ママと赤ちゃんの思い出に。「母乳石けんをつくる会」
小さな赤ちゃんがいるお母さん、もったいないなと思いつつ、母乳を捨てていませんか。もし母乳が余ってしまったら、石けんにするのはいかがでしょうか。お子様への思いがぎゅっと詰まった母乳石けん。意外とカンタンにつくれます。一度お試しあれ。

「母乳石けん」って聞いたことありますか? ママさんタレントの影響でご存知の方もいるかもしれませんが、実際に作った方にはなかなかお目にかかれないものです。なんといっても母乳自体が期間限定でしか手に入らないものですし、石けんを作るというチャレンジをすること自体が、忙しい子育て中にはかなりハードルが高いように感じられます。

私は以前より自宅で石けんを作ってきましたが、その私でも出産後に石けんを作るのはとても大変なことでした。何よりも数時間の自由な時間を作ることがとても大変だったからです。せっかく母乳が出るので、母乳が余ると石けん用に冷凍保存するものの、いざ作るとなると、なかなか実行に移せない。しかし、娘が生後5カ月になったころ、やっと深夜に時間を確保して、がんばって作ってみました。

約1カ月の熟成期間を経て、初めて母乳石けんを使った時には、人知れず感動してしいました。自分で作った石けんというだけではなく、そこに自分の母乳が入っているなんて、まさに自分だけのオリジナル石けんですものね。小さな我が子を洗ってみても、使用感がとても優しく、しっとり感も心地よい。その後も我が家で大活躍して、すぐに無くなってしまいました。

できあがった母乳石けんはおだやかなベージュ色でした

友人からも作りたいとリクエストをもらうことはありましたが、石けんづくりを教える余裕がなく、なかなか実現しませんでした。でも、もうすぐ娘も2歳。たまに一時預かりを利用するなど、以前よりは余裕もでてきたので、母乳石けん作りを多くの方に体験してもらいたいと思うようになりました。

お子様同伴で講座に参加するのは大変だと思われるかもしれませんが、大変な今しか作れないものだから、ぜひチャレンジしてほしい。そう思って、10月23日に青葉台にある助産院・「バースあおば」のケアハウスで、子連れで参加OKの「母乳石けんをつくる会」を開催しました。

この日参加したのは6名。お子様の月齢は5カ月から2歳までさまざまです。「初めまして」の挨拶をして、さっそく作業スタートです。

作るのはコールドプロセスという製法の石けんです。オリーブオイルなどの油脂と強アルカリ性の苛性ソーダを化学反応させて石けんを作ります。この化学反応を鹼化(けんか)反応といいます。石けん作りで注意しなくてはならないのが、この苛性ソーダという劇薬。肌に触れると火傷のような症状をおこすため、取り扱いには細心の注意を払います。

母乳は事前に搾乳して、低温殺菌をしてから冷凍してもらっています。母乳の成分は人それぞれ違うもの。どろどろ、さらさら具合や色も若干違います。出来上がりの石けんの色も少しずつ違ってくるのがおもしろい。

持参してもらった母乳。しかも小学校1年生のお姉ちゃんを産んだ7年前の初乳だそう! 貴重すぎです

母乳と精製水を混ぜたものに苛性ソーダを少しずつ加えていきます。かすかにミルクの香りがする母乳に苛性ソーダを加えると……

びっくり! 色がどんどん変化していくではないですか。最終的には濃いオレンジ色のどろどろした液体になってしまいました

鹸化反応中は、温度もどんどん上昇します。ただいま80℃。火傷をしないように注意

母乳の変化におののく参加者のみなさま。製造中の濃いオレンジ色も、石けんになると落ち着いたベージュに変わるから不思議です。

次はオイルの計量です。今回はオリーブオイル、パームオイル、ココナッツオイルの3種類のオイルを使用します。計量後、湯煎にかけて40℃前後になるまで温めます。そして、苛性ソーダ水溶液は40℃前後になるまで冷ましていきます。

オイルと苛性ソーダがちょうどよい温度になったら合わせていきます。容器はなんとペットボトル!

ペットボトルに合わせたら、それをシャカシャカ振り混ぜます。振り混ぜることで鹼化反応が促進されるので、最初の10分は振り続けます。その後は休み休みで大丈夫。

ずっと写っていたピンクの手袋。実は森ノオトの編集長、北原まどかさんでした。マスクに眼鏡姿でフリフリ♪

石けんが出来上がるまでの所要時間は液体の温度や振り方、気温などによっても変わってきます。休み休み振って、この日は1時間半ぐらいかかりました。

最初はサラサラだった石けんタネがドロンドロンになってきたらできあがり。牛乳パックの型に流し入れてお持ち帰りです

時間がたつのはあっという間。交代で赤ちゃんの面倒を見ながらの作業だったので、終了時間もオーバーして、4時間の長丁場になってしまいました。石けん作りの合間にお弁当を食べて、参加者もずいぶんと打ち解けた様子。たまにはお母さんの楽しみにつきあってねと、いい子にしていた赤ちゃんたちも、さすがに眠くなってきたことでしょう。皆さん、お疲れさまでした!

この日の参加者の皆さん。赤ちゃんはやっぱりママの抱っこが大好きなのです

作った石けんはそれぞれの自宅に持ち帰り、牛乳パックの型から出して、乾燥させて、カットします。使えるようになるのは1カ月後。じっくり寝かした貴重な母乳石けん、大切に使いたいですね。

ママと赤ちゃんの思い出に、保管しておく方も。防腐剤は入っていないので、いつまで品質を保てるかの保証はできませんが、子どもが20歳になったらプレゼントするという方もいるのだそう。喜ぶ!? 喜ばない!? いろいろ議論はありそうですが、自分だけのオリジナル石けんですから、思い思いのストーリーを描いてもらえたら嬉しいです。

Information

【第2回 母乳石けんをつくる会】

日時:12月16日(水)10:30-14:00 ※延長する可能性あり

定員:8名

費用:母乳石けん2,400円、母乳無しの石けん2,500円(ヨモギ石けん)

*香り付けされる場合は精油代としてプラス300円(精油の持ち込みも可)

*バースあおばのカンガルーの会会員は500円引

場所:青葉台駅よりバス10分(お申し込みの方に場所をご連絡いたします)

詳細は手作り石けん教室ブログをご覧ください。

「第2回 母乳石けんをつくる会募集のお知らせ」

http://tonericoha.blog.fc2.com/blog-entry-205.html

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