これぞ最高のオシャレCAMP! Vege&Fork CAMPINGレポート!
2013年8月9日(金)-11日(日)、我らが横浜市の水源である山梨県道志村に、「ベジ」つながりの仲間たちが集まりました。顔見知りも、初顔合わせの人も、毎食「同じ釜の飯」を食べればあっという間にお友達。食事も居場所も圧倒的にオシャレな空間で過ごす3日間は、至福としか言いようがありませんでした。

道志村の「森のコテージ」に現れたVege&Fork Kitchen&Dining!

 

8月9日、この日の青葉台は朝から灼熱、まるで蒸し風呂の中にいるようでした。青果ミコト屋の鉄平くんがキャンピングカーで迎えにきて、大きな荷物と一緒にガタゴト揺られて3時間。道志村もまた暑かったけれども、川から森から涼やかな風が流れ、清々しい空気に満ちあふれていました。

Vege&Fork Marketと言えば、2010年秋に麻生区柿生でスタートして以来、求心力を増し、多くの人々を魅了しているオーガニックマーケット。森ノオトとも関係が深く、この日も、いつも会う仲間とハグ。そして、初めて会う方々ともすぐに親しく交わることができるのは、「Vege」という共通のファッションを身にまとっているからでしょうか。

 

テントサイトで一番人気のコーナーはハンモック!

 

Vege&Fork Marketの戸田耕一郎さんがこのキャンプの総合プロデューサー。彼のビジョン、イメージをスタッフが汲み取り、緻密に舞台をつくり上げていきます。キャンプのキッチンにはスパイスやハーブが美しくディスプレイされ、バーカウンターには色とりどりの酵素ジュースにアルコール! サイトにはカラフルなフラッグにハンモック、それぞれのテントはおもちゃや絵本でデコレート……。

ベジな人たちはオシャレだ!!! そう叫びたくなるほど。

 

居場所をつくり込むと「そこに居たくなる」快適さが生まれる

 

料理家・FIKAの戸田希さんとkinacoさんが料理部を担当。肉、卵、乳製品、砂糖を使わないマクロビオティックをベースとした食事は、食の常識をくつがえすほどのボリューム感と色彩。野菜、果物の色や形を最大限に引き出し、一つひとつが絵画のように美しく、そしてアヴァンギャルドなのは料理人の感性ゆえ!?

 

夕食は10品くらい出てきてびっくり! ビュッフェスタイルで、好きな食べ物をチョイス

 

キャンプと言えば、肉でしょー、バーベキューでしょー! というセオリーから脱皮すると、メニューも、食べ方も、こんなにもクリエイティブな世界が広がります。

 

無農薬や自然栽培の野菜を丸ごとほおばるバーベキュー。タレもすべてその場でつくるお手製!

 

太陽と月と空と川と森、そして私たちを潤してくれる水、命のかてになるごはんに、かんぱーい!

 

朝の光の中でヨガ! 森ヨガは自然と一体になる不思議な体験

 

朝はちょっと早起きして、森の中でヨガ。キャンプのメンバーでもあるヨガインストラクターのハルさんのたおやかな声が響き、ペアをつくってポーズをとります。

お互いの息づかいを感じ、大地の鼓動や鳥のさえずり、そして森の懐を感じながら深く呼吸をしていくと……何と言えばいいのか、その場にいるすべての生き物と交わるような、とてもなまめかしい不思議な体験でした。

ヨガを終えた後は、そこにいる仲間とより深く知り合えたような気がします。

 

川のせせらぎを聞きながら清々しく……というよりも、ともかくにぎやかに遊び回る!

 

Vege&Fork CAMPINGの3日間は、横浜では猛暑日を記録し、全国的にひどい暑さだったと聞きます。でも、こちらでは汗をかいたら川遊びをしてクールダウン。自然のクーラーの中で、木々に生み出されたばかりのフレッシュな酸素をたくさん吸って、細胞まで生まれ変わったような気分に。

 

夜はランタンの灯りの中で、各々が自由に語り合った。森の中だと素直になれる

 

そう、道志村と言えば、我らが横浜市の水源で、森ノオトでも2012年の9月に「木こりガール」として間伐体験に行きました。今回は難しい話を抜きに、すいか割り、花火、たき火など、キャンプの定番を味わい尽くし、オールベジ料理を堪能し、自然を満喫した3日間。

「あえてスケジュールは組みませんでした。それぞれの時間と過ごし方を楽しみながら、料理だけは同じ食卓を囲めればいいなと思って」

主催者の戸田さんはこう話します。

あらかじめ決められたアクティビティは何もなし、それでもほとんどの時間を皆が一緒に過ごしたのは、「食」が中心にあるキャンプだったからじゃないでしょうか。

出来合いのものは何一つなく、すべての料理もソースも、素材から手間ひまかけてつくる。料理部の2人のもとには常に人が集まり、野菜の皮をむいたり、切ったりして。私の娘も、生のトウモロコシにかぶりつきで、お手伝いを精一杯楽しんでいました。

 

最終日の朝食。「家庭」単位がほぐれて、いろんな家の子どもが入り交じりながら、本当の兄弟姉妹のように過ごしていた

 

キャンプの概念を覆すような、見事な舞台のセッティングとホスピタリティ、圧倒的な料理のクオリティ……。

「非日常」の美しい仕掛けの中から、そのエッセンスを少しでも「日常」に取り入れることができれば、QOL (Quolity of Life)は確実に向上するだろうな、と感じました。

それが、暮らしの満足につながるし、社会ビジョンと自分の暮らしの隔たりを縮めていくヒントになる。わたしにとって、ある意味、生き方を学んだとも言えるキャンプでした。

今後もどんな伝説をつくり上げ、レベルアップしていくのか、これからも目が離せないVege&Fork スタイルです!

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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