図書館=本を借りるだけじゃない! 横浜市立山内図書館のことをもっと知ろう!
あざみ野駅のほど近くにある、横浜市立山内図書館。日頃からお世話になっている方も多いと思います。この山内図書館では去る7月7日に「産直!やまうち朝市」が開かれ、新鮮野菜やお花が販売されました。さらに7月15日までは、横浜の農業のパネル展示「濱の農ディスカバリー展」も行われました。
えっ!? 図書館で野菜販売? 農業のパネル展示? ちょっと意外かもしれませんね。どうやら楽しそうな企画をしている山内図書館が気になる! ということで取材をしてきました。

例年よりも早く関東が梅雨明けしたのは7月6日。その翌日の七夕の日、青空のもと、山内図書館の正面入口前には地元青葉区産の野菜やお花がずらりと並びました。その名も「産直!やまうち朝市」。今年3月に続いて2回目の開催です。

 

 

たくさんのお花が、図書館の一角を華やかに彩っていた

 

図書館として、地域の人たちとつながることができるものは何だろう……まだ図書館に来たことがない人たちに足を運んでもらうためにできることは……と,スタッフたちで考えたところ、発案された企画が「朝市」でした。

「産直!やまうち朝市」に小池が伺ったのは、開市から30分を過ぎた頃でした。すでに品切れ、品薄の野菜もあり、反響の高さを感じました。

その後もお客さんはひっきりなしに訪れ、「図書館で野菜が買えるんだねぇ」と、みなさん楽しんで買い物をしていました。さらに図書館カード提示で割引特典もあり、お得感もあるのもうれしいポイント。

買った野菜を、どんな料理にしようかと迷った方のために、そこは図書館! 野菜のレシピ本をまとめて紹介していました。さらに、野菜を預かるクロークを設置し、お買い物後も図書館で快適に過ごせるようにという心遣いもあり、まさに至れり尽くせり。

そして、朝市をはさんだ6月22日(土)〜7月15日(月)には、横浜市環境創造局の協力のもと、横浜の農業や、地産地消についてのパネル展示「濱の農ディスカバリー展」が図書館内の展示コーナーで行われました。

 

 

横浜の農業についての情報がぎっしりとつまったパネル展示。地元農業の活性を応援している、森ノオトのリーフレットも並べていただいた

 

 

横浜市は地産地消に力をいれており、都市型農業が盛んです。その横浜の農業を、まさに“ディスカバリー(探検)”できるコーナーでした。

「地産地消」や「農業」などをキーワードに本も並べられ、関連図書をまとめて紹介したリーフレットもありました。図書館にはたくさん本があって、どの本を読んだらいいのか迷ってしまいそうですが、このリーフレットのおかげで本選びもスムーズです。

 

 

山内図書館の司書・猿田さんセレクトの12冊の農業関連図書の紹介リーフレット(左)。1冊1冊端的に、わかりやすく紹介していて、保存版資料にもなる

 

朝市で地元産の野菜を買ってもらい、パネル展示で地産地消や農業について知ってもらい、さらに農業や野菜について興味を持つ人がいれば、情報源となる文献は図書館に揃っている――。つまり、山内図書館は朝市を通じて、野菜を買って、食べて、知って、興味を引き出し、新たな出会いや、アクションにつなげる“カタチ”を実現しているのです。

山内図書館では、今回の朝市やパネル展示のほかにも、青葉区の住民特性に合わせて、さまざまな企画を行っています。

その企画運営を担当しているのが、図書館司書の釜田彰子さんと猿田綾香さんです。

 

内図書館司書の猿田さん(左)と釜田さん。暑いなか、野菜販売に大忙しでした

 

おふたりが口をそろえて語るのが「図書館は本を借りるだけではなく、情報発信の場所である」ということ。

そのため、子育て世代向けに、本の読み聞かせ講座や育メン講座を開講したり、青葉区には世代を問わず勉強家が多いことから、数学の学び直し講座などを開講しています。

さらに昨年9月には、中村メイコさんをお迎えした講演会「私の生き方〜楽しい老いを迎えるために〜」も行いました。男女ともに長寿で、元気なシニア世代が多い青葉区らしいこの講演会は、大盛況だったそうです。

もちろん地域の情報も充実しています。たくさんの地元情報やコミュニティのチラシが紹介されています。小池も取材の日に、個人的に興味を引くイベントがあることを山内図書館で発見することができました。

 

「青葉区いろはカルタ」はまっぴい・青葉の街が青葉区制15周年を記念して企画制作したもの

 

本の貸し出しカウンターの並びにある「山内堂」では、図書館スタッフセレクトの文房具とともに、青葉区の郷土史料も販売されています。

そのなかでも目を引くのが「青葉区いろはカルタ」。青葉区について、大人も子どもも楽しく学べるカルタがありました。

図書館でこうしたものが買えるなんて、ちょっと面白いと思いませんか。

山内堂のとなりには、熱帯魚が泳ぐ水槽があります。これは、本を読んで目が疲れた時や、子ども向けに導入されたそうです。いまの夏の時期は、体感温度が下がるような、“涼”を感じることができます。

 

勉強や読書で疲れた頭も、熱帯魚の泳ぐ姿に癒されます

 

「今後も地域と関連する事業を発展していきたい」と語るのは、釜田さん。

さらに、図書館に足を運んでもらいにくい学生とも関わりをもち、若い世代とつながりを図りたいそうです。

猿田さんは、「図書館には、いろいろな情報があることを知ってもらって、図書館に来たことがない方にも、これを機会に通って楽しんでいただければ……。何か新しい出会いがあるかもしれませんよ」と話します。

今年の夏は、山内図書館へ本やさまざまな情報を求めに行きながら、クールシェアするのもおすすめです!

 

hitomi’s point

今回取材をさせていただき、感じたことがあります。それは、山内図書館はとても熱心に、住民目線に立ちながら、よりよい図書館づくりをされているということです。それは、地元農家さんが育てた野菜を、朝市で懸命に販売する姿や、買った野菜をお預かりするクロークを設置し、買い物後も図書館で快適に過ごしてもらう心遣いにも現れていました。今後も朝市は野菜の時期にあわせて年に数回行っていきたいそうです。

今回改めて図書館を案内いただき、その楽しさにワクワクしてしまった小池。

この夏、皆さんも山内図書館でワクワクを見つけに行ってみてはいかがですか。

そして、取材にご協力いただきました、図書館長さん、釜田さん、猿田さん、ありがとうございました。

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小池 一美
この記事を書いた人
小池一美ライター
横浜市青葉区出身。森ノオトのリポーター、走る!ロコキッチン「コマデリ」、焼き菓子販売「トミーヤミー」の3本柱で地元と関わりながら暮らしている。AGRUの小川穣さんとのユニット「labo2(ラボラボ)」では、食の素材と地域を楽しむ活動を展開中。
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