ひとつながりの自然、ひとつながりの地域社会

2011.02.25

里地・里山と、谷戸田・谷戸山。

 

 

 

 一般的な総称としての里地・里山に対して、その地形や形状から谷戸田・谷戸山と言われる箇所がある。同じ「寺家ふるさと村」と呼ばれる場所でも、横浜市側のふるさと村を里山とすれば、町田の三輪町側は、谷戸山と言っていいだろう。町田市の説明では、「谷戸山とは、現在一般的に使われるようになった里山と同義の言葉だが、谷戸地形を基本単位とする町田市の自然環境の特性を捉えて、谷戸山と表現する」としている。

 本来、日本の稲作はこのような地形(谷戸)を利用して始まり、その後、平地に灌漑を整備した大規模な稲作へと変わって行った。効率よく生産性を上げるための技術革新は、重労働を強いられる農家の負担軽減に大きく貢献した。しかし、日本の国土の狭さや、独特の地形や風土を考えたとき、先人たちの智恵や工夫を伝承してきた日本古来の稲作の中に、日本の誇れる“稲作文化”(culture)と言えるものが包含されているのではないか。

 唐突だが、私は日本人が好きだ。日本の文化が好きだ。日本の文化を語れるほど知識も教養もないが、今、同じような意識を持った若者が増えていると思う。戦後65年が過ぎ、ようやくそのトラウマから解放された、ニューエイジが生まれてきたのだと思う。

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木村広夫(きむら・ひろお)
NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク理事長。グラフィックデザイナーとして活躍後、1988年に岡田茂吉氏の「自然農法」に出会う。1995年、横浜市青葉区の「寺家ふるさと村」の休耕田で稲作を開始、自然農法農家として独立する。生命の学びの場として自然農の田畑を地域の人と共有すべく、2008年NPOを設立、現在に至る。
http://www.nounimanabu.net/

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