兄と弟の絵本棚 Vol.34 『きょだいなきょだいな』
夏休みもあと残りわずかとなりましたね。この夏は、暑い日差しの中、せっせと図書館に通いました。今月の絵本は、次男くんが図書館で選んだ絵本、『きょだいな きょだいな』です。

作品ごとにイメージが違う作家さん、読む楽しみがありますね。

 

図書館は、九時半から空いていることをこの春に初めて知りました。

我が家は朝からお出かけしたくてうずうずしている一歳半の妹ちゃんがいます。ちょっと待って! をなかなか聞いてくれないおてんばさんのスケジュールにあわせて、この夏は朝一で何度も図書館に通いました。

借りた本をたちまち読んでしまう速読の三年生の兄、何冊でも借りたい四歳の次男もいて、図書館で本を借りて帰るのはなかなかの大仕事! しかも、読書家の兄のリクエストする本の重いこと……。

朝のうちはまだ涼しさもありますが、太陽の日差しから逃げるように家に戻ると、もうすっかり気温が上がってとても暑い夏休みでした。

さて、次男くんは、この夏日本地図にはまって、夏の終わりに選んだ本はこのとおり!

 

図書館から借りてきた地図の絵本がどっさり!

 

見てください、地図一色! はまったらとことん追求していく次男!!

年中組の次男くんは、最近よく家で絵本を音読しています。次から次へと声を出しながら読破していくのはどうしてなんだろう? ちょっとおもしろいな、と思って見ています。

そして、次男くんが図書館で選んだお話の絵本が今月の絵本『きょだいなきょだいな』です。

実は、夏休み少し前に、幼稚園で読んでもらってから、ずっと読みたがっていた一冊。

図書館で目にすると、わーっ、図書館にあったよぉ、と駆け寄っていました。

あったとさ あったとさ

ひろい のっぱら どまんなか

きょだいな ピアノが あったとさ

これがお話のはじまりのフレーズ。

ひろいのっぱらのどまんなかに、ピアノやら、トイレットペーパーやら、びんやらが現れます。そして、こどもが100人やってきては、100人でピアノを弾いたり、おしりをふいたり、びんの中でみんなで眠ったり。

というお話です。

絵本のこどもたちは、どこまでも続く空や野原に大興奮。

実際にこんな場所についたらどのこどもたちもおんなじ反応になるでしょうねぇ。

私も、こんなひろいのっぱら、あったらいいなぁ。と憧れてしまいます。

どこか懐かしくなるような色合いののっぱらの絵。のっぱらに現れるきょだいな何か! 繰り返しのリズムと、驚きの展開にページをめくるのが楽しみ。

最後にはきょだいなせんぷうきが現れますが、ラストの絵もとってもあったか。

こどもの世界って自由だなぁ、と絵本を見ていると気持ちがのびのびしてきます。

この絵本は、お話が長谷川摂子さん、絵が降矢ななさん、とありますが、作者紹介のページをみていて、我が家にこの同じペアの方の本があってびっくりしました。

タイトルは、

『めっきらもっきらどおんどおん』

です。

この本の一ページ目をみると、小さいころに自分が過ごしたじりじりとした夏の日にあっという間にタイムスリップ!

あそぶともだちがだれもいない。

みんなどこへいったのかな?

夏休み、お出かけもあって、真昼は暑さもあって、広場や公園に人気がないとき、あったなぁ、あったなぁ。そして時間を惜しんで遊び続ける我が家の長男も、「誰もいなかった……」と炎天下の公園から戻ってきたこともありました。

ところで、『きょだいなきょだいな』、この本は我が家の本棚にもあるのですが、図書館で借りてきた一冊です。兄も、図書館から借りてきたこの絵本をみて、「あれ? 家にもあるよね?」と一言。

我が家には三百冊以上の本がありますが、三年生と年中さんの本棚には、年齢的にどちらも読んでない本があるので、幼稚園のお友達、近所のお友達などに常に何冊か貸していて、これがまた好評です。

『きょだいなきょだいな』もその中の一冊。我が家では、最近読んでないかな?とお貸ししたのですが、幼稚園で読んでまたブームが来たのでしょうね。

図書館で借りて来た本はまもなく返却しますが、幼稚園がはじまったら自分の絵本も手元に返ってきて、もう一度ブームが来そうな予感もあります。

幼稚園のお友達のおうちでも、この本が大のお気に入りで! と話を聞いて、絵本を通じて同じ世界で盛り上ったのも楽しい思い出。

まもなくこどもたちも、夏の思い出を抱えてそれぞれの学び舎に戻っていきますね。

今年も暑かった夏!三人のこどもたちを抱えて終わらない家事に育児、とっても大変でしたが、いつか、懐かしく思い出しそう……。

東海林 更央莉
この記事を書いた人
東海林更央莉ライター
山形出身で、元日本語教師、3児の母。森ノオトでは2011年より兄弟の成長と重ねた絵本の連載を続け、妹が増えた今は女子らしい視点が加わり多くの母親の心をつかんでいる。家族の趣味は旅行、食べ歩き、自然のなかで過ごすこと。編集長の中学校時代の同級生でもある。
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