ローカルジャーナリズム講座・レポート第三弾♪ 私のメディアを立ち上げよう!
2つの企画を受け、今後の若葉台団地がどんな発信をしていくのか楽しみ
地域をつむぐローカルジャーナリズム講座の第5回目は、横浜のソーシャルビジネスの母とも呼ばれるマスマス関内フューチャーセンターの治田友香さんによる「メディアの資金調達手法」。第6回はフリーランスの女性向けメディア『リズムーン』編集長の小野梨奈さんによる「メディアを運用していくには?」です。実践をイメージしながら耳を傾ける皆さんの目は真剣!!その様子をレポートします。 <写真/堀篭宏幸(マスマス関内フューチャーセンター)
 

森ノオトとマスマス関内フューチャーセンターによる「地域をつなぐローカルジャーナリズム講座」(全6回)もいよいよ終盤。参加者の個性あふれる企画も今にでも産声をあげるのでは、というところまできました。

第5回の講師は、「やりましょう!」と今回の企画を即決くださった共催パートナーの治田友香さんです。

治田さんは長年、NPOや社会起業、プロジェクト立ち上げを支援してきた経験があり、そこからメディアがどのように運営資金を獲得していくのかを学んでいきました。

治田さんの「なりたちが違えばお金のありかたは変わってくる」との言葉で始まった講義。

神奈川県内にある5つのローカルメディアの比較チャートを埋めることで、その言葉の意味するところを体得していきます。

横浜市北部に住む30-40代の子育て世代を対象としたエコメディア『森ノオト』が一つのモデルケースですが、エリアが異なったり、対象がビジネスマンであったり、食や育児情報に特化するなど、メディアはそれぞれがどのように立ち上がったかによって、お金の稼ぎ方が変わってきます。

森ノオトはキタハラマドカ編集長がウィズハウスプランニングさんという「理念を共有できる」パートナーに出会えたから、スタートできました。コツコツ続けるうちに共感した人が集まってきてリポーターになり、イベントが生まれ、クリエイティブなどのお仕事を依頼されるようになってきました。

そして今、地域のファンに支えてもらうメディアへと進化中……「コミュニティ作りが一番大変よ」との治田さんの言葉を聞きながら、森ノオトの誇るべきところは丁寧につくりあげられたコミュニティだな! と嬉しく思いながら聞いたのでした。

「自分たちに合っている方法をプランニングする」ため、「とにかくベンチマークとなる気になるサイトを探して徹底的に研究してみましょう」とのアドバイスをみんなメモしていました。

「メディアや事業は、始めたからには投げ出せない」ーー治田さんの厳しくも愛ある言葉は、その覚悟を固めるための後押しと感じる

「メディアや事業は、始めたからには投げ出せない」ーー治田さんの厳しくも愛ある言葉は、その覚悟を固めるための後押しと感じる

その後は、資金源のお話にうつりました。会社であれば当然問われる運転資金や設備投資の調達について意識すること、といった、耳が痛いけれど実用的な講義の中で、もっともどよめきが起きたのは次の言葉を聞いた時でした。

「クラウドファンディング(※)は本当の友達がどうか見分けられる仕組みかもしれない」ーー。「資金調達=人間関係の棚卸し」と聞くととても衝撃的ですが、その真意は、ただFacebook等でつながっているだけでなく、自分が頑張ろうとしていることの仲間となってくれたり、共感や応援してくれたりする人こそが真の友達では? という問いかけでした。確かに自分が真剣に取り組んでいることを応援してくれる人が身近にいることの心強さといったらありません。

※ある志をもった人や団体、プロジェクトに対する資金を、インターネットを通じて多数の支援者から収集して実現する方法

マスマスが運営しているFAAVO横浜でのさまざまなプロジェクト事例を聞いた。森ノオトが2014年に取り組んだ『たまプラーザの100人』の本の出版もこの手法で印刷費をまかなった。大変だったけど達成した時の嬉しさと応援してくれた方々への感謝の気持ちは、今もリアルにおぼえている

マスマスが運営しているFAAVO横浜でのさまざまなプロジェクト事例を聞いた。森ノオトが2014年に取り組んだ『たまプラーザの100人』の本の出版もこの手法で印刷費をまかなった。大変だったけど達成した時の嬉しさと応援してくれた方々への感謝の気持ちは、今もリアルにおぼえている

 

緑あふれ住民の交流が盛んな若葉台団地の魅力をどんなメディアで表現していくか。“住民が主役”のローカルメディアを運営する企画の骨子を固めようと、本講座に参加した水上さん。<写真/堀篭宏幸(マスマス関内フューチャーセンター)

緑あふれ住民の交流が盛んな若葉台団地の魅力をどんなメディアで表現していくか。“住民が主役”のローカルメディアを運営する企画の骨子を固めようと、本講座に参加した水上さん。<写真/堀篭宏幸(マスマス関内フューチャーセンター)

講義の後半には、参加者の1人・水上弘二さんが胸に抱いてきたプロジェクトをみんなで深めるワークショップをおこないました。

横浜市旭区にある若葉台団地の地域性や課題を受けて、「どんなメディアを作ればよいか/その立ち上げ資金・運用資金をどう調達するか」を2チームに分かれて検討します。それぞれ「外部の“移住希望者”向け情報発信」、「世代ごとの“らしさ”を発揮できる場・媒体作り」といったアイデアが煮詰まったところでタイムアップ。「まさにメディア作りはコミュニティづくり。メディアを使ってどんなコミュニティを作りあげたいのか考え抜いていけば、支援者が見えてくる」とのマドカ編集長の講評で締めくくりとなりました。

2つの企画を受け、今後の若葉台団地がどんな発信をしていくのか楽しみ

2つの企画を受け、今後の若葉台団地がどんな発信をしていくのか楽しみ

最終回(第6回)の講師は、フリーランス女性向けメディア『Rhythmoon(リズムーン)』を運営する小野梨奈さんです。

「メディアを運営していくには?」がテーマのこの回、自分の作りたいメディアを発表するのが宿題であったことから、メディア立ち上げプロセスや心構えを具体的に学べる今回は、目から鱗の連続でした。

メディアの立ち上げ時にSNSでグループを作りニーズを探ってみた!という小野さん。反響が大きかったことで自信をもってスタートしたという。小さくでも立ち上げてみること第一歩

メディアの立ち上げ時にSNSでグループを作りニーズを探ってみた!という小野さん。反響が大きかったことで自信をもってスタートしたという。小さくでも立ち上げてみること第一歩

 

今はプログラミングの知識がなくても、適切なフォーマットを選びさえすれば誰でも簡単にメディアを作れてしまう時代です。小野さんはウェブディレクターとしての経験をもとに、進化するインターネット技術やトレンドに柔軟に対応しながらサイトの見せ方を変えてきたと、リズムーンの経緯を追って話してくれました。「自分1人でできることからはじめよう」と月2回の更新を自分に約束してコツコツ続けてきた話や、編集部制をとるようになってチームで仕事をする際に活用しているプロジェクト管理ツールについて、取材を通してできたフリーランス集団で仕事にあったチームを組んで収益をあげている話、埋もれてしまう過去記事に再度スポットをあてる方法など……。小野さんの裏話に、マドカ編集長が掛け合う形で、2つのメディアの舞台裏と実践的運営ノウハウが惜しみなくあかされていきました。

そして、いよいよ参加者が練ってきた「自分の作りたいWebメディア」の発表です。持ち時間は一人2分。

ある農作物を切り口に街をつなぐメディア、今すこしずつ話題になっている二拠点居住の先端をいく、編集部が二拠点にあるメディア。様々な活動を統合して発信するための個人メディア……参加者のこれまでの活動や個性が見え隠れする企画の数々に、マドカ編集長が常々言う「メディアは手段」がまさに体現されていて、こんなものがメディアに! という驚きとワクワクをもって聴き入りました。キャラクターを使ってクリエイター支援をするメディアには「インスタグラムとかも活用していくとよいですね」と小野さんから的確なアドバイスが入りました。

「(メディアを通じて)いいコミュニティが出来てきたらお金はついてくる」「最初の思いを大事に」という小野さんと、「乗り越えられなさそうな時は、ここで出会った仲間に相談しよう」とのマドカ編集長の締めの言葉に皆うなずきながら、全6回の講義が終了しました。

最終回のランチはお弁当に加えて、それぞれが1品もちよるポットラック形式で豪華! 地元の銘品や手作りのお菓子やおかずをおなかいっぱい食べて話して、それぞれの明日に期待を膨らませる時間

最終回のランチはお弁当に加えて、それぞれが1品もちよるポットラック形式で豪華! 地元の銘品や手作りのお菓子やおかずをおなかいっぱい食べて話して、それぞれの明日に期待を膨らませる時間

覚悟を決めさえすれば明日からでもスタートを切れるであろう企画の数々には、マドカ編集長も本当にうなっていました。森ノオトエリアを飛び出して行った出張講座、このような素敵な参加者との出会いがあり、大成功で終了しました。

2016年度も秋口にぜひ企画したいと考えているので、ご興味がある方は、時折森ノオトのお知らせをチェックしていてくださいね。

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この記事を書いた人
島原愛子理事/ライター卒業生
マーケティング大手で営業マネージャーとして活躍後、現在は健康・福祉分野の会社での営業広報と、森ノオト事務局でファンドレイジング担当理事、そして3児の母として「三足の草鞋」中。森ノオトエリアには故郷の六甲山の麓と似た空気を感じている。得意の英語を使って何かしたいと一案中。
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