エレキガール奮闘記その5……高い勉強代を支払う、の巻。
愛しいエレキ発生装置が壊れたのは、システムを導入して3週間ほど経った日のこと。わたしは時々、仕事が忙しくてどうしようもなくなると、家事ヘルパーさんを頼み、お掃除をお願いしています。その方が、掃除機のコンセントを、独立型ソーラーシステムのインバーターにつないでいた、パソコンやiPhoneを充電するための延長コードにつないでしまったのです。

愛しいエレキ発生装置が壊れたのは、システムを導入して3週間ほど経った日のこと。わたしは時々、仕事が忙しくてどうしようもなくなると、家事ヘルパーさんを頼み、お掃除をお願いしています。その方が、掃除機のコンセントを、独立型ソーラーシステムのインバーターにつないでいた、パソコンやiPhoneを充電するための延長コードにつないでしまったのです。

 

連絡帳に書かれていたのは「掃除機をかけようと延長コードにコンセントをつないで電源を入れたら、パチンという音がして延長コードのヒューズが飛んでしまいました」というもの。基本的に、延長コードには掃除機をつながない、というのは鉄則なのですが、わたしがそこを丁重に確認しなかったこともあり、それは致し方ない……。

 

そこから、とにかく、充電しようにも、

 

バッテリーに電気がたまらない状況が続いていました。インターネットで調べても理由がわからず、ただ、パネルが原因ではなさそうだ、掃除機を使った時の苛重電流が原因だというのは何となくわかりました。何せ、インバーターは120Wまでしか使えないのですが、掃除機のモーターは電源を入れる時には1000Wくらい使用します。インバーターが壊れたのだろうと思いました。

 

それでも、インバーターは出口のほうだし、バッテリーに電気がたまらないのはなぜ? もしかしたらチャージコントローラーが破損しているのかも……と思いました。何度も接続をつなぎ直したり、振ってみたり。何となく「カラカラ」と乾いた音がするのは気のせいでしょうか。きっと、チャージコントローラーに違いない! と、買い替えることにしました。最初に買ったメーカーのものは、液晶に何パーセントくらいの電気がたまったのか表示されるので便利でしたが、だいたいの量がわかればいいので、25%、50%、75%、100%の4段階で表示がされる、半額くらいのものに買い替えました(それでも4000円くらいの出費でした)。

 

そうしたら、何とか、50%くらいまで電気がたまるように。シガーソケットから直接USB経由でiPhoneを充電できるよう、充電器も買いました。それからというものの、何とか、iPhoneとMacBookAirの充電くらいはできるように回復しました。

 

こちらも無駄に2つあるインバーター。左のがファンがうるさいヤツです

こちらも無駄に2つあるインバーター。左のがファンがうるさいヤツです

とはいえ、原因がきちんと解明されていないままの状態は気持ち悪い。何とか究明したい、と考えていた時にチャンスがやってきました。日本最大級の環境展示会であるエコプロダクツ2012で、太陽光発電システムの業者が複数出店していたので、会うごとに「取材」と称して尋ねてみました。

 

その業者さんによると、おそらく掃除機をつけた時に過放電の状態になり、バッテリーがサルフェーションを起こしたのではないか、ということ。サルフェーションとは、鉛の蓄電池の電解液中に溶解している硫酸鉛の微粒子が飽和状態になって、電解液の温度が低下した時に結晶化して回復しない現象のこと。充放電の容量が低下してバッテリーが機能しなくなる可能性もあるとのことでした。……となると、バッテリーも買い替えなきゃいけないのか!? 我が家の45Ahのバッテリーは、単品で買うと14,800円。結局、パネル以外全部買い替える羽目になっていて、痛い勉強代だわ、と涙したのでした。

 

その後、何とか50%までバッテリーに電気はたまっているので、サルフェーションを起こしてもそれほど大きくはなっていないだろうと、結局そのまま使っています。

 

(次回に続く)

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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