的に仲間の族長に救い出されたという物語が元になっているそうです。

 

青葉ブルーリーブスの「HAKA Ka Mate」(撮影・堀部伸夫 編集:田原雅)

 

私はこの動画を観るまでHAKAそのものを知らなかったのですが、いつもとは雰囲気が違うチームメンバーの勇姿にすっかり目を奪われてしまいました。メンバーの中に大学ラグビー経験者がいたことから、飲み会での軽いノリの話があれよあれよと膨らんだことや、日々の仕事の合間を縫って密かに練習を重ねていった様子は、青葉ブルーリーブスのホームページに詳しく載っています。なんと日本の実業団チームでプレーするニュージーランド出身の選手から直に手ほどきも受けたそうです。マオリの精神に敬意をはらい、本気で取り組んだからこそのかっこよさというわけです。今年の6月7日、動画配信によって初めて公開したところ、予想以上に反響を呼び、イベントやラジオ出演の依頼が相次いでいるそうです。

 

そんな彼らが、大人も子どもも参加してみんなで一体になって舞うチャリティープログラム「みんなのハカ(通称:みんハカ)」を企画していると聞き、森ノオトでもぜひ紹介したいと取材の申し込みをしました。

 

お話を伺ったのは、青葉ブルーリーブスの仕掛け人で、映像編集・HP制作・広報なんでもこなすオールラウンダー、エスニカ店長の田原雅さんと、ラグビーW杯の観戦チケットをいち早くゲットして応援の準備も万全! 区内の商店主らを焚きつける魂のプレゼンを行ったという盛り上げ役、なごや耳鼻咽喉科院長の名古屋孝夫さんです。

桜台ビレジのエスニカ店内で、ポーズを決めてくれた名古屋さん(左)と田原さん

ところで、そもそものところ。飲み会のノリで始まったというのはHPで読みましたが、急にHAKAをやろうと思いつくものかな?というのが不思議だったんですが、と私が切り出すと、実は4年越しでアイディアを温めていたと明かしてくれた田原さん。

 

「この辺りの地域で頑張ってる若手の商店主ら、金子さん(金子石油店・ウチルカオーナー)、木村さん(ウッディハート)、藤崎さん(横浜市議・あざみ野商店会)、戸塚さん(鴨志田郵便局長※今回は参加していない)、そして僕、ってかなり身体がごつくて大きいでしょ? 前からHAKAやったらインパクトあるだろうなと思っていて。ちょこちょこ小出しに話してはいたんです。それが、今年の3月、地元の女子サッカーチーム日体大FIELDS横浜の応援に行って、帰りの電車で一気に盛り上がって、30歳目前から50代のおっさんたちが頑張りました」

YouTubeの動画を見ながらの練習風景(写真提供:青葉ブルーリーブス)

おっさんたち、やるとなったら本気です。ニュージーランドの「オールブラックス」の存在を知ってから見ると、青葉ブルーリーブスの黒いユニフォームが、細部まで凝っていることに改めて気がつきます。田原さんは「偶然ですよ!」としらを切りますが、オールブラックスのシンボル「シダの葉」と、ブルーリーブスのシンボル「青葉」の類似にニヤリとした私です。

 

名古屋さんは、緑区の長津田で耳鼻科を開業されていて、エスニカの直ぐ近くにお住まいです。「アジア初開催となるラグビーW杯。横浜は決勝戦の会場にもなるんだから、楽しもうじゃないか。W杯をもっと盛り上げたいし僕ら自身のことも盛り上げたいと思いました。全国的に商店会の元気がない時代だけど、青葉区には今タレントが揃っているでしょう。青葉から全国に笑顔と勇気を送りたいと青葉HAKAにチャレンジしました」と熱い想いがかなった満足の笑みを見せてくれました。

ラジオ出演でも決めのポーズ(写真提供:青葉ブルーリーブス)

みんなのハカは、9月1日(日)13時から16時まで、青葉区鴨志田町にある日本体育大学の健志台キャンパスラグビー場を会場に行われます。ドレスコードは「青いTシャツ」を着てくること。足元は芝を傷つけないようスニーカーで。最初に練習をしてから本番撮影を何度か繰り返し、再び動画にまとめるのだそうです。参加費やオリジナルの青いTシャツの売り上げは製作費等を除いて、神奈川県立こども医療センターと、車椅子ラグビーチーム・横浜義塾へ寄付されることが決まっています。

 

HAKAを観るだけでは得られない、踊るからこそ得られるものはありましたか?と質問すると、田原さんは、「中学から大学までかなり厳しく本格的なバレーボール部にいた頃の経験、無心で何かに取り組む気持ちや、高揚感を思い出した」と語ってくれました。「みんなで大声を出して自分の声か周りの誰かの声か、わからなくなるまで熱くなってくると、舞の上手下手や、お腹が出ててとてもアスリートには見えないなんていうのは瑣末(さまつ)に思えてきます。撮影当日は、あいにくの土砂降りで、機材の保護のため、20分程の限られた時間しかなかったのですが、それが功を奏したのか、最大の集中で良いパフォーマンスができ、アドレナリンがドバドバ出ました」

撮影風景の一コマ。名古屋さんもこの表情!(写真提供:青葉ブルーリーブス)

チームメンバーの間では、その後「ハカロス」という言葉が出てきたり、次は「カパオパンゴ」という別の演目もやろうという声が上がったりしていると聞きました。無心になって舞う体験によって、身体に眠っていた何かが目覚めるのかもしれませんね。

なかまと共に腕や胸を打ち鳴らし、本物のマオリの戦士になったかのような非日常体験をしてみませんか? 「みんハカ」には老若男女誰でも参加できます(写真提供:青葉ブルーリーブス)

「みんハカ」では、300人集めたいとメンバーは意気込んでいます。事前に申し込みが必要です。当日のみの参加も可能ですが、せっかく動画になるのだから、かっこよく決めたいですよね。自信を持って踊れる舞い手をどんどん増やしたいという思いもあり、青葉ブルーリーブスでは、メンバーのお店等で、それぞれ日時を決めて、舞の練習をしたいという人に指導をしてくれます。動画を見ながらの自主練よりも、きっと上達が早いことでしょう。

ラグビーW杯開幕は9月20日。

世界から集まる強豪チームの屈強な男たちと、全世界のラグビーファン、スポーツファンへの熱いおもてなし、「みんハカ」の輪が、青葉からどこまで広がるかも見どころですね!

 

9月1日は日体大のラグビー場を青に染めよう!

Information

「みんなのハカ」

日時:2019年 9月1日(日) 13時〜16時
場所:日本体育大学 健志台キャンパス ラグビー場(青葉区鴨志田町1221-1)

アクセス:https://www.nittai.ac.jp/access/yokohama.html

参加費:500円(小学生以下無料・保護者同伴必須)

ドレスコード:青いTシャツとスニーカー

※事前注文のオリジナルTシャツ推奨!1,500円

要申込:

タイトル「みんハカ申し込み」として

① 参加者全員分のお名前(カタカナ)、性別、年齢
② 企業やサークル等でお申し込みの場合は、団体名も
③ Tシャツを注文する場合、数とサイズを明記の上、aobablueleaves@gmail.com あてにメール、もしくは各店舗でも随時受付中。

 

詳細は、特設ページ

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この記事を書いた人
梅原昭子コミュニティデザイン事業部マネージャー/ライター
引き算の編集が好きです。できないこと、やりたくないことが多過ぎて消去法で生きています。徒歩半径2キロ圏内くらいでほぼ満ち足りる暮らしへの憧れと、地球上の面白い所どこでもぶらりと行ける軽さとに憧れます。人間よりも植物や動物など異種から好かれる方が格上と思っている節があります。
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