子どもたちの心のケアを アートセラピー体験記
梅雨のとある一日。雨足の強いなか、「親子のアートセラピー」の体験に息子と娘と一緒に行ってきました。(Text:末吉真由華)

 

広い空間に突然現れた大量のトイレットペーパー。集まった6名ほどの親子が好きなだけほぐしたりぐるぐる巻きにしたりすることからこの日のプログラムは始まりました。

あざみ野駅近くの山内地区センターで月1回開催されている、「ぐるぐる!キングダム」というアートセラピー教室での一コマです。

大胆にトイレットペーパーを使って体遊びができるということで、子どもも大人も大興奮。さらに絵の具と水を使ってペーパーの色がどんどん変化してきます。それらを紙粘土のごとくにぎったり積み上げたりして、アートワークはどんどん膨らんでいきます。

 

白いペーパーをごはん、青いペーパーを海苔にみたてておにぎりを握ってみたり、赤いペーパーを丸めていれて梅干にしたり、青と黄色と赤のペーパーすべてを混ぜてチャーハンをつくってみたりと、子どもたちの創作はさまざま。息子は白色だけを取り出してお餅つきをして楽しみました。

 

 

この日指導をしてくれたのはアートセラピストの奥田彩さん。この活動も4年目を迎えるそうです。アートセラピーとは、「芸術表現を使って心を癒す方法」とのことです。子どもたちが絵の具や積み木などの素材にふれながら、体を使って創作表現していく。そして自然と遊ぶことで五感を育み、命の尊さを体験的に学んでいくところが特徴です。

ペーパー遊び以外にも、部屋いっぱいに落ち葉を敷き詰めたり、風船プールや模造紙を部屋じゅうに貼ってお絵かきを楽しんだりと大胆な発想で遊びます。絵画教室との違いは、作品の完成が目的でなく、プロセスを大切にするという点です。アートセラピストは、子どもたちに指示はせず、寄り添いながら遊び方を見守っています。

 

 

参加者の男の子が、「見てみて」と笑顔いっぱいに作品を見せてくれました。

私はカラフルに染まったペーパーをケーキに見立てたその想像力と精巧な作品に脱帽でした。お母さんに話をうかがったところ「今まで彼は社会に消極的だったのですが、この会に参加したことで自分を出せてとても明るく前向きになりました。今では私もこのワークにはまっています」と笑顔で答えてくれました。

 

アートセラピーを広めている母体は、東京都より認可を受けている市民活動団体「NPO法人 子ども未来研究所」です。都内を中心に北海道から大阪まで20カ所でアートセラピー教室が開かれています。教室以外にも「自然災害被災」や「地域で起こった殺傷事件」などで心の病を患った子どもたちのケアをしようと、各地でフリースクールを開催しています。

今回の東日本大震災でも、福島県の避難所でアートワークを行っています。また絵の具やクレヨン、画用紙を現地の子どもたちに送る活動を現在も行っています。現在支援の手を募集しているので、もしご協力できる方がいれば、下記のHPよりお問い合わせください。

 

「体を動かし、心で感じ、表現し、発散し、そして自分を大切にする人になってほしい」。子どもたちの表情を見て、私はその願いがしっかりと伝わっているように感じました。こういった活動の輪が広がることで、子どもたちが未来を切り開いていくきっかけになっていくことを願っています。

 

 

Information

NPO法人 子ども未来研究所

E-Mail [email protected]

URL:http://www.cof.or.jp

 

「ぐるぐる!キングダム」

http://crystalcave.web.fc2.com/guruguru/

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