レポート第一弾♪「ローカルジャーナリズム講座」がはじまりました!
この10月から、森ノオトとマスマス関内フューチャーセンターとの初コラボ企画、地域をつむぐローカルジャーナリズム講座(全6回)が始まりました。マドカ編集長が講師をつとめた前半戦、第1回と第2回の講座のレポートです。

10月14日、第1回の講座のテーマは、「ローカルジャーナリズムの目的と意味」。メディアを持つ目的、編集方針の重要性に関する講義でした。

 

森ノオトを運営してきた体験から語られる内容に、参加者は興味しんしん。

 

「ローカルジャーナリズムでは、ターゲットのリアルな顔を思い浮かべ、読者に情報を届けるための具体的なルートを描く力が大切」と、マドカ編集長は力説。情報の元となる「一次情報源まで、誰か一人を介するだけで到達できるのがローカルならでは」とも。また、メディアを持つことで、地域の中で自分が求めるコミュニティをつくり、地域の中で人と人をつなげる「ハブ」の役割を果たすことができるなど、森ノオトを始めてからの6年間で実感してきたことを伝えていました。

 

ガイダンスの後は、ワークの時間で、参加者は配られたワークシートをもとに、なぜ今日ここへ来たのか? の背景となる「人生の棚卸し」をしてもらい、各自どんなメディアを作りたいのか、発表しあいます。

 

今住んでいる場所で、仕事で関わっている場所で、これから移住する地域で……、子育て中のママから、企業の経営者まで、参加者の層も幅広く、目的もそれぞれ。聞いているこちらも刺激を受けました。

初回は、珍しく!?  ものすごく緊張した! というマドカ編集長。今もっているものを全て出そうという意気込みが伝わってきました(写真提供:マスマス関内フューチャーセンター)

知った顔から初めましての方まで、参加者は毎回20名前後。みなさん志の高い方々で、熱心に耳を傾けていました

つづく、10月28日の、第2回の講座では、「自分も相手も輝かせる記事の書き方講座」。森ノオトのリポーター養成講座や、「たまプラーザの100人」の編集、みやまえびとのワークショップ等を経て練られてきた内容だけに、マドカ編集長の真骨頂が発揮され、濃度の濃い講義となりました。

 

「取材で聞いたことすべてを盛り込んだ記事は、メリハリがなくなり、つまらなくなる。読者に伝わるメッセージは一つだと意識して、その幹に枝葉をつける感じで文章を構成するとよい」と、こちらも森ノオトで1500以上の記事を編集してきたノウハウを惜しみなく提供しました。

 

そして講義の後は、いきなり取材体験。ペアインタビューに挑戦してもらい、そのレポートを書くのが次回までの宿題です。15分ずつ交代で、という短い時間でも、意外に相手から多くのことを聞き出せるもので、みなさん大いに盛り上がっていました。

「生まれたまち」、もしくは「今住んでいるまち」の魅力について、相手から聞き出すインタビュー。「取材」によって、相手と仲良くなれることを体感してもらいました

参加者アンケートからは、時間が短すぎる! もっと聞きたい! という声も多く、「学びたい」という気持ちの強さに、地域を飛び出して講座を企画した意味と手応えを実感できました。講座後のランチ交流会でも話題は尽きず、この講座での出会いから始まるモノやコトにも期待大です。

 

次回は2015年11月11日(水)、「メディアリテラシーを体得しよう!」というテーマのもと、講師の環境ジャーナリスト、木村麻紀さんから、著作権やデータの利用の仕方など、情報を扱う上での必要な知識を学びます。また、書いた記事をどのように編集するのか、見出しの付け方なども体感します。

 

11月25日(水)には、写真家で食卓研究家の新田理恵さんを講師に迎え、「記事を100倍生かす写真術」について実践を交えて学びます。

 

全6回の連続講座ではありますが、単発の受講も可能です。

今からでも申し込みOK!

気になる方は、ぜひお問い合わせください。

Information

2015年10月-12月(全6回)

第3回:2015年11月11日(水)

テーマ:メディアリテラシーを体得しよう!

講師・木村麻紀氏(環境ジャーナリスト)

・玉石混淆の情報を取捨選択し、自分の立ち位置を決める

・エビデンス(科学的根拠)や公的データを把握する

・著作権で気をつけたいこと

・動画メディアの可能性

・ワークショップ「書いた記事を編集する視点づくり」

第4回:2015年11月25日(水)

テーマ:記事を100倍生かす写真術

講師・新田理恵氏(写真家・食卓研究家)

・写真の構図の考え方

・光と明るさのとらえ方

・取材をしながら撮影する時のポイント

・撮った後の加工術

・ワークショップ「実際に写真を撮ってみよう!」

第5回:2015年12月9日(水)

テーマ:メディアの資金調達手法

講師・治田友香(関内イノベーションイニシアティブ株式会社)

・メディア運営にかかる費用

・クラウドファンディングの活用法

・事業計画の立て方

・資金調達の手法

・ワークショップ「事業計画を立ててみよう!」

第6回:2015年12月16日(水)

テーマ:メディアを運用していくには?

講師・小野梨奈氏(リズムーン)

・メディアに向いたシステムは?

・メディアを継続するための仕組みづくり

・仕事をベースにしたコミュニティのつくりかた

・チームのモチベーションを高めるには?

・ワークショップ「“私のメディア”を発表しよう!」

隔週水曜日、10:00-13:00

(講義+ワークショップ2時間、ランチ交流会1時間)

(1-5回のまちなか社食のランチつき、最終回はポットラックパーティー)

※単発受講は4,500円/回

会場:mass x mass関内フューチャーセンター(横浜市中区北仲通3-33)

主催・運営:関内イノベーションイニシアティブ株式会社

共催・企画:特定非営利活動法人森ノオト

講座エントリー&お問い合わせ

http://massmass.jp

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この記事を書いた人
梅原昭子コミュニティデザイン事業部マネージャー/ライター
引き算の編集が好きです。できないこと、やりたくないことが多過ぎて消去法で生きています。徒歩半径2キロ圏内くらいでほぼ満ち足りる暮らしへの憧れと、地球上の面白い所どこでもぶらりと行ける軽さとに憧れます。人間よりも植物や動物など異種から好かれる方が格上と思っている節があります。
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