留学生と地域がつながる「青葉サンデーフリーマーケット」
青葉台に留学生のための寮があること、ご存知ですか?「インターナショナルコミュニティ 青葉寮」は中国、ベトナム、ミャンマー、タイ、アメリカ、ヨーロッパ諸国の留学生が集まる寮です。その場所で月に2回、第一・第三日曜日に「青葉サンデーフリーマーケット」が開かれています。なかなか行く機会のない留学生寮でのフリーマーケット、そこはアットホームな留学生と地域の居場所でした。

「青葉サンデーフリーマーケット」で初めて会った主催者の村田枝里さんは、この寮生のお姉さんのような存在。この場を見守るように、場にいる一人ひとりに声をかけ、ムード作りをしていました。この日、村田さんはてきぱきと場を整えながら、取材に訪れた私を朗らかな笑顔で迎えてくれました。

 

「留学生って、孤立しがちなんです」と村田さんは話します。

 

日本に来たばかりの寮生は、日本語に不自由することや知り合いも少ないこともあり、部屋に引きこもりがちになってしまうそう。

 

村田さん自身にも、オーストラリアへの留学経験があります。そこでは、大家さんを通じて地域の方との交流が生まれ、友達ができて、たくさんコミュニケーションをとることで文化の違いを知り、考え方が広がったと言います。

 

その後日本に帰ってきて、「今度は自分が恩返しする立場になり、日本の留学生の助けになりたい」との思いから、「青葉サンデーフリーマーケット」は生まれました。

 

特にアジア圏の留学生にとって、日本の物価は高く、生活していくのも楽ではありません。「フリーマーケットでセカンドサイクルのものを安く購入することができ、地域の方との交流も広がれば」と、村田さんは願っています。

 

寮から歩いて1分のところにある、ボランティアスクール「横浜みどりの学校ひまわり」はこのフリーマーケットに毎回参加して、活動運営費にあてています。この日は子どもたちとつくった無農薬野菜や鈴虫、九谷焼の食器などが出品されていました。

 

野菜は100円からと、大人気で毎回午前中には売り切れてしまう

 

何と鈴虫も販売!

 

これらの食器類はフリーマーケットで使ってと寄付されたもの

 

「横浜みどりの学校ひまわり」では、<地域の子どもは地域で育てる>をモットーに活動をおこなっており、こういったフリーマーケットの場所を通じてボランティアスクールについて地域の人にもっと知ってもらいたいと願っています。

 

青葉サンデーフリーマーケットでは、占いやボディケアの出店もされている。なんだか、学園祭に迷い込んだような雰囲気

 

団体のほかに、個人でよく参加している方もいます。

 

中学1年生の氏田七海さんは、自分で作ったプラバンやレジンで作ったアクセサリーやストラップを今年からこの場所で販売しているそうです。

 

氏田七海さんと、七海さんのおばあちゃま。七海さんの着ている素敵な服は、七海さんが京都のお店から取り寄せた生地を使って、おばあちゃまが手作りしたそう。右が村田さん

 

昨年からフリーマーケットに出店することが大好きになったという七海さん。普段話すことのない大人や他の出店者の方と話をすること、フリーマーケットのためにおつりを準備する過程も楽しいのだそう。

 

おばあちゃまは、このフリーマーケットが定期開催しているのが嬉しいと言います。「もうすぐ、サンデーフリマがあるから、お野菜を買おう」という様に計画しているそうです。屋内のフリーマーケットだから雨でも開催されるので、予定が立てやすいと話します。

 

日本に来てまだ1カ月という留学生も遊びにやってきました。

 

左から陳錫亮(チンシャクリョウ)さんと、劉栩暢(リュウウチョウ)さん。村田さんは「最近どう?」と声をかけている

 

お二人はそれぞれ経済の勉強・建築の勉強をしに日本に留学に来たそうです。

 

今はまずサマースクールで日本語の勉強をしているそう。陳錫亮さんはフリーマーケットの方々から「あきら君」と呼ばれ、店番のお手伝いもしていました。日本の映画やドラマで日本語を勉強したそうで、SFが好きなんだとか。

 

フリーマーケットは寮の玄関前でおこなっているため、買い物から戻った寮生や、食事に出かける寮生が気軽に立ち寄れる雰囲気。このフリーマーケットは寮生のお客さん以外にも、「ひまわり」の生徒さんが遊びに来たり、近所の方がふらっといらっしゃったり、出店者さんのお子さんも一緒に参加します。

 

世代を問わない、学園祭のようなフリーマーケット、一度遊びに行ってはいかがでしょうか。

Information

「青葉サンデーフリーマーケット」

開催日:毎月 第一・第三日曜日 9:00-16:00

場所:インターナショナルコミュニティ青葉寮(青葉区しらとり台53-1)

http://aobasundayfreamkt.web.fc2.com/

山川 紋
この記事を書いた人
山川紋ライター
教育やWEB関連の仕事を経て、現在は夫と住宅の設計やリノベーションを手がける「ショセット建築設計室」を主宰。横浜市青葉区のビンテージマンション「桜台ビレジ」に住まい、事務所を構える。森ノオトでは教育と建築の専門家として、子ども向けの建築ワークショップなどを展開。愛猫4匹が看板。
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