8/29、神奈川のシュタイナー教育が一堂に会する「シュタイナー子育てフェスタinかながわ」
皆さん、「シュタイナー教育」をご存知ですか? ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が提唱してドイツで始まった教育です。私も娘たちをシュタイナー幼稚園に通わせているのですが、様々な手法を取り入れた教育がある中で、シュタイナー教育というのは、独特な世界観があります。今回ご紹介するイベントは、大人も子どももシュタイナー教育を楽しく体験できる機会です。ぜひお子さまと一緒に遊びにいらしてください。(text:松山ちかこ)

今年で3回目の開催となる、「シュタイナー子育てフェスタ in かながわ」が8月29日(土)に緑区霧が丘にある横浜シュタイナー学園で開かれます。神奈川県で活動する様々なシュタイナー幼稚園や学校、関連団体が一斉に集まります。

教師や保護者による手作り品やおもちゃの販売、親子で参加できるワークショップの他に人形劇など、様々な面でシュタイナー教育に触れ合える機会です。大人向けの体験授業では、0歳児以外のお子さまの入場ができませんが、別室で保護者による見守り保育が実施されます。

私の長女が年長児として、次女が未就園児クラスとして通っている幼稚園も参加します。

このイベントを主催している「かながわシュタイナー教育を育てる会」は、「シュタイナー教育に多くの方々が触れる機会があるといいな」という想いを持つ、神奈川県内のシュタイナー教育関係者や保護者らによって立ち上げました。

「シュタイナー教育を全く知らない人たちにも来てほしい」というのは、横浜シュタイナーどんぐりのおうちの担任教師である大木尚子先生。

日本の教育界の中でも独特なシュタイナー教育ですが、幼い子どもをお持ちの方は育児情報や、幼稚園探しのタイミングなどで、何となくこの言葉を目にした方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にその世界に触れる機会というのはそう多くないかもしれません。

 

 

子育てをしている人は誰しも、たくさんの不安や疑問を持ちます。また、様々な価値観が並立し、さらに現代では情報も簡単に手に入れるようになっているため、かえって親の悩みはつきず、答えを見つけ出すことが困難な時代でもあります。

私もそんな悩める母親のひとりでもありました。

ところが、長女と一緒にシュタイナー幼稚園に通うようになってから、シュタイナー教育の要素を少しずつ家庭の中に取り入れ始め、先生に子どもの様子を相談するうちに、子育てが楽になっていったのです。

中でも、特に私が取り入れてとてもよかったと思うことがあります。

●問題が起こらないような環境をつくる

子どもが何か問題を起こす場合、子どもが「問題を起こしやすい環境があった」ことに注意を向けてみます。

例えば、触ってほしくないものを子どもが扱ってしまった場合、子どもが触れないような場所に置いておくことで、子どもも大人もストレスを減らすことができます。他にも、「グズグズしないで早くしなさい」と言いたくなるような場合も、子どもに無理な要求をしていないかどうか考えてみたり、大人が十分に余裕を持って待つことができるように準備をするなど、イライラする場面を減らすために大人ができることがあります。

●暮らしにリズムをつくること

朝起きてから寝るまでを、毎日決まったリズムで行います。特に夜は19:30までに寝られるように、午後帰宅してから、夕ご飯、お風呂、歯磨きをしてからトイレに行き、布団に入るまでの流れを毎日同じように過ごします。

子ども自身で次に何をするのかを理解するので、毎日しなければならないことがスムーズに進みます。親に必要とされるエネルギーも少なくて済む上、夜の自分の時間を長く確保できることはこれ以上にない喜びです。

幼稚園では、一日のリズムの他に、一週間のリズム、一年のリズムを大切にしながら子どもたちは過ごします。

●子どもが否定的な行動を起こしたら、肯定的な言い方を

例えば、子どもがかんしゃくを起こした場合や、してほしくないことに対して、否定的な言い方をするのではなく、肯定的や中立的な言い方をします。「走らないで」という代わりに「歩いてね」と言ってみる。「これをしてはダメ」という代わりに、「これ(他のこと)をしていいよ」と言ってみる。

これはなかなか難易度が高く、親の意識の切り替えに少し時間がかかりますが、肯定的な言い方をする方が、こちらのダメージがはるかに少なくて済みます。

……これらはシュタイナー教育で勧められていることのほんの一部ではありますが、これだけでも、子育ての悩みを抱える大人にとっての負担が、かなり減ってくるのではないでしょうか。

 

 

私がシュタイナー教育を家庭に取り入れていく際、幼稚園の先生による細やかなアドバイスにとても助けられました。幼稚園では、実際に先生方が園児たちに接する様子を見ながら、それを真似てみたり、自分自身がシュタイナー教育の空気に触れることで、だんだんと馴染んでいったように思います。

本を読むだけでは、身体に入ってこなかったこともたくさんあります。シュタイナー教育の本に出てくる、独特な言葉にも、壁を感じることもありました。

それでも、実際に体験をしてみたり、先生のお話を伺ってみると、思っていたよりも複雑なものではなく、大人が子どもに対してやることは、いたってシンプルだと知りました。それでいて、子育てを楽にしてくれる、シュタイナー教育のメソッドが、より多くの人たちに知られるようになるためにも、やはり実際にシュタイナー教育に触れてもらいたいなと思います。

まだシュタイナー教育に出逢っていない方からすると、一体どういう感じなのか、言葉だけではなかなか伝えきれず、想像がつかないかもしれません。

さらに、シュタイナー教育で幼児期を過ごした子どもたちが、小学校に上がると一体どのようになるのかと、気になることでしょう。

私の見てきた中での印象では、幼児期は「純粋で素朴な、子どもらしい子ども」が多く見られ、活発な子であっても、集中力があり、どこか穏やかな雰囲気をまとっています。

学童期の高学年にもなると「その子の良さがより引き出されて、その子らしさが守られながらも、意志がしっかりと育ち、自己肯定感が高い」ことに驚かされます。

みなさんの目には、シュタイナー教育がどのように映るのでしょうか……。

ご自身の目で、それを確かめに行ってみませんか?

8/29に行われる「シュタイナー子育てフェスタinかながわ」は、幼児期から学童期にいたるまでのシュタイナー教育を一度に知ることのできる、貴重な機会です。羊毛や蜜蝋を使った小物をつくるワークショップや、大人のための体験授業(別室で保育あり)、公開質問室などを通じて、ぜひ楽しみながら、その世界に触れてみてください。

現場に携わる教師や保護者たちがみなさまのお越しをお待ちしています。

 

 

Information

「シュタイナー子育てフェスタ2015 inかながわ」

■日時:8月29日(土)11:00~15:00
■場所:横浜シュタイナー学園 霧が丘校舎にて
http://yokohama-steiner.ne.jp/
■入場:無料(予約は不要です。直接ご来場ください)
■内容:
・親子で楽しめるワークショップ(羊毛や小物づくりなど)
・シュタイナー園教師による人形劇(2才以上:200円)
11:30「大きなかぶ」
12:00「虹の谷の小人たち」
12:30「大きなかぶ」
13:00「かえるの王さま」(3才以上)
13:45「かえるの王さま」(3才以上)
14:40「虹の谷の小人たち」
■手作り品販売・おもちゃ販売
■大人のためのシュタイナー学校体験授業(各回500円)
11:30-12:15「聴く力を育てる<音楽>」NPO法人横浜シュタイナー学園 原口理恵先生
13:00-13:45「シュタイナー学校の算数の授業」学校法人シュタイナー学園 小柳平太先生

※大人向けの講座のため、0歳児以外のお子さまの入場はご遠慮願います。

※別室で保護者による見守り保育を実施します。ご利用ください。
■公開質問室 14:00-15:00
■おひさまカフェ

■参加団体:
・青葉シュタイナーこども園

http://kodomonoie.dee.cc/
・ヴァルドルフこども園うみのこびと

http://www.uminokobito.com/
・学校法人シュタイナー学園

http://www.steiner.ed.jp/
・キンダーガルテン チト

http://www.kinder-chito.info/
・スウェーデンひつじの詩舎

http://www.s-hitsuji.co.jp/
・星の金貨

http://hosinokinka.blog100.fc2.com/
・よこすか大楠まなびの村

https://www.facebook.com/manabinomura
・横浜シュタイナーどんぐりのおうち

http://www.y-donguri.org/
・NPO法人横浜シュタイナー学園

http://yokohama-steiner.com/
・よこはまシュタイナー教育の会こどもクラス(土曜クラス)

http://saturdayclass.blog90.fc2.com/
・NPO法人ルンビニー・わらべ園
http://www.geocities.jp/lumbini_warabe_en/
※イベントの最新情報はfacebook「かながわシュタイナー教育を育てる会」ページをご覧ください。

※駐車場はございませんので、公共交通機関でお越しください。
※上履きをご持参下さい。
※写真・動画の撮影はご遠慮ください。

【主催】かながわシュタイナー教育を育てる会
【共催】一般社団法人 日本シュタイナー幼児教育協会

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