兄と弟の絵本棚 Vol.39 『かみであそぼう』
次男が自作したせみひこうき、とんびひこうき、かみでっぽう、それからアレンジしたひこうきが山のよう……

先月紹介した絵本、『14ひきのさむいふゆ』の一コマにもありましたが、冬は家の中にいる時間がぐっと増えるので、家族でトランプをしたり、すごろくをしたりすることも楽しみのひとつですね。

 

『かみであそぼう』では、さまざまな紙の遊びを紹介しています。

 

ちょっと目次を見ただけでも、くるくるまわる、かみひこうき、かみくらべ、おとあそび、かがくマジック、と、4項目の中に21種類の遊びが詰まっています。

 

まずは、紙遊びの代表ともいえそうな、紙飛行機からやってみましょう。

みなさんは紙飛行機を折ることができますか?

この絵本では、とんびひこうき、いかひこうき、せみひこうき……などなど、いくつか紹介しています。どれどれ、本をのぞき込んでみると、どんな感じだろう? と、挑戦してみたくなります。

かみひこうきの後に、男の子がやってみたくなるものといえば、おとあそびの項目にある「かみでっぽう」。折り方も簡単です。母が作ってパンパン鳴らすのをみて、年中の次男くんもさっそく真似して作ります。最初は、選んだ紙が弱く、音があまりよく鳴りません。その後、ちょっとつるつるしたチラシを探し出して作ると、ちょうどよいサイズ、強さで、繰り返し使っても何度も遊べる「かみでっぽう」ができました。妹ちゃんも、手を伸ばしてやりたがります。

 

『かみであそぼう 科学あそびの本』というタイトルだけに、かみひこうきも作って終わりではなく、次々に展開できます。

「つばさのはしをうえにまげると、とびかたはどうかわりますか? クリップをさきにつけるとどうでしょう」(基本のかみひこうき)

「……つばさをうまくまげると、ぐるっとまわってもどってきます。……はんたいまわりでもどってくるのもつくれますか?」(せみひこうき)

など、ちょっとした変化を提示して、実験、観察、とより深く遊べます。

 

こうしたらどうなるか? は、まさにちょっとした科学ですね! 自分でやって確かめる遊びは、手も脳もフル活動で、失敗もありますが満足や達成感にも満ちあふれています。

かみひこうきのページはこちら。折り方もわかりやすく、やってみたくなるよ!

かみひこうきのページはこちら。折り方もわかりやすく、やってみたくなるよ!

現在のこどもたちの遊びは、ひと昔前とくらべてずいぶん変わってきているな、と感じます。

 

昔の遊びといえば、男の子はコマ回しやメンコでしょうか? 女の子は折り紙にゴム飛び? 今はすっかり日常では影を潜め、行事の時にちょっと体験したり、メンコやゴム飛びなどは体験せずに大人になったりしているかもしれません。知恵を絞り、体を使う遊びが減り、公園ではゲームを手にうずくまっている遊びが主流だったり。そう考えると寂しい気がします。

 

男の子がいる我が家では、紙飛行機やたこ揚げは、冬になるといつも一時期夢中になる遊びです。兄が作る飛行機はよく飛ぶので、弟もどうしたらもっと飛ぶか? 知らず知らずに真似て工夫していることでしょう。

 

みなさんも、『かみであそぼう』を参考に、家庭で手作りのあそびを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

それから、今月は妹ちゃんも2歳になりました。

1歳の間は、おかあさん、おにいちゃん、お父さん、おばあちゃん、と家族が順に家に帰ってくるこの絵本が大好きでした。

『なにがはいっているの』

それから、『のせてのせて』でどうぶつが好きになり、帽子が大好きな時期には、『イエペはぼうしがだいすき』など、次男と同じようになんども読みましたよ。

女の子ならでは、動物が出てくるかわいい絵本やお花も大好きなので、我が家の絵本棚にはちょっとずつ変化が起こっていきそうです。

Infomation

冬の時季は、家で過ごすことも増えるので、テーブルを囲んで、紙や布などを使った遊びが増えます。年始にはかるたやすごろく、コマ回し、それから紙飛行機なども手作りで遊べます。紙を使った工作は、子どもたちはみんなすぐに食いついて、我も我もとやりたがります。今月の絵本は『かみであそぼう』です。

東海林 更央莉
この記事を書いた人
東海林更央莉ライター
山形出身で、元日本語教師、3児の母。森ノオトでは2011年より兄弟の成長と重ねた絵本の連載を続け、妹が増えた今は女子らしい視点が加わり多くの母親の心をつかんでいる。家族の趣味は旅行、食べ歩き、自然のなかで過ごすこと。編集長の中学校時代の同級生でもある。
カテゴリー