アナログの魅力!手づくり版画の年賀状
クリスマスが終わると一気に年末モード。みなさん、年賀状はもう投函しましたか?! 我が家では、毎年、パソコンを使って年賀状づくりをしていますが、今年は小学生の娘と版画で年賀状づくりにチャレンジ!! 手づくりならではのぬくもりを感じる年賀状が完成しました。

旧年中の感謝と新年の厚情をあらわす年賀状。毎年、我が家の年賀状は、その年の子どもたちの写真などをパソコンで編集してプリントしています。

みなさんのご家庭でも、パソコンを使用して年賀状を作成している方が多いと思います。

さて、今年も年賀状にとりかからないと……と、その時、小学生の娘が「自分の友だちに送る年賀状をつくりたい」と言いだしました。

そこで、デジタルの時代だからこそアナログの魅力を! と、版画の年賀状をつくってみることにしました。

今回、スチレン版画とローラーを使用したものにチャレンジしました。

スチレン版画とは、スチレンボードに傷をつけて表面に凹みをつけて写しとる版画です。凹んだ部分の色が抜けて白くなります。スチレンボードは柔らかく、小さいお子さんでも扱いやすい素材なのです。

道具の一部。発泡スチロール(右)魚・肉のトレー(真中)、スチレン板(左)。バレンやローラー

発砲スチロールでもできるのですが、きめの粗いものだと描いているうちにボロボロと剥がれていくので、細い線や細かな表現には向いていません。

お魚やお肉のトレーでもできます。ただ表面に薄いビニールのようなものがコーティングされているものは、表面に傷がつかないように剥がす必要があります。強めに描いて凹みができ、インクがはじかないようなら制作可能です。

さて、写真を交えて手順を説明しますね。

まず下絵をかきます。娘は、図鑑を見ながら来年の干支の猿を描きました。左右対称になることを意識して、スチレン板に下絵を写します。

油性マジックで強めに描く。油性の成分でスチレン板が溶けるため、簡単に凹みをつくれる。カッターや彫刻刀などを使わずに版がつくれるので、小さいお子さんでも簡単にできる

ローラーで版にインクをのせる

刷り紙をのせてバレンで刷る。バレンは角があたらないように真上から力をかけ、円を描くように動かす

刷り上がり!

描いた線の部分の色が抜け、白いラインで猿のイラストが刷り上がりました。

カッターや彫刻刀で切り出した線では表せない、フリーハンドで描いた自然な線が簡単に表現できます。

次は、版をつくるものではないのですが、ローラーで簡単に綺麗な模様を転写できる方法をご紹介します。

転写したい形を切り抜き並べる。絵の具のついたローラーを転がす(ローラーにくっつきやすい薄い紙がいい)。

ローラーについた切り抜いた形の部分が白抜きになる

切り抜いた形をローラーから取り外し転がすと、その部分についていたインクが濃く出る(左列)

新たにもう1色。切り抜いた形のインクのついた面を下にして、新たな色(黄色)のインクがついたローラーを転がせば2色刷りに

表現は無限大!! いろいろな色を使い、形や調子を重ねることにより、より複雑な表現を楽しめる

娘もどんどんアイディアがうまれて、色遊びや刷り上がりの偶然性を楽しんでいる様子でした。こういった遊びのなかから完成のイメージを膨らますのも楽しいものです。

完成品はこちら!! 今回は年賀状なので、スチレン板の猿の周りをカットし、鏡餅と雲の形に色を抜いて、文字を入れるスペースに。色も多色刷りにしたためカラフルな仕上がり。手づくりならではの味わい

私が小学生の時、ゴム版を彫って年賀状をつくっていたことを思い出しました。こたつに入って彫刻刀でゴム版を彫って、送る相手のことを思いながら1枚1枚刷っていく。宛名も全て手書きでしたよね。

今ではすっかりデジタル化して、宛名もプリントでき、短い時間で簡単で綺麗な年賀状がつくれるようになりました。とても便利なのですが、ぬくもりを感じる手づくりならではの年賀状もいいなとしみじみ思いました。

山田 あさか
この記事を書いた人
山田あさかライター
美大出身で版画や絵画などアートの記事を担当することが多い。フェイスペイント、マタニティペイントの作家としても活動。ものづくりと表現の楽しさがあふれ出る家族のシーンを、取り入れたいと願うファン急増。旅行、アウトドア、ランニング、手作業が好きで、家と庭を快適にしたいと目論み中。
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