寒さが身にしみる冬は、カラダをじんわりとあたためてくれるスープが飲みたくなります。公園やイベントなど、外で過ごすときはなおさら。「アツアツをふうふういって飲みたいな」…そう思っていたら、野菜たっぷりのスープを移動販売している素敵なワゴン「kurumi」に出会いました。(写真・文/中島まゆみ)

野菜ごろごろがうれしい、「野菜ソムリエのスープ屋さん kurumi」

2011.01.17

出会いの場所は、緑区と旭区にまたがり広がる県立四季の森公園。公園に入るとすぐ、行列ができているかわいらしいワゴンを発見しました。近づいてみると、手づくりの看板やワゴンの窓に、ところ狭しとメニューやスープの写真が張り付けられています。つい足を止めて、のぞき込みたくなるにぎやかさ。そしてなにより、おいしそうな雰囲気がただよっています。

「kurumi」は、神奈川・東京付近を日替わりで移動しながらスープ類の販売をしている移動スープ屋さんです。拠点は湘南・三浦ですが、四季の森公園のほか、横浜ベジタブルマーケット(せせらぎ公園)など森ノオトエリアにも時々出店しているので、見かけた人もいるかもしれません。

 

使い勝手良くこじんまりと、でもかわいらしくカスタマイズされたワゴン車。おいしそうなメニューに、自然と人が集まってくる。

 

メインメニューはもちろんスープ。それも、驚くほど野菜がごろごろ入ったスープです。

「地元でとれた旬の野菜を中心に、1種類のスープでだいたい8~10種類の野菜を使っています。この時期のおススメは、三浦大根や冬キャベツですね。添加物は使わず、素材の味を引き出すよう工夫しています」とは、kurumiを一人で切り盛りする、城島めぐみさん。なるほど、いただいてみると、素材が主張しすぎない、互いの良さだけをうまくミックスしたとても深い味。まるで、ひかえめで優しい城島さんの人柄がにじみ出ているかのようです。

「スープだけでは物足りない」「パンと一緒に食べたい」という人のために、スープを無農薬玄米のリゾットにアレンジしたメニューや、三浦の自家製小麦で作った地元パン屋さんのパンも用意。小さなワゴンとは思えない心配りが詰まっています。

 

メニューは日替わり。この日のスープは、“オーガニックのつぶつぶコーンスープ(右:350円)”、“たっぷり旬野菜のミネストローネ(下:350円)”、“ピリ辛のチゲ風玄米リゾット(左:500円)”の3種。夏は冷静スープを用意するなどバリエーションも豊富だ。飲み物も多種揃えていて、ピリ甘の“ホットアップルジンジャー(上:350円)”はカラダにしみるおいしさ。器もトウモロコシ由来・無漂白などにこだわっている。

 

城島さん、実は、野菜ソムリエの資格をもっています。以前勤めていた会社で湘南エリア限定のフリーペーパー制作に携わり、その際たまたま取材した方が野菜ソムリエの資格所有者だったことがきっかけで、取得に至ったとか。

「野菜のことを知っていくと、地元にもたくさんおいしい野菜があることに気づきました。何とかしてみんなに伝えたい!と思い、考えついたのが、野菜を丸ごと食べてもらえるスープ屋でした」

思い立ってからの行動は早く、長年勤めた会社を退社してワゴンを購入。食品販売に必須の資格も得て、野菜ソムリエ取得から1年足らずで移動販売をスタートさせました。その行動力に驚きです。

 

kurumiの城島めぐみさん。メニュー説明もていねい。優しい笑顔で迎えてくれる。

 

あっという間にオープンにこぎつけたkurumi。今では順調に出店依頼も増え、公園やイベントでの移動販売のほか、CM撮影現場やPTAランチへのケータリングなどでも引っ張りだこの日々を送っています。

「移動販売自体がめずらしいからか、話しかけてくれる人が多いんです。そういう、何気ない会話や人との交流が今はとても楽しいですね。将来は、移動販売仲間のネットワークで、屋台村のようなイベントができたらいいなと思っています」と夢を語る城島さん。おだやかな笑顔の奥には、スープのようにコトコトとあたためている想いがあるようです。

気づけば、kurumiのまわりに、また人がたくさん集まってきました。そして、弾む会話とこぼれる笑顔…。どうやら、いろいろな場所を移動しながら届けているのは、野菜たっぷりのスープだけではないようです。kurumiを見かけたら、カラダも心もほっこりあたたまる自慢のスープを、ぜひご賞味あれ。

 

チョークアートを手掛ける友人に描いてもらった看板。新鮮野菜をたっぷり使っていることが一目瞭然だ。城島さんのまわりには、こうして手助けしてくれる知人が多く、kurumiのあたたかい雰囲気づくりをバックアップしている。

 

 

 

 

野菜ソムリエのスープ屋さん kurumi

野菜ソムリエのスープ屋さん kurumi

住所:不定

TEL:046-895-2885

OPEN:不定

http://www.johjima.net

※詳しい出店スケジュールは上記HPでご確認ください。

▲ページTOPへ

ecolocoライター・キタハラprofile

キタハラマドカ
山形出身。地元タウン紙記者時代にバダイと縁ができ、以来この街を「新しいふるさと」と定める。フリーライターとして食、住、子育て、地球環境の記事を各種媒体で執筆。自宅で生まれたecoloco娘の食を記録したブログ「たまごはん」更新中。
http://tecology.exblog.jp/

田園ecoloco探検隊その他の記事

2011.04.07
おしゃれメンズの旅する八百屋・「青果ミコト屋」
 荏田北在住の鈴木鉄平。鴨志田在住の山代徹。ともに31歳。高校の同級生だった2人が今こうして地元をベ
2011.03.24
半農半Xを地でいくエコな農家・さつきが丘「はやし農園」
 青葉台駅からクルマで約10分。さつきが丘交差点近くの畑では、さわやかなグリーンの葉菜類が顔をのぞ
2011.01.17
野菜ごろごろがうれしい、「野菜ソムリエのスープ屋さん kurumi」
出会いの場所は、緑区と旭区にまたがり広がる県立四季の森公園。公園に入るとすぐ、行列ができているかわい
2010.11.18
ナチュラルであったかいお花屋さん「春てりん」
 青葉台駅から鴨志田方面に抜ける道は2本あります。1本は、環状4号線沿いをまっすぐ北上する、青葉台の
2010.10.08
寺家町の新しいアート拠点「JIKE STUDIO」
新しいお店ができるたびに、その一方で必ず、廃棄処分されるカウンターや部材、椅子やテーブルがありま

完熟バックナンバーもおいしくいただけます!

読み込み中

  • 森ノオトとは
  • 森の仲間アドレス帳リンク集

旬のとれたて記事

2011.07.18
優しい響きに包まれて〜ライアーコンサートのご案内〜
ライアーという楽器はご存知ですか? 映画「千と千尋の神隠し」の主題歌の伴奏でも知られている竪琴の一
2011.07.14
『捨てない贅沢 東京里山発暮らしのレシピ』
『捨てない贅沢 東京里山発暮らしのレシピ』 著:アズマカナコ 発行:けやき出版 発売日:2011年
2011.07.13
Vol.12 いのちの糧となるパン、いただきます。......鶴川・CAFE UTOKU(カフェ・ウトク)
UTOKUの店内。コンクリートブロックの内装に、有機的なアンティークの家具が絶妙にマッチしている
2011.07.12
650名の羽音が「ぶんぶん」と鳴り響いた!
鎌仲監督の話は、来場者の心にすーっと染み込んでいった   2日間で650名。下はゼロ歳の
2011.07.11
カラダの要を整える「骨盤体操教室」
照りつける強い日差しにちょっと疲れが出てくる頃ですね。「なんだかだるい」「肩こりや腰痛がつらい」そ
  • ウィズの森
  • 農に学ぶ環境教育ネットワーク
  • WAVE YOKOHAMA BLOG