足元の土を意識することから始まる環境づくり

2011.08.23

 

自然とのかかわりを識るには。

 

 

 自然との繋がり、生命の繋がりのない「農」はあり得ない。人と自然との関係をより具体的に解らせてくれるものとして「農」が存在していたはずなのだが、時とともに人は自然から離れ、人と自然とのかかわり方も解らなくなってしまった。

 

 人はもう充分便利さは手に入れている。そろそろ便利さを求めることより、人と光とのかかわりや、人と水とのかかわり、人と土とのかかわりについて、もっと識ることに時間を使っては如何だろうか。

 

 以前、たんぽぽ農園(自然農法14年)の田んぼで、生きもの調査を行った。それまで私は、除草の目的以外、その時期に田んぼに入ったことはなかった。つい気になる草を抜いては、生きものを探すことに集中できなかったことを覚えている。しかしその体験から、自分の足の下のたくさんの生命を意識して作業をするようになった。この「意識すること」がとても重要で、自然と繋がるための一歩であると思う。

 

 今月、不耕起の冬水田んぼで生きもの調査をした。調査結果は農に学ぶ。のブログで紹介している(ページ最後部にリンク)。現代では、子どもたちが遊べる川も池も少なく、安心して生きものと出会える場所は、自然農法の田んぼくらいではないだろうか。しかも、大人と子どもが同じ目線で生きものと向き合い、その感動を共有するという、とても貴重な体験となった。

 

 最近、生物多様性農法と言う言葉も使われるようになった。今後、自然農法というものの捉え方も、時代とともに益々多様化し、進化していくのかもしれない。

 

(了)

 

農に学ぶ。どんぐり農園の生き物調査の結果はコチラ↓

http://ameblo.jp/nounimanabu/day-20110812.html

農に学ぶ。どんぐり農園の生き物調査のレポートはコチラ↓

http://morinooto.jp/hotlog/post-176.html

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木村広夫(きむら・ひろお)
NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク理事長。グラフィックデザイナーとして活躍後、1988年に岡田茂吉氏の「自然農法」に出会う。1995年、横浜市青葉区の「寺家ふるさと村」の休耕田で稲作を開始、自然農法農家として独立する。生命の学びの場として自然農の田畑を地域の人と共有すべく、2008年NPOを設立、現在に至る。
http://www.nounimanabu.net/

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