「住育(すまいく)」ってなあに? 親子家づくりワークショップ2014開催のお知らせ
7月26日(土)・27日(日)、8月2日(土)・3日(日)と都筑区中川のハウスクエア横浜で開催される「夢のおうちのミニチュアをつくろう!」というワークショップ。どんなワークショップなのか、講師の寺崎悠真さんにお話しを伺いました。

私たちが生きていく上で考えるべき「衣食住」。

 

「食育」はすでに多くの方に知られていますが、最近では「衣育(いいく)」を教えている方も出てきて、同様に「住まい」について、私たちはどんなことを子どもに教えられるか、考えさせられます。

 

今回、「住育(すまいく)」を提唱し、親子向けのワークショップを多数企画開催している東京都内の設計事務所「寺崎悠真一級建築士事務所」の寺崎悠真さんと、スタッフで青葉区在住の浜田由美さんに、「夢のおうちのミニチュアをつくろう!」ワークショップの会場となる「ハウスクエア横浜」でお話を聞いてきました。

 

今回の家づくりワークショップはこの「ハウスクエア横浜」を会場に2009年から始まった取組みです。朝11時から軽食をはさんで17時まで、親子で住まいについてじっくり考え、最後はおうちのミニチュアの形に仕上げていきます。

 

「ハウスクエア横浜」は第三セクターが運営しているため、単なる住宅展示場とは少々趣が異なり、モデルハウスだけでなく、家づくりの設備や材料などのパーツを扱うショールーム、設計事務所や工務店への相談もできるブースや、住宅にまつわる色々な体験ができるコーナーがある複合的な施設です。地域の方に気軽に来てほしいとの思いからこういった様々なワークショップを開催したり、モデルハウスのキッチンを使ってカフェを開くことも。

 

「夢のおうちのミニチュアをつくろう!」ワークショップでは、この場所のメリットを存分に生かし、親子でモデルハウスの探検から始まります。その後、 重りのついた器具を装着してシニア体験と妊婦体験を行い、その感想をもとに家づくりを始めます。

 

家づくりのスタートは設計図から。まずは、紙に夢の家を描いてみます。

 

夢のおうち設計図に挑戦。好きなものから連想して家づくりをはじめる(2013年開催時の写真。寺崎さん提供)

 

紙に描いたおうち設計図をもとに、いよいよ立体でミニチュアを製作します。

 

与えられた敷地は30cm×30cmの紙の上。この境界線を越えないように指示をすると、今度はどんどん上に自由に伸びていくそうで、寺崎さんも予想外だったとか。

 

子どもが考える夢は大人の想像をはるかに超える。今まで飛行場や野球場を組み込んだ家まで誕生した(2013年開催時の写真。寺崎さん提供)

 

寺崎さんは「子どもだけではなく、ぜひ親子で参加して、家族みんなで暮らしについて考えてほしい、住まいと暮らしに対する意識をもっと充実させていきたい」と願っています。今までは用意された空間で暮らすことが当たり前だった子どもが、ワークショップでは自分や家族が居心地良く過ごすにはどんな空間がよいかを親子で話し合い考えます。それをミニチュアの家づくりで表現することで、家族で過ごす場所は自分の手で作るのだという、実は当たり前のことに気づくのではないでしょうか。また、その様子を見て、一緒に手を動かすお母さんお父さんも、改めて家族の空間がどのようにあるべきかを考える機会になるのではと思います。

 

実際、ワークショップではお父さんが活躍する場面も多いそうです。普段なかなか手を動かす機会のないお父さんが夢中になって子どもと一緒に家づくりをする様子は、寺崎さんにとって意外だったようです。勢い余ってけがをしてしまうお父さんもいたりするそう。

 

作った家はみんなで並べます。野球場のある家も見えますね。(2013年開催時の写真。寺崎さん提供)

 

「住育(すまいく)」が世の中に認められ、自分たちだけではなく、多くの家づくりに関わる人がこういったワークショップを開けるようにしたい、と寺崎さんと浜田さんは言います。「住育(すまいく)」の輪が広がり、質が上がっていくことで、住まいに対する知識が増え、暮らすことを楽しむ人が増えていければと期待しているそうです。

 

「食」を楽しむには食材の性質や調理法、さらに調理器具を知ることから始まります。

 

同じように「住む」ことを楽しむには、家自体にどんな素材が使われていて、どのような作り方があるか、自分たちにはどんな暮らし方が合っているか、そんなことを考え、知ることから始まるのではないでしょうか。

 

ワークショップでは最後に作った家を街にして並べます。今まで自分の家族だけの希望が詰まった家を考えていたのが、今度は街に対して自分の家がどんな役割を担っているか、どのように見えるかを考えることで、家づくりが街づくりにもつながっていくことがわかります。

 

街づくりのワークショップも行っている寺崎さんは、「街のつくりを決めているのは自分たちなんだ、という当事者意識を持てるようになってほしい」とも話します。

 

家づくりは街づくり。誰かが街をつくるのではなくて、自分たちがつくるのだという意識につながる(2013年開催時の写真。寺崎さん提供)

 

お二人は今後も色々な場所で、ワークショップを企画していきたいそうです。ハウスクエア横浜のような施設だけでなく、公園や誰かの家など、身近な場所で、その場所の特性を生かした内容で開催してみたい、と話します。

 

ハウスクエア横浜内にある「シェアリーカフェ」でお話を伺った。浜田さんは3歳のお子さんのお母さんでもある

 

寺崎さん、浜田さんには、このワークショップを通じて、住育(すまいく)を広げていきたいという想いがあります。しかし、その想いを押し付けるのではなく、あくまでも参加した子どもや大人たちが「ここに来て楽しかった!」と言えるようにすることだと言います。家族で家づくりを心から楽しんで、身近に感じることが「住育(すまいく)」の第一歩かもしれませんね。

 

今度の休日はぜひ、参加してみませんか?

Information

「親子家づくりワークショップ2014 夢のおうちのミニチュアをつくろう!」

日時:平成26年7月26日(土)

平成26日7月27日(日)

平成26日8月2日(土)

平成26日8月3日(日)

それぞれ、11:00-17:00(お菓子などの軽食の用意があるそうです)

場所:ハウスクエア横浜 住まいの情報館 およびモデルハウス

神奈川県横浜市都筑区中川1-4-1 横浜市営地下鉄中川駅から徒歩2分

募集組数:それぞれ親子10組(ご家族みなさんでの参加も可能だそうです)

参加費:1組500円

お申し込み・お問い合わせはこちらから

http://www.housquare.co.jp/p13880

山川 紋
この記事を書いた人
山川紋ライター卒業生
教育やWEB関連の仕事を経て、現在は夫と住宅の設計やリノベーションを手がける「ショセット建築設計室」を主宰。横浜市青葉区のビンテージマンション「桜台ビレジ」に住まい、事務所を構える。森ノオトでは教育と建築の専門家として、子ども向けの建築ワークショップなどを展開。愛猫4匹が看板。
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