ハイビスカスで染める“へんてこな装い”!? WAKUSEIの草木染めワークショップ
春の色ってどんな色? 花びらのピンク? それとも木の芽のグリーン? クリエイティブユニットWAKUSEIとハーブ王子(!?)ことAGRUが、“へんてこな装い”をハイビスカスで春色に染めるワークショップをおこないました。真っ赤な花の色が印象的なハイビスカスで、いったいどんな色が生まれるのでしょう。(Text:中島美穂)

5月17-18日Vege&Fork Marketのワークショップでは野の花の冠づくり。WAKU×VFMものづくりプロジェクトvol.1「モノのこうてん-交点・好転」

 

5月17日(土)、18日(日)に開催され、多くの人でにぎわったVege&Fork Market。たくさんの出店のなかで、「おやおや、これはなにかしら」と注目を集めたのがクリエイティブユニットWAKUSEI(ワクセイ)のワークショップです。子どもたちが野の花の冠をつくってかぶれば、愛らしい花の妖精が一丁上がり。なんともほんわか微笑ましい空間でした。

そして、昨秋から今春にかけて企画されたWAKU×VFMものづくりプロジェクトによる「オリジナル手ぬぐい」も好評で、たくさんの人の元へと旅立っていきました。

 

 

みちばたばたけの梅畑にて。左からハーブ王子ことAGRUの小川穣さんと、WAKUSEIゆーき&あっこのでこぼこコンビ

 

実は、Vege&Fork Marketに先駆けることおよそ1カ月前の4月5日(土)、WAKU×VFMものづくりプロジェクトvol.0.5「モノのよりみち」と銘打った草木染めのワークショップが開かれました。

WAKUSEIとコラボしたのは、「地域を楽しむ、素材を楽しむ」をコンセプトにイベントの企画や商品づくりを行なう「ラボラボ」。森ノオトでもおなじみ小池一美(トミーヤミー/コマデリ)さんと無農薬ハーブの栽培と販売、ハーブ関連のイベント企画などをおこなっているAGRUの小川穣さんからなるユニットです。

 

草木染めの説明をする穣さん。WAKUSEIはオリジナルコスチュームで登場

 

場所は大和市にあるAGRUの畑「みちばたばたけ」です。朝からどんより曇り空で、家を出る時には雨も降り出しましたが、畑に着くと止んでくれてほっと一安心。

この日は穣さんの手ほどきで、ハイビスカスの一種「ローゼル」を用いて染色をしました。ハイビスカスティーとして飲めば疲労回復と美肌効果が期待できると聞いて、参加した女性陣の興味がぐっと高まりましたが、この日は贅沢に春の色を取り出すために使います。

実は私は今、染色にとっても興味があるのです。きっかけは子どもの幼稚園バザーの商品づくりですが、なんとも味わい深い草木染めは個人的にももっとチャレンジしてみたいと思っていたので、しっかりと学べるチャンス!

 

ハイビスカスを大鍋で煮出しているところ。草木染めにはホーローやステンレスの鍋を使用。アルミだと色が反応して染液が変色してしまう

 

まず、染色には下準備が必要です。染めるものの不純物を取り除くためにお湯でしっかりと洗い、豆乳に浸します。植物の色はタンパク質と反応して定着するので、この日用意してくれたTシャツのように綿100%の素材には必要な処理なのです(ちなみに、シルクやウールなど動物由来の素材にはタンパク処理は必要ありません)。以上の作業はWAKUSEIが先に施しておいてくれていました。

下準備したTシャツはさらに1時間ほど水に浸して染料をしみ込みやすくしておきます。

次にドライハーブを80℃のお湯で20-30分煮出します。ドライハーブの場合、染めるものの重さの1/2量が必要です。この日は14枚ものTシャツを染めるので、大鍋を使い、梅畑で剪定した枝を燃やしてお湯を沸かしました。アウトドアでなんとも気持ちよく、ワクワクしてしまいます。

 

 

小池一美さんによるおやつ。私の娘たちはシロップまできれいになめてしまった……

 

煮出している間に嬉しいおやつタイム! ラボラボの相方、小池さん特製のスコーンとハイビスカスティーです。スコーンにもハイビスカスが入っていて、同じくハイビスカス入りのほんのり甘酸っぱいシロップが添えられていました。

 

染液は濃い赤。染めむらができないようにゆっくりかき混ぜるのがポイント

 

いよいよ染色です! ハイビスカスを濾して除き、染液が40-50℃に下がったらTシャツを入れます。ゆっくりと温度が下がっていくにつれて、染液が布地に染み込んでいくのだそうです。液体はハイビスカスの花のように美しい赤! さあ、これがどんなふうに布を染めてくれるのか!?

 

スモーキーなピンク色に!“へんてこな装い”ことTシャツの作成はWAKUSEIゆーき。衣装デザインの経験を生かして何通りもの斬新でキュートなTシャツをつくった。ちなみに私が選んだTシャツの名前は「オプティカル」

 

ジャーン! 染液から出して、色止めと発色のためにみょうばん液を溶かした媒染液に浸し、洗って、乾かしてみると、スモーキーなピンク色になりました。日頃目に映る花の色とはちょっと違います。植物の裏に隠されたヒミツに出会ったような気分です。

草木染めは染める素材や染め材の量、染液の温度や浸け込む時間など、条件が変われば色味も微妙に変わってきます。いや、再び全く同じようにやっても違ってくるかもしれません。一期一会の色。それが草木染めの魅力なのだと思います。

プロジェクトのタイトル通り、まさに「モノのよりみち」。正確な工程の大量生産とは反対のちょっと遠回りしてみたものづくりの過程で、「いいものを見つけちゃった!」そんな気分でした。

その時々の状況で表情を変える染色を通じて、身近なものづくり、暮らしの中のアートを見せてくれたワークショップでした。

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