NPO法人森ノオト 体制変更のお知らせ
NPO法人森ノオトは、ローカルメディア「森ノオト」の運営を軸に、市民主体による情報発信、寄付布活用による3R、まちづくり参画、子育て支援や地産地消など、さまざまな角度から持続可能な社会の実現に向けてのソーシャルアクションを続けてきました。2021年度より、組織として新たなステージを迎え、以下の通り体制変更することをお知らせいたします。

いつも「森ノオト」を応援いただきありがとうございます。
理事長である北原まどかが、2009年に地元のエコ発見メディアとして立ち上げた「森ノオト」は、創立から12年目を迎えました。Ecology、Organic、Sustainability、Localizationの4つのキーワードを軸に市民主体の情報発信を続け、これまでに約80名の市民ライターを輩出。2013年にはNPO法人となり、現在では5名の職員を抱え、150名を超えるマンスリーサポーターとNPO会員、月間約4万人の読者の皆さまによって支えられております。

 

市民ライターの育成、ローカルメディアの運営を中心にしながらも、3Rのものづくり、花と緑に関わるまちづくり、子育て支援、地産地消など、その活動が多岐に広がっていく中で、私たちの活動の意義を改めて考えようと、2019年には森ノオトのビジョンとミッションを定義しました。団体が描く理想(ビジョン)を「地域や自然と調和した社会と、その担い手を育てる」とし、その実現に向けて「暮らしの足元から地域を編集し、一歩を踏み出すきっかけをつくる」ことを使命(ミッション)に、持続可能な社会の実現、地球環境問題の解決のための活動を続けています。

 

このように森ノオトの軌跡にふれると、一見、団体として着実な成長を見せてきたようにも見えるかもしれません。しかし、組織としてのステップアップのたびに、経済的にも人材的にも何度も「死の壁」にぶちあたってきました。それらをしぶとく乗り越えてきた森ノオトも、この冬から春にかけて立ちはだかった壁は、同じ組織で働く人同士が本音で向き合い、何度も何度も話し合わなければ解決できない大きなものでした。言葉にすれば簡単なようでも難しいこの課題を前に、理事と事務局スタッフが膝をつけ合わせて、皆が脳内を沸騰させながら会議を重ねてきました。中でも、森ノオトの組織としての持続可能性、組織のあり方、関わる人の人生の豊かさについての議論に、特に多くの時間を割きました。そうして皆で辿りついた現在の最適解が、今回の体制変更とつながりました。また一つ「死の壁」を乗り越えた森ノオトがこれからどう変化していくのか、あたたかく見守っていただけますと幸いです。さて、とても前置きが長くなってしまいましたが、2021年4月1日より、以下の内容で組織内の体制変更を行います。

 
<編集長交代>
メディア「森ノオト」を創刊し、11年にわたり編集長を務めてきた北原まどかに代わり、2021年4月1日より梶田亜由美が新編集長に就任することをお知らせいたします。北原は理事長を継続し、森ノオト全体の広報を担います。

 

【元・編集長】北原まどか
【新・編集長】梶田亜由美(かじた あゆみ)

 
新編集長 梶田亜由美コメント
「このたび創刊者のまどかさんからバトンを受け取り、2代目編集長に就任することになりました。ここで暮らす人たちの、その人自身から発せられる “ことば” に引きつけられ、森ノオトのファンになり、森ノオトで活動するようになって5年。地域コミュニティってなんだ、NPOってなんだと、ときに立ち止まり、ときに壁にぶつかりながら進んできました。これからも、悩んだり迷ったりしながら、仲間ととともに『森ノオト』の舵取りをしていきます。一人の生活者としての感性が輝く場、有機的に人や情報がつながる場として、『森ノオト』というメディアとローカルコミュニティを、森ノオトらしく、楽しくチャーミングにあたためていきたいと思います」

1982年生まれ、富山県出身。上智大学文学部新聞学科卒。富山県の地方紙で記者をした後、横浜に拠点を移す。めぐりめぐって産後、2016年に森ノオト初の常勤スタッフとして事務局に加わり、アップサイクルブランド「AppliQué」の立ち上げに携わる。2020年より編集部デスク。二児の母。

北原まどかコメント
「2000年より編集を生業として生きてきて、いつか自ら編集長としてメディアを運営してみたい、という夢を森ノオトで叶えました。この11年間、森ノオトを通して、地域のヒトモノコトが豊かにつながる場面をいくつも目の当たりにしてきて、そのたびに大きな幸せを感じました。私が信頼してやまないあゆみちゃんがつくりだす新たな森ノオトを楽しみにしています。立場は変わりますが、これからも変わらず森ノオトのことを発信していきますので、よろしくお願いします」

 

<事務局長交代>

森ノオトの屋台骨を支える事務局長、理事を務めてきた梅原昭子に代わり、4月1日より宇都宮南海子が新事務局長に就任することをお知らせいたします。梅原は今後、新設のコミュニティデザイン事業部の事業担当マネージャーを務めます。
 
【元・事務局長】梅原昭子
【新・事務局長】宇都宮南海子(うつのみや なみこ)

 

新事務局長 宇都宮南海子コメント
「新しく事務局長に就任した宇都宮南海子です。長女を抱っこ紐で抱えながら奔走したWelcomeあおば子育てツアー、というまち歩きの企画から森ノオトでのキャリアがスタートしました。自分に何かできるのだろうかと自信がなかったけど、とにかく目の前の仕事にチャレンジしてみる、ということを繰り返してきたこの5年。森ノオトでの仕事を通して、自分という人間の輪郭をなぞる、自分の内側をのぞくような経験をしてきました。ありのままの自分でも、人と人をつなぐ、人と地域をつなぐ結節点になれるかもしれないと、今回事務局長という役割に自ら手を挙げてみました。焦らずじっくりと、ユーモアをプラスして、自分らしい仕事をしていきたいと思います」

1985年生まれ、沖縄県出身。早稲田大学政治経済学部卒。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。地域新聞の記者として泥臭く地域を走り回った20代を経て、2017年より森ノオト事務局に加わる。Welcomeあおば子育てツアーなどを行う子育て支援事業を担当。2017年から2019年は編集部デスクを兼務した。ワークショップデザイナー、2児の母。

梅原昭子コメント
「森ノオトでは、さまざまな仕事を行なっていますが、どうしても個人の能力に依存しがちで、組織やチームの力になっていかないのだよなあと悩んでいたとき、心の師匠、長田英史さんの提唱する場づくりの基本にのっとり、会議のやり方を変えよう!と提案してくれたのが、なみちゃんでした。それから、徐々に時間をかけてチームづくりを始めて、手応えを感じ、途中くじけそうになりながらも、「今ここ」を心地よい場所に変えられなかったら、どこへ行っても同じだし、悔しさが残るから、と励ましあいながら、ここまできました。今回、再び自ら手を上げての新事務局長宣言で、組織内部の雰囲気が明るくなりました。担う仕事や役割を明確にしたことで、これが、森ノオトの事務局長だよね。という新しい像が創られていくことと思います。私はサポート役にまわりつつ、新設部署のマネージャーという、未知な領域に一歩踏み出します」

 

<新事業部の創設>
今回の体制変更で「コミュニティデザイン事業部」を新設しました。これまでの行政との協働事業の中から生まれた「フラワーダイアログ事業」と「子育て支援事業」を統合し、新たにコミュニティデザイン事業として育んで参ります。事業部マネージャーは梅原昭子が務めます。
【事業名】コミュニティデザイン事業部
【事業担当マネージャー】梅原昭子(うめはら あきこ)
【主な事業内容】コミュニティデザイン事業部でやっていきたいのは、誰もが地域で伸び伸びと自分の能力を発揮できる環境づくりであり、それを共につくっていく人を育てることだと考えています。スキルやノウハウよりも、対話と遊び心を持ち物に、人と人、人とまち、人と自然をつなぎ、地域で暮らし、働く人を増やすことを目的としています。地域をまるごと使いこなすスマートな市民が増えることで、森ノオトの掲げる、エコロジー、オーガニック、サステナビリティ、ローカリゼーションが、共感をもって受け入れられ、ほどよく、まちに実装されていく、そんな青写真を描いています。

 

 

また、森ノオトのメディア運営で培った広報・ライター育成ノウハウをもとに市民活動を支援し、市民や情報発信者のメディアリテラシーを高めていく「ローカルメディアデザイン事業」、寄付布を循環していくマーケット「めぐる布市」やアップサイクルブランドを統括する「AppliQué事業部」も、それぞれマネージャーとして北原まどか、齋藤由美子がこれまで通り務めます。
このような組織変更をふまえ、森ノオトの今後の組織図を表現したのが以下の図となります。この機会に理事会、事務局、各事業の役割を、森ノオトのビジョン・ミッションと照らし合わせながら、改めて定義し直しました。また、各事業担当者が孤立しないようなコミュニケーションの環境づくりや、事業を横串しにする組織デザインに重点を置くことを確認し、新体制をスタートさせます。

理事長兼 ローカルメディアデザイン事業部マネージャー:北原まどか
理事:島原愛子
理事:相澤毅
事務局長:宇都宮南海子
メディア事業部:編集長 梶田亜由美
AppliQué事業部:マネージャー 齋藤由美子
コミュニティデザイン事業部:マネージャー 梅原昭子

 

今後も森ノオトは暮らしの足元から地域を編集し、だれかの一歩を踏み出すきっかけをつくる活動を進めていきます。これからも森ノオトをよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人
宇都宮南海子事務局長/ライター
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、森ノオトの事務局スタッフとして主に編集部と子育て事業を担当。ワークショップデザイナー、2児の母。
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