みんなでやればこわくない?! 本気のDIY! 天井断熱工事を体験してみませんか?
グリーンカーテンワークショップに続くエコDIYラボvol.2では、なんと、森ノオウチの天井断熱工事に挑戦します。しかも、森ノオトの成長を見守り、森ノオトとともに地域をエコな視点でつなげてきた地域公務店、(株)ウィズハウスプランニングの玉置哲也さんが先生です。

今年始まった「エコDIYまちづくり」企画。それにともなう調査によって、森ノオウチは、床下、壁、天井とも断熱材が入っていないことが分かってきました。日本の住宅の40%近くがいまだに無断熱であることを考えると致し方ないと言えます。

よく言えば、通気性が抜群なのでカビ対策に悩む必要がなく、自然の仕組みを観察するには良い家です。実際に、お庭の緑は涼やかな雰囲気で、季節折々の美しいお花や新芽が、心を和ませてくれます。さわやかな風が流れてくるので、とても心地よく過ごすことができています。

ただし、エコ的に言うと、夏暑く冬寒い、エネルギー効率の悪い家ということになります。

温められた空気は上に、冷たい空気は下にいきますよね。

断熱をするのならば、天井断熱は最初にやるべき、というのが建築業界の常識だそうです。

森ノオウチは、春先でも太陽が眩しい晴天の日の午後には、2階の窓際にいるとジリジリ……。室温を測ると40度近くなることもあり、このままでは真夏のしんどさが思いやられます。2階部分が断熱材になって、一階は風さえ吹けば程よい心地よさを得られますが、冬場は逆に、太陽が出ていれば2階は暖房なしでもぽかぽか、しかし1階は足元からじんじんと底冷えする寒さです。

 

効果測定に協力いただくことになった横浜国立大学建築科の先生と学生さんたちを2階へご案内。この日も部屋にいるだけで、じわっと汗をかく蒸し暑さだった

 

編集長のキタハラが住んでいる団地も、断熱に関してはほぼゼロとのことで、最上階は直射日光を蓄熱し、冬はとても暖かいけれど、夏は夜中でも室温が30℃を下回らないことが1カ月以上続くそうです。エアコンをつけても、冷たい気流が入ってくるだけで、躯体そのものの熱が下がらないから、スイッチを消せばすぐに暑くなってしまうそうです。このように、温度差が激しいのは当たり前で、「そんなもんだ」と思っているのが日本人。

ちょっと立ち止まって考えてみると、当たり前のように結露してカビが生える住まい(私の住む賃貸団地の物件もそうですが)も、どうなんでしょう?

これ以上贅沢いわないの! それぐらい我慢しなさい! という考えでは済まない、とても大きな問題では?

いつかすてきなおうちに住みたい……と快適な住まいを遠い夢として無意識のうちに諦めている人がたくさんいるとしたら、なんともったいないことだろう?

そんな問いがどんどん湧いてきます。

では、そんな現実をどうすればすこしでも良い方向に変えられるの?

そこに挑戦するのが「エコDIYまちづくり」プロジェクトです。

自分の家ならともかく、賃貸物件に自ら手を入れるのは勇気のいることです。森ノオウチは大家さんのご理解とご厚意のおかげで、こうしてエコDIYを実践することができます。本当にありがたいことです。

まして、普段から工具を使う習慣もなく、住まいに関する基礎的な知識も持たない主婦たちにとってはなおさら。プロに頼むにはお財布の心配もあるし、ネットや本でDIYの特集をみるだけではなかなか実行に移せない。

そんなお悩みを、地域のみんなで解決していけたら楽しいですよね。

今回のワークショップ準備のために、まず現在の状況を確認するために天井裏をはじめて覗いたのですが、それだけで忍者になった気分で(古典的発想ですが……)、できるかどうかの不安よりも、楽しい! やりたい! というどきどきわくわくが勝りました。

このわくわく感を、参加者のみなさんにも感じていただきたいです。

天井に断熱材を入れるというのは、素人からするとかなりハイレベルなことに思えて、私自身も最初はすこしびびっていましたが、実は材料さえ揃えば 特別な工具もいらない簡単な作業だそうです。むしろ事前の調査と素材選び、工事をする際に必要な作業坑をあけるなど、準備の方に時間をかけます。

 

効果測定に協力いただくことになった横浜国立大学建築科の先生と学生さんたちを2階へご案内。この日も部屋にいるだけで、じわっと汗をかく蒸し暑さだった

 

先生は、青葉台に事務所を構える地域公務店、ウィズハウスプランニングの企画室長、一級建築士の玉置哲也さん

 

玉置さんは、わたしが先生なんて恥ずかしいですよ、というシャイな一面を見せつつも、わたしたち素人と一緒にワークショップ形式で工事をおこなうという初めての体験に、とても可能性を感じるとおっしゃっていました。壊しては建て直す、新築ではなく、すこしずつ手を入れて住み継ぐといった感覚、住まいを大切にしたいという人が増えることは、工務店にとっても嬉しいことで、今後、こうした「半セルフ半プロ」なリノベーションの依頼にもなるべく応えていきたいと考えているそうです。

今回使用するのは、自然素材にこだわってきたウィズさんならではの、サーモウールという羊毛の断熱材を選びました。その点では誰でもできるという一般性は低くなりますが、当日は、その他の断熱材の扱いについても、教えてもらえます。

まずは見てみたい、体験してみたい、というミーハーな動機でO.K.。

参加希望の方は、コクチーズサイトか、メールで申し込みお願いいたします。

マスクは必須。作業中は長袖長ズボン着用。暑い中での作業になるので、熱中症対策も各自ご用意くださいね。

Information

日時:2015年7月26日(日)9:00-12:00

会場:森ノオウチ(横浜市青葉区鴨志田町818-3)

※東急田園都市線「青葉台」駅よりバス(鴨志田団地、寺家循環行き)10分「鴨志田町」下車徒歩3分

定員:30人

参加費:1,000円(保険代込み)

持ち物:軍手、マスク、タオルまたは手ぬぐい、飲み物、

服装:長袖長ズボンでお越しください(着替え可)

申し込み:コクチーズサイト http://www.kokuchpro.com/event/ecodiylabo02/

メール info@morinooto.jp

お名前、年齢、住所、電話番号をご記入ください

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この記事を書いた人
梅原昭子ライター
引き算の編集が好きです。できないこと、やりたくないことが多過ぎて消去法で生きています。徒歩半径2キロ圏内くらいでほぼ満ち足りる暮らしへの憧れと、地球上の面白い所どこでもぶらりと行ける軽さとに憧れます。人間よりも植物や動物など異種から好かれる方が格上と思っている節があります。
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