「たまプラーザぶんぶん電力」会社設立ものがたり
9月26日は「株式会社たまプラーザぶんぶん電力」の設立記念日。3.11後にはじまったあざみ野ぶんぶんプロジェクト。そこから今まで途切れることなく引き継いできたエネルギーシフトへの想いと、たまプラーザ電力の活動で広がった沢山の出会いが、1つの形となり新しくスタートする日です。
(文/梅原昭子、写真/青木真紀、北原まどか)

9月26日大安。会社登記のため馬車道駅からすぐの横浜市の第2総合庁舎へ向かいます

 

法務局にて。ちょっとお疲れぎみの高橋社長ですが……このあと窓口に書類を提出してきました。問題がなければ無事会社設立となります

 

たまプラーザぶんぶん電力メンバーは今「電力会社をつくる」という初めての経験から多くのことを学んでいます。

 

例えて言うならば、今までただ乗っかっているだけだった日本あるいは地域社会という大きな船から一旦降りて、その姿を眺めなおし、船の作り方から学びなおしているような体験です。

 

実印登録をして印鑑証明を提出し、会社の定款をまとめ、公証役場という場所と公証人という職業を初めて知り、法務局に提出する書類や会社の印鑑一式をそろえ……と、一つひとつのプロセスが新鮮で、かつ責任をじわじわと感じる作業。メンバーの知り合いの行政書士さんのおかげで、とてもスムーズに進んでいますが、今後も会計士さん、税理士さん、さまざまなプロの方の力を借りることになりそうです。

 

3丁目カフェをオフィスとして、この日はあおばサポート行政書士・社会福祉事務所の中山浩志さんを迎えて打ち合わせ

 

法務局に提出する書類の準備。印鑑をこんなに押したのも人生はじめて

 

会社の登記に必要な印紙。けっこうお金もかかります!

 

たまプラーザぶんぶん電力の事業の柱となるのは、地域全体の省エネを進めるためのコンシェルジュ事業と、創エネ(発電をしエネルギーを創る)のための固定価格買取制度(FIT)を利用した発電事業。

 

発電事業では、民家や公共施設などの屋根を借りての太陽光発電と、農地でのソーラーシェアリングで発電した電気を売電して収入を得て、それをさらに地域に還元できるしくみをつくろうと計画しています。第一期の目標は600kW分の発電所用地を確保することで、市や区の職員の方から、地域の顔となる人、工務店さんなどとつながりを深めるべく、ぶんぶん飛び回っています。メンバー7人が5万円ずつ持ち寄り、資本金わずか35万からはじまった弱小のたよりない会社ですが、弱いからこそネットワークを最大限に生かし、できることを地道に積み重ねていかなければなりません。

 

9月15日に3丁目カフェでおこなった地域説明会も期待以上の大盛況で、新しいネットワークが広がりました。自然エネルギー100%のまちをつくるという、私たちが描いた大きな夢の話に、来場者がわくわくしている顔を見て、メンバーそれぞれに、今後の道のりについて肚の底から決意するものがあったと思います

 

今はまだ、マストも帆もないような状態で、幸いにも凪いだ海にポカンと浮かんでいるような状態ですが、今までずっと手弁当でやってきた活動を無駄にしないためにも、事業計画を実現して収益を出せるように着実に進んでいきたいと思いました。

 

今後は、毎週木曜の定例ミーティングに加え、地域のステークホルダーを招いて協議会を定期的に開催することになりました。また、引き続き独立型ソーラーシステムのワークショップや、子どもたちのための教室など、電気に親しむ講座も開催していきます。

 

詳しい情報はFacebookページでお知らせしていきますので、ぜひご覧ください。

https://www.facebook.com/tamapulaenergy

Information

たまプラーザぶんぶん電力の直近のイベント

次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト 最終活動報告会

日時 平成26年10月4日(土)13:00-17:30

会場 たまプラーザテラス プラーザホール

入場無料なので、観覧ご希望の方はどうぞ。

住民創発プロジェクトに認定された15企画の詳細はこちら▼

http://jisedaikogai.jp/sohatsu/

梅原 昭子
この記事を書いた人
梅原昭子理事/事務局長/ライター
難しいものをおもしろく、かたいものをやわらかく翻訳し、絵で表現できる編集者。市民電力会社「たまプラーザぶんぶん電力」の社長になってしまうが、エネルギーの世界にも飄々とたゆたう視点で、こんがらがった世界を解きほぐす。アートユニット「WAKUSEI/ワクセイ」として縦横無尽に活動中。
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