兄と弟の絵本棚 vol.15 『ターニャのぼうけん』
暖かい日差しの日も増えてきました。待ち遠しい春の日々まで、あと一息。広場でボールを追いかける2・3歳くらいの子もよく見かけるようになりました。 2歳5ヵ月になる弟くんも、ボール遊びがだ?いすき。お外でボールを追いかける時間も、これから増えてくるかな?
 
この絵本の作者は、海外の方。

 

日本の絵本も、海外の絵本もどちらも大好きな私ですが、海外の絵本の中には、特に気に入っているものが多いかも!?

 

クリスマスに紹介したこちらの絵本もその一つでした。

 

『ヨセフのだいじなコート』

 

海外の絵本は、色と光のバランスが独特で、シックなものが多くて、日本人が使わないような色も大胆に使っていて、見ていて楽しくなります。

見ているだけで、気持ちはその国へ出かけている気分。

 

私がこどものころも、お土産にもらった海外の絵本がお気に入りで、繰り返し見ていました。

『ターニャのぼうけん』は、転がっていってしまったボールを追って、ぼうけんがはじまるかわいいお話。

 

 

退屈な日曜日のある日。

 

ターニャのうちに、お客様がやってきて、おみやげにボールを持ってきてくれます。

 

さっそくおうちでボール遊びをはじめたターニャですが、お母さんに、「おそとであそんだら?」といわれてしまい、おそとへでかけます。

(室内でボール遊びがはじまると、兄弟をお外へ……。これはもちろん私も同じです。本格的な春が待ち遠し?い)

 

やがて、遊んでいるうちにボールがどこかへ飛んで行ってしまって、ターニャは古い邸宅へと入り込みます。

 

お屋敷のような、古いおうち。

 

お屋敷のそばにある大木も、かおが描いてあるようにみえて、なんとなく気味が悪く、場の雰囲気に一役買っています。

ボールを探してターニャがたどり着いた先には、一筋縄ではいかない、いかめしい顔つきの犬のおじさんが待っています。

そばに控える九官鳥も、ターニャにしんらつなことば。

「ボールを返してくれる?」

というターニャに、ボールを取り返させまいと、おじさんはちょっといじわるなことを言ってくるのですが。

ターニャはそれをモノともせず、おじさんに柔道をしかけたり、絵本を読んであげたり、なかなか立派です。

 

絵本をみている弟くんは、ターニャが相手をするおじさんが、柔道で投げ飛ばされたり、絵本に満足している姿を見たりして、けらけらと笑い、ターニャとおじさんのやりとりがおもしろいみたい。

 

それから、弟くんは、おじさんの部屋にあるもの一つひとつ、

「これはなに?これはなに?」

と指をさし、名前を知りたがります。

 

男の子ならでは?なのか、ちょっと名前がつけにくいような家のドアや窓の部品!? などへも、指をさしてきて、私が困ることもあります。

 

ターニャのぼうけんは、ボールを取り返し、無事に終わります。

 

小さいうちは特に、近所の知らないところに行くのはちょっとしたぼうけんですね。

知らない人と話したり、知らない子と遊んだり。

退屈だけど、こどものなんでもない日曜日の空気感を見事に表しているこの一冊は、見事だなぁ。と感心もします。

 

こどもたちは、もうすぐ春休み。

春休みが終わると、我が家のお兄ちゃんは、ぴかぴかの一年生になります。

小学校に入ったら、また新しい1ページがはじまります!

春が心待ちな母です。

東海林 更央莉
この記事を書いた人
東海林更央莉ライター卒業生
山形出身で、元日本語教師、3児の母。森ノオトでは2011年より兄弟の成長と重ねた絵本の連載を続け、妹が増えた今は女子らしい視点が加わり多くの母親の心をつかんでいる。家族の趣味は旅行、食べ歩き、自然のなかで過ごすこと。編集長の中学校時代の同級生でもある。
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