寒い冬は、薪ストーブと湯たんぽ生活で冷え知らず!
暦の上ではもう春。でも、まだまだ寒い日が続きますね。みなさんはどんな暖房器具で冬の寒さをしのいでいますか? エアコン? ガスファンヒーター? オイルヒーター? 石油ストーブ? 我が家では、それらのどれも使っていません。では寒い冬はどう過ごすの? 今回は我が家の冬の暖房器具についてご紹介します。

我が家は4年前に引っ越しをし、それまでのマンションから戸建てに移りました。引っ越したのが初冬だったこともあり、引っ越し初日から「さ、寒い……!」と、慌ててガスファンヒーターを買いに行ったのを覚えています。当時、エアコンはいらないよね、ということで1台も入れていなかったため、その冬はガスファンヒーターが我が家のメイン暖房でした。それでも気密性のあるマンションに比べ、やはり戸建ては寒く、その冬は「寒い! 寒い!」と言いながら冬を過ごした記憶があります。

また引っ越し4カ月後に起こった東日本大震災で計画停電を経験し、電気がないと暖房も動かないのだ……と改めてショックを受けたことも忘れられません。

そして震災から1年後の冬、友人が立て続けに家を新築し、いずれにも憧れの薪ストーブが! その温かさを肌で感じてしまった私たち夫婦は、薪ストーブが頭から離れなくなりました。電気もガスも使わない薪ストーブへの思いは日に日に高まり、善は急げ(?)と、なんとその1カ月後には我が家に薪ストーブが導入されたのでした。

 

3年前の冬、憧れの薪ストーブが我が家に! 我が家はバーモントキャスティング社の「アンコール」というモデルを使用

 

実は我が家は新築当初にも、薪ストーブを検討したことがありましたが、薪の調達が難しそう……という理由で断念したのです。ですが、1年暮らしてみると、意外と身近に、薪を手に入れる手段があることに気づきました。

近所で樹木を伐採している現場に遭遇したら「その丸太、持っていってもいいですか?」と声をかけ、散歩の途中丸太の置いてある場所を見つけては「ご自由にお持ち下さい」という看板を確認して持ち帰り、また造園業をしている友人に声をかけたり……そんな方法で地道に薪を集め、幸いにして、まだ薪を購入したことがありません。

 

最近はすっかり「薪集め」が日常になった娘。近所の里山を散歩しながらも「お母さん、これはいい薪になりそう!」と進んで集めてくれる

 

もちろん、薪ストーブを使うにはもれなく「薪割り」という作業もついてきます。これは夫の仕事。春から夏にかけて、翌年の薪の準備をします。両親や友人には「大変じゃないの?」と良く言われますが、今のところ、夫はこの作業はそれほど苦になっていないようです。駐車場で「パコーン!」と気持ちの良い音を立てて薪を割っていると、散歩中のご近所の方が寄ってきます。「へー、薪割りなんて今時珍しいねえ!」「私も昔はよくやってたよー」なんて会話を交わすのも、夫は楽しいようです。

 

近所から集めてきた丸太をせっせと割って、ひたすら薪作り。頑丈な薪棚は、友人たちが協力して作るのを手伝ってくれた

 

薪ストーブは温まるのに時間がかかるので、寒い朝、すぐ家がポカポカ…… というわけにはいきませんが、夜に太めの薪を入れておけば朝もほんのり温かさが残っているので、最近では朝起きて「寒い!」ということはなくなりました。そして一度温まった薪ストーブからの熱は、遠赤外線効果でじんわりと体の芯から温めてくれます。また赤々と燃える炎を見ていると、なんともいえずリラックスした気持ちになり、読書などしていると時間を忘れてしまいます。

さて、暖をとるだけでなく、その上で料理もできるのが薪ストーブの魅力でもあります。我が家は、冬の間はスープを作ったり、豆をじっくり煮るのにも重宝しています。

ボタン一つですぐ温かい風が出て来るエアコンやガスストーブに比べ、薪ストーブは確かに手間はかかりますが、電気やガスを使わず、薪を割って自分で熾した火で温まる暮らしは、手間以上に身も心も満たしてくれています。

 

具だくさんスープをコトコト

 

ストーブの上でトーストすると、こんなにこんがり!

 

さて、我が家の冬にとってなくてはならないものがもう一つ。それは「湯たんぽ」です。

私は7年前くらいから湯たんぽを使い始めましたが、これが本当に便利で、もう湯たんぽなしの生活は考えられない! というくらい、毎日お世話になっています。

私は日中、自宅で仕事をしていることが多いのですが、昼間、薪ストーブを炊くほどではないかな……、でも暖房無しだとやっぱりちょっと寒いなあと感じることがあります。そんなとき、湯たんぽが大活躍なのです。

湯たんぽといってもブリキ、ゴム、プラスチック……など、素材は色々あるようですが、私はいま、陶器の湯たんぽを使っています。以前はブリキのものを使っており、直火にかけられて便利だったのですが、2年くらい使ったら中が腐食して、小さな穴があいてしまったのです。2代目を探したとき、ピンときたのが陶製のもの。私は陶器を集めるのが趣味なので、陶の湯たんぽは、色も手ざわりもよくて、見ているだけで幸せな気持ちになります。

 

今年新調した陶器の湯たんぽ。こっくりとした飴茶の色がお気に入り。ブリキのものよりも熱の伝わりが緩やか

 

夕方、薪ストーブをつけると同時にやかんをのせ、お湯が沸いたらまずは湯たんぽへ。そして寝るまでの間、布団を温めます。湯たんぽで温まった布団はなんとも心地よく、冬でも寝室の寒さを感じることなく、眠りにつくのもスムーズです。

ちょっと夜更かししながら映画でも……というような夜も、湯たんぽを抱え膝掛けで腰をくるむとぽかぽかです。

そして陶器の湯たんぽは保温性が抜群! 熱湯をいれると24時間は保温ができるとのこと。朝起きても冷めていることなく十分に温かです。そしてそのお湯は、家族が顔を洗うお湯に再利用。寒い朝でもガスを使わず温かいお湯で顔を洗えるのは嬉しいことです。

そして朝、また薪ストーブで沸かしたお湯を湯たんぽへ。昼間自宅で仕事をしながら、膝の上にのせてみたり、足が冷えたら床において足をのせてみたり…… 膝掛けとの併用で夕方まで温かさが保て、暖房なしでも寒さを感じたことがありません。

さて、この陶器の湯たんぽですが、取り扱いに注意点が。陶器ということで、落とすと割れてしまいます! 実は先日、陶器の湯たんぽを割ってしまい買い直すというがっかりな経験をしたばかりの私。特にベッドで寝ている方は、寝ている間に落ちてしまって割れることもあるらしく、寝相の悪い方はブリキやプラスチックがむいているかもしれません。

また、湯たんぽは低温やけどにも注意が必要です。特にお子さんと寝ている方は、長時間同じところに湯たんぽがふれないように注意してください(最近はベビー湯たんぽなる、二重構造で空気の層を作って緩やかに温めるものもあるようです)。

まだしばらく寒さの続きそうなこの冬。誰でもカンタンに使えて、身も心も温まる湯たんぽを、暮らしにとりいれてみてはどうでしょうか?

ながたに 睦子
この記事を書いた人
ながたに睦子ライター/デザイナー
東京都町田市の里山風景が色濃く残る地域で、パンを焼き、絵を描き、デザインをする日々を送る。賑やか三姉妹と珈琲焙煎が趣味の域を超えた夫と楽しく暮らす。おっとり可愛い子リスのような容姿とは裏腹に、3児を育てながら保育士資格を取得するモーレツな一面も。趣味は里山歩きとキャンプ。
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