食べないなんてもったいない!「3R夢(スリム)なクッキング」講座レポート
今年の秋、森ノオトは青葉区役所地域振興課の依頼を受けて料理講座を開催しました。その名も「3R夢(スリム)なクッキング?もったいない、使いきりレシピ」。森ノオトで人気コンテンツのひとつ「我が家のもったいないレシピリレー」がヒントとなり、食材を余すところなく使い切ることをテーマにした講座は、参加者の皆さんにも好評でした!(text:高橋ようこ/写真:高山えりか)

毎回、各地の地区センターの調理室で開催し、和気あいあいと楽しい雰囲気で講座は進んだ

 

10月30日から11月20日まで、毎週水曜日に開催された「3R夢なクッキング」。青葉区内にある4カ所の地区センターで、各回10名ほどの参加者に恵まれました。

この時期美味しい食材として大根をメインに、皮も葉も残さず使い切ろうと考えたレシピは

・大根葉と厚揚げの餃子

・大根とにんじんの皮ごときんぴら

森ノオトのお料理部門とも言える、大西香織さん、秋山貴子さん、中島美穂さん、松山ちかこさんなどが中心となって考え抜いたメニューです。餃子もきんぴらも、いわゆる家庭料理の定番ですが、だからこそ、日々の台所で実践しやすい!まさに主婦目線の、森ノオトならではの内容となりました。

試作会の様子はコチラの記事をクリックしてください。試作会当時と講座の内容は若干変更されました)

講座の参加者は、多くが年配の主婦のみなさん。講師として紹介される私たち森ノオトメンバーは、緊張とプレッシャーを感じながらスタートしましたが、デモンストレーションをしていく中で、どんどん雰囲気が和やかになりました。

最終回の講師は中島美穂さん(写真右)。自然な笑顔でレシピを紹介(写真:高橋陽子)

 

特に注目を集めたのが、にんじんの生長点の話です。

にんじんや大根の葉の付け根、ここは「生長点」と呼ばれる部分で、特に栄養価が高いのです。葉の付け根から切って水につけておくと、それだけで葉が成長することも知られています。だから、この生長点こそ捨てずに食べましょう! ……そんな話に、参加者の皆さんも興味津々。

にんじんの生長点について説明する大西香織さん。皆さん、捨ててしまっていませんか?

 

汚れが気になる部分は菜箸などで削り落とせば、それでOK。

今回は生長点も含めて、皮もそのままきんぴらにすることを提案しました。

「そこはスパッと切り落としていたわ!」という声も上がり、参加者の皆さんも目が輝きだします。

大根葉と厚揚げの餃子も好評でした。

大根葉は刻んで塩もみ、厚揚げは細かくちぎって、刻んだニラと合わせてタネにします。つなぎには片栗粉を使って、やわらかさを調整。

このレシピには、嬉しい感想をたくさん聞けました。

「餃子はつくるけど、この取り合わせは考えたことなかった」

「お肉を使わなくてもボリュームあるし、ヘルシーでいい!」

「家で作るときは、これにチーズとか足してもいいわよね!」

「大根葉の食感がシャキシャキして美味しい」

アイデアの詰まった餃子は、定番メニューの仲間入りができそうです。

紹介した餃子とキンピラ。中央のチヂミは、餃子のタネの残りを薄く焼いたもの

 

試食タイムには、森ノオトメンバーも参加者の皆さんに混ざって楽しくいただきました。皆さん様々なアイデアをお持ちで、私たちも勉強になることがたくさんありました。

・大根は美味しい時期にたくさん手に入るから、自宅で乾燥させて切干にしている

・大根葉は菜飯にもするし、炒めて味噌やしょうゆで味付けすると、美味しく食べられる

・お茶の葉も捨てるのはもったいない! クッキーに入れると美味しい

……などなど、食材を大切にする思いをお持ちの方が多く、すでにいろいろな工夫が各家庭でなされていることも実感しました。

講座の最後には、ごみの量も見てもらいました。ごみとして捨てたのは、調理中に手やボウルに付いて洗い流したわずかな食材と、お茶を飲んだあとの茶葉、大根を運ぶ間に包んでいた新聞紙くらいです。調理をして、食べて、ごみの量を知る。少しの工夫で結果が出ることが伝わったひとコマでした。

そして、講座の大きなテーマである、“ごみを減らす”ことについては、青葉区役所地域振興課資源化推進担当の岩本章係長より説明していただきました。

青葉区役所地域振興課の岩本さん(写真左上)。この講座で餃子をつくれるようになったそうです

 

――横浜市では、生ごみは「燃やすごみ」として収集、焼却処分されています。平成23年度の調査によれば「燃やすごみ」の34%を生ごみが占めているのです。さらに生ごみの中には何も手が付けられずに捨てられている食品“手つかず食品”も多く含まれています。横浜市全体でごみとして出されている“手つかず食品”は、1年間で1人あたり約5キロ! 金額にして約4000円分です。しかもこの計算は、赤ちゃんからお年寄りまで含めていることを考えると、どれだけ多くの食品が捨てられているか考えさせられます。

家庭の台所と地域のごみ問題はつながっていて、さらに地球の環境へと意識は広がります。

まさに「Think Globally、 Act Locally」。身近な行動一つからでも地球のことを考えられると思うと、料理って面白い、奥が深いものですね。

実は横浜市において、区の主催事業として料理講座を開催することは珍しく、青葉区では初の試みだったのです。森ノオトにとっても、料理講座は初のチャレンジ。手探りでしたが、森ノオトらしいパワーとチームワークが発揮されました。「講座で扱う食材は地産地消にしたい」という提案を区側も受け入れてくださり、今回はJA田奈の大根やにんじんを使いました。新鮮な野菜を残さず食べきる、本当に美味しく楽しく、暮らしにつながる講座になりました!

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