今年も多才な新人リポーター8名がデビュー! 2015年度リポーター養成講座レポート 
今年も1月から3月にかけて、6回にわたり、2015年度森ノオトリポーター養成講座が開かれました。私がリポーター養成講座に参加したのはつい1年前のこと。講座初日、参加者の方々の初々しい表情をみて、森ノオトの仲間になり、リポーターとして活動したこの1年を思い返し、様々な思いがあふれてきました。今年はどんな方が仲間になってくれるのでしょうか……。

今年、リポーターに応募してくれた10名の方々は、プリザーブドフラワー作家、写真家、ボディペイントなどを得意とする芸術家、手作り石けんの先生、ダイビングのインストラクター……など、様々なスキルをもった方々。そして今年も、まだ1歳前後の小さなお子さんを連れながらも、意欲的に参加してくれた方もいました。子育てをしながらも、自分の持っているスキルを地域で生かしたいという思いが伝わってきました。

今年の参加者は、森ノオトエリアに引っ越してきてまだ数年、という方が多いことも新鮮でした。引っ越したばかりでまだ地域のことをよく知らない時に森ノオトを知り、「こんなサイトがあったんだ!」とすっかりファンになり、毎日のように眺めていたという話を聞き、私もキタハラ編集長もとても嬉しく思いました。

初回、1月16日(金)のテーマは「メディア(森ノオト)と自分の関係をつくろう」です。

まずは、みなさんの自己紹介を経て、キタハラ編集長からこれまでの森ノオトのあゆみや、これまで取り組んできたプロジェクト、森ノオトのこれからのビジョンなどについて1時間、みっちりと講義がありました。この日はレジュメも多く、キタハラ編集長のトークも休む間もない程で、初回から怒濤の講義内容でしたが、参加者が必死でメモをとる姿が見られました。

その後はグループワークです。まず自分のミッションをゆっくりと考える時間が与えられ、2つのグループにわかれミッションのシェアをしました。「ミッション」と聞いて、最初は緊張の面持ちのみなさんでしたが、自分の得意なこと、森ノオトでやりたいこと、みんなで出来ることなどをじっくり話し合う作業を経て、固かった表情もやわらぎ、一気に距離が縮まりました。

 

それぞれのミッションを整理していく作業。「改めて自分を見つめ直す機会ができてよかった!」「いつものんびりしているので頭のトレーニングになった」などの声が聞かれた

 

第2回目の1月30日(金)はなんと朝から大雪。幼稚園も休みになり、さすがに欠席者が出るかも……と思ったのですが、なんと欠席ゼロ、わずかな遅刻のみで、みなさんのやる気に私もキタハラ編集長もびっくり!

この日のテーマは、「記事が世にでるまでのプロセス&魅力的な記事の書き方」。実際に記事を書くときの注意点、ブログやSNSなどと森ノオトで記事を発信することの違い、取材時に気をつけることなど、より実践的な内容でした。実際に森ノオトに記事が掲載されるまでには、取材相手の下調べ、事前準備、当日の取材、執筆、校正……と幾つものプロセスを経ていることを知り、みなさん真剣なまなざしで聞いていました。

その後はペアを作り、「わたしが生まれた街の魅力」「わたしが住んでいる街の魅力」というテーマで、ショートインタビューをおこないました。その後、内容を自分なりにまとめ1分間でみんなの前で発表するというワークにみなさん四苦八苦。参加者からは、制限時間内に相手の魅力を引き出す質問をすること、伝えたいポイントを押さえわかりやすく簡潔に表現することの難しさや、取材時の下調べがとても重要と感じた、などの感想が聞かれました。この日はショートインタビューを元に原稿を書くという宿題が出たのですが、取材相手のことを思いながら書かれた原稿は、苦労と努力のあとが見られとても生き生きとしたものでした。キタハラ編集長も、みなさんリポーターとしての素質十分! と太鼓判。

 

ペアインタビューは相手のことをより深く知れる貴重な時間。すっかり打ち解けた参加者たちは話も弾んでいた

 

第3回目の2月13日(金)は、森ノオトリポーターでデザイナーのピリカちゃんこと高山えりかさんを講師に迎え、「WEBメディアに必要な写真の基礎知識」というテーマで講義がおこなわれました。「どんなに良い記事を書いても、写真一つで記事の魅力が台無しになってしまうこともあります」とのピリカちゃんの言葉に、みなさん気の引き締まる表情。

講義の後はウィズさんのギャラリー内を一回りし、持参したカメラで、お気に入りのアイテムや人物、風景などを撮る練習をしました。

「カメラってオートモードしか使ったことない」「夫に買ってもらったカメラなのにほとんど使いこなせてない!」「このマークってなに? 今日初めて知った……」「ホワイトバランスって?」など、みなさん、初めて知るカメラの多機能さに驚きながらも、構図のコツや加工の仕方なども知り、大満足で講座が終わりました。

 

ピリカちゃんの講師っぷりも回数を経てすっかり堂にいっている。しっかりしたレジュメと講義内容に、キタハラ編集長も安心して見守っていた。リポーターの中から、このように自分の技芸を提供できるメンバーが増えていくことも、キタハラ編集長の願いの一つ

 

第4回目の2月27日(金)のテーマは、本講座の要! 「書いた記事を発信しよう&メディアリテラシーを磨こう!」です。最近はFacebookやTwitterをはじめとしたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が身近になり、誰でも気軽に情報を発信できるようになりました。しかしそこには注意点もいっぱい。「それって本当の話?」「◯◯診断にはご注意!」など、世の中にあふれる情報に流されないよう、また森ノオトのリポーターとして自分の軸をしっかり持ち、SNSを正しく使うためのコツも教わりました。

森ノオトは、「横浜あおば発」の小さなメディアとはいえ、そこで発信された記事というのは、世界中の人に読まれる可能性があるのです。普段なにげなく発信していることが、実は著作権違反になっていないか、エビデンス(科学的根拠)には基づいているか? 参加者同士で話し合いました。

この回は聞き慣れない横文字も多く、「メディアリテラシーって? リスクマネジメントって?」と、みなさんいつも以上に真剣な表情。森ノオトのリポーターとしてデビューするための情報発信の方法、プライバシー保護などについての知識などを共有し、改めてメディアで発信することの留意点を学び、充実した回となりました。

 

著作権違反に関する例題では「著作権がこんなところにも適用されるなんて……」「ついうっかりやってしまっていた」などの声も。私も現リポーターとして、改めて気の引き締まる回だった

 

3月13日(金)の第5回目では、現役レポーターでもありながら、たまプラーザぶんぶん電力代表取締役でもあり、森ノオトエネルギー部のあっこちゃんこと梅原昭子さんがキタハラ編集長とダブルで講師になり、「環境とエネルギー問題の基礎講座」について学びました。

「地球の気温はこの100年でどれくらい上がったと思う?」という問いに、「う〜ん、10℃くらい…?」「考えたこともなかった……」との声(正解は0.85℃です!)。「なーんだ、100年でたった0.85℃か」と思う方もいるかもしれませんが、ここ最近で、熱中症の増加、昔はなかった「猛暑日」という定義、ゲリラ豪雨、高潮被害……など、確実に地球環境は変わってきているのです。普段何気なく過ごしていると、環境について考える機会というのはなかなかないと思いますが、現実を知ることで自分には何ができるかを思う、それが未来の環境を変えていく第一歩だと思います。参加者からは「温暖化についてどこか他人事にとらえていた」「もっと危機感をもたないとだめだと感じた」「ネットで買い物をするときの運送コストなどについても改めて考える機会になった」などの感想が聞かました。

その後は、持参した自宅の電気料金表をもとに、家庭のエネルギーシフトを考えようというグループワークをおこないました。電気料金表については、「毎月来ているのにじっくり見たことがなかった」「一段料金、二段料金があることは知らなかった」との声。

今回のメンバーは、意外と電気料金が高い人が多く、中には2万円を超える方も数名! 年間の平均電気料金を4000円代に抑えている私(えっへん!)にはびっくりな金額でしたが、「私はこんなことをしているよ」「こうしたらもっと電気使用料が下がるはず!」など、省エネ術の意見交換をし、さっそく明日からの暮らしにとりいれよう! という声もあがりました。講義後に早速実践し、実際に電気料金が大幅に下がったメンバーもいたとのことで、編集長とあっこちゃんは「これがやりたかったんだよね!」とハイタッチ。このように、生活に根ざした省エネ術の提案などは、これから森ノオトでもどんどんと広めていきたいと計画中です。

 

自宅の電気料金表を前に「恥ずかしくて見せられない……」「昨年よりも60%も増えていてショック!」などの声。電気料金表は、その家の電気の使い方の通知票。今月は昨年の同月よりもどれくらい増減している、などの情報も書かれている。見ないなんてもったいない。毎月しっかり目を通すことで家庭の省エネにつながるはず

 

3月27日(金)の最終回は、森ノオトで月に1回開かれている森のリポーター編集会議を、疑似体験しようという企画でした。

事前に森ノオトの過去記事を読んできて1人3本ずつ、自分の好きな記事について発表しました。この日はみなさん肩の力もぬけてリラックスした表情。あげてくれた記事の中には、ずいぶん昔の記事などもあり、みなさんが森ノオトを日頃からじっくり読んでくれていたり、またこの日のために読み込んできてくれたのだなあという熱意が伺えました。

「◯◯さんの記事のファンなんです」「あの記事の写真が素晴らしく印象に残りました」「宿題で自分の記事を書くときに、◯◯さんの記事を何度も読み返したんです」「◯◯さんのライフスタイルがすてきだなあと思いました」などの声が聞かれ、森ノオトの現役リポーターが読者の憧れになっている姿に、なんだか胸がくすぐられる思いでした。

雑談をふまえた疑似編集会議は、和気あいあいと終わり、これで全6回の講座は終了となりました。

 

疑似編集会議では、キタハラ編集長は次女を抱っこしながらみなさんのコメントをパソコンに打ち込んでいた。素早いタイピングに尊敬のまなざしも。養成講座中はカンガルーワークだった編集長だが、赤ちゃんの笑顔は参加者のみなさんを和ませてくれた

 

4回目の講座の後には、実際に自分が気になるお店や人物に、実際に取材をしてくるという宿題もでました。初めての取材体験にみなさんとても緊張したそうですが、取材、執筆、校正というステップを経て、得たものは大きかったようです。「取材相手ととても仲良くなれて、またお店に足を運びたくなった」「編集長の校正はさすが! と思った。自分の原稿が格段に読み易くなった」「下準備の大切さを改めて感じた」「自分の好きなこと、得意なことで原稿をかけたのはとても楽しかった」などの声が聞かれました。

この宿題原稿は、森ノオトで順次公開されます。そうです、この原稿は森ノオトでのリポーターデビュー作になるのです! みなさんがどのような場所を取材し、記事を書いてくれたのか、読むのがとても楽しみです。そして養成講座を経て、森ノオトには、新たに8人がリポーターとして活動することになります。子育てをしながらも、地域のために自分の知識や技術を役立てたい、地域とつながりを持つことで、自分も家族も生き生きと暮らしたい! そんな思いをもって森ノオトに新たに加わった新人レポーター、そして新生森ノオトを、どうぞよろしくお願いします!

ながたに 睦子
この記事を書いた人
ながたに睦子ライター/デザイナー
東京都町田市の里山風景が色濃く残る地域で、パンを焼き、絵を描き、デザインをする日々を送る。賑やか三姉妹と珈琲焙煎が趣味の域を超えた夫と楽しく暮らす。おっとり可愛い子リスのような容姿とは裏腹に、3児を育てながら保育士資格を取得するモーレツな一面も。趣味は里山歩きとキャンプ。
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