田んぼの中は小宇宙!?どんぐり農園の「生きもの調査」が行われました。
1年前のたんぽぽ農園の調査では、絶滅危惧種を含め、多くの動植物の生息が確認されました。今年はいよいよどんぐり農園の調査です。今年、どんぐり農園の稲作は不耕起栽培といって、田起こしや代かきをしない自然農法で行われています。もちろん農薬や肥料はいっさい使っていません。また、山から滲み出す天水を使用し、冬の間も水をたたえたままの田んぼです。そこには一体どんな生きものがいるのか、大人も子どもワクワクしながら探しました。(text:中島美穂)

 

暑さの厳しい8月7日(日)、稲がどんどん背を伸ばしているどんぐり農園に、赤ちゃんから大人まで70名を超える方たちが集いました。講師に「里と生きものネットワーク」の林賢一先生を迎え、午前中はグループに分かれて田んぼの中や周囲に生息する生きものを探しました。大人も子どもも汗を流しながら、夢中です。

 

大人も少年の心に戻る?

 

キャプション ザリガニ発見!

 

捕獲した生きものはバットに集めてグループごとに図鑑で調べます。チビッコたちも積極的に林先生に質問していました。小さな“生きもの博士”がたくさん誕生しましたよ。

 

キャプション生き物博士の林先生に質問!

 

サワガニも見つかりました。

 

タイコウチ。お尻の長い棒は呼吸器なんだそうです

 

田んぼ周辺ではバッタやトンボなどの昆虫、水中ではアマガエル、ドジョウ、タニシ、ゲンゴロウ……等々、40種類近くもの生きものが見つかりました。調べた後の生きものたちはちゃんと田んぼに返します。

おにぎりで腹ごしらえした後は、畑の方に移動して植物採集です。集めてきた草花を紙に貼っていきます。先生が各テーブルを回って解説をしてくれました。

 

植物採集から作品づくりへ

 

普段何気なく目にしている葉っぱも、よく見れば大きさも色も形も様々。子どもたちは組み合わせ方を工夫して、個性豊かな作品を完成させました。

 

 

子どもだけでなく大人も(少年に戻ったお父さんがたくさん!)、泥にまみれ五感を使ってよく観察しました。小さな命の営みをみつめることで、大きな自然の循環を感じ、改めて大地の恵みへの感謝の気持ちが湧いてきました。近所にこのような生物多様性豊かなフィールドがある幸せを感じています。

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