地域のパパになる! 川崎パパ塾の新たなる挑戦
代表の大川博志さん(中央)。前代表の市川毅さん(左)。立ち上げ当初から支えてきた講師の奥平亨さん(右)。いつもとても仲がよさそうなのですが、「肩を組むのは初めてだな?」と少し照れくさそうに、でも嬉しそうに肩組み写真を撮らせてくれました!
「パパが変われば、家族と地域が変わる!」両親学級をきっかけに市民館主催で始まったお父さんのための講座は、有志のパパたちの自主運営となり、今年度、新たなるステージへと歩み始めています。川崎パパ塾の運営を支える大川博志さん(現代表)、市川毅さん(前代表)、奥平亨さん(パパ塾講師)の3人にお話を伺ってきました!

今年の1月、川崎市民ミュージアムで紙飛行機づくりのワークショップが行われていると知って、子どもを連れて参加してきました。カラフルな用紙を使って紙飛行機の折り方を教えるお父さんたち。なんだか熱心に一緒に作って、出来上がった紙飛行機を飛ばして、「おーーー!!」と子どもたちと共に笑顔で歓声をあげている……そんな姿がとても微笑ましく温かい気持ちになりました。

 

川崎市在住歴7年目の私が、パパ塾の存在を知ったのは実は昨年末のこと。まずその名称に、とても興味をひかれました。「パパ」&「塾」。一体パパに何を教えてくれるところなのだろう? と。

 

川崎パパ塾の始まりは、8年前。2008年、両親学級をきっかけに市民館主催で行われた「「お父さんのためのスキルアップ講座」が原型となり、2年後の2010年には、市民自主学級「パパ塾」として立ち上がります。

2010年10月16日の講座は郊外学習で秋遠足。パパの手作りお弁当がポイント(写真提供:川崎パパ塾)

2010年10月16日の講座は郊外学習で秋遠足。パパの手作りお弁当がポイント(写真提供:川崎パパ塾)

「パパが変われば、家族と地域が変わる」をテーマに、お父さんの子育てスキルアップ、ワークライフバランス、地域でのネットワークづくりなどの、パパ向けの各種講座を展開していましたが、当初は悩みもあったそうです。

 

当時の代表、市川毅さんは、当時をこう振り返ります。

 

「講座はあくまでも手段なのです。自分たちが地域のためにできることは何なのか悩んでいました。最初は人もなかなか集まらず、奥平さんと私を含め5人ほどでのスタートでした」

 

そんな中、2011年3月に起きた東日本大震災。川崎市もとどろきアリーナで被災地からの避難者を受け入れて、ボランティアを募集しました。

 

「私たちも手をあげてボランティアに参加したのは良いものの、正直、何をしたらよいのかわかりませんでした。自分たちには何の特技もない。その時、避難している子どもたちの方から声をかけてきてくれたのです。『鬼ごっこをしよう』と。子どもたちと遊んでいると時間はどんどん過ぎて、結局その日、最後まで活動をしていたのは私たち川崎パパ塾のメンバーでした。

 

そのとき、子どもたちの笑顔を見ながら気がついたのです。ただ、パパであればいい、ということに。特別な技術がなくても、喜んでもらえる、地域貢献ができる、と」(市川さん)

 

そこから、川崎パパ塾は新たな展開を迎えます。地域のイベントに積極的に参加していくようになったのです。

2011年、初参加の中原区のこども未来フェスタで読み聞かせのイベントをおこなった。現代表の大川博志さんはこの場所に子どもと一緒に参加したことがきっかけで、パパ塾に参加するようになったのだとか。同フェスタにはこの年から毎年参加(写真提供:川崎パパ塾)

2011年、初参加の中原区のこども未来フェスタで読み聞かせのイベントをおこなった。現代表の大川博志さんはこの場所に子どもと一緒に参加したことがきっかけで、パパ塾に参加するようになったのだとか。同フェスタにはこの年から毎年参加(写真提供:川崎パパ塾)

 

2012年のこども未来フェスタでは防災紙芝居を披露した(写真提供:川崎パパ塾)

2012年のこども未来フェスタでは防災紙芝居を披露した(写真提供:川崎パパ塾)

絵本を読むこと、一緒に工作をして遊ぶこと、パパであるだけで子どもたちは喜んでくれました。

 

自主講座も毎年テーマを変えて開催しました。

 

2012年は「私の子どもから、私達の子ども達へ」というテーマで、家族と地域の防災を考える「防災講座」、地域の役に立つ得意技、クリスマス料理などを開催。

 

2013年は「ママ公認、地域も認める、パパづくり」をテーマに、ママの本音トークから始まり、カメラ講座、アウトドアリーダー実践、外国人パパの子育て事情を知る講座も開かれました。

 

2014年は「パパが変われば、家族と地域が変わる」をテーマに、先輩パパ「おやじの会」から昔あそびを教わったり、非常食を持って行く防災ピクニック、最終回は、「パパの極意 - 仕事も育児も楽しむ生き方 -」を開催。

 

そして、市民自主学級としての規定3年を上回る5年が経過した2015年、名実ともに自立をするために動き出しました。

今年度、パパ塾は「川崎パパ塾」と名称を改め、代表も市川毅さんから大川博志さんへと変わり、新たなスタートを切ります。

テーマは、「育児(子ども)」「育自(自分)」「育地(地域)」「育次(次世代)」。

 

パパ塾の講師として当初から支えてきた、奥平亨さんはこう語ります。

 

「お父さんは、最初は子どもを通しての地域とつながりますが、地域とつながることは、自分の引き出しを増やし、子どもだけでなく自らを育てることにもなると思うのです。自ら地域に関わっていくようになれば、住んでいて楽しくなる。いきいきと暮らしていくことができる地域に変わっていく。地域と関わる父親の背中を見せることで、次世代の価値観や子どもたちの未来も作っていけるのではないかと思うのです」

「それに、地域とつながりを持っていれば、定年退職した後も、お父さんも楽しく地域で暮らしていけるんですよ。」

 

最後のフレーズを笑顔で話していた奥平さんでした。

川崎市にはPTAのつながりから始まり、もうおじいちゃんになっている「おやじの会」というものがあります。川崎パパ塾にとっても良き大先輩なのだとか。

川崎パパ塾が目指すつながりは、PTAにとどまらず、幅広い地域でのつながりです。

 

これからの川崎パパ塾は、これまでのように対象をパパにとどめずに、ママ団体をはじめ地域で子育てに関わる人や団体と積極的につながっていこうと考えているそうです。

 

代表の大川博志さんに今後の抱負を伺うと……

「5年後の目標は、川崎市内の全7区で、同じような活動を行う支部を作ること。

これからもパパたちが地域のイベントや活動に参加する場やきっかけとして機能していけたらと思っています。パパたちが交流する中で、パパの能力を探り、育て、地域に生かしていけたらいいなと思います。働くパパたちは、みんな仕事や遊びのプロ! 集まれば何かしらのことができる! と思っています」

 

新しいステージへと歩みだした川崎パパ塾が今年度はどのようなイベントや講座を開催するのか、これからの展開が楽しみです!!

代表の大川博志さん(中央)。前代表の市川毅さん(左)。立ち上げ当初から支えてきた講師の奥平亨さん(右)。いつもとても仲がよさそうなのですが、「肩を組むのは初めてだな?」と少し照れくさそうに、でも嬉しそうに肩組み写真を撮らせてくれました!

代表の大川博志さん(中央)。前代表の市川毅さん(左)。立ち上げ当初から支えてきた講師の奥平亨さん(右)。いつもとても仲がよさそうなのですが、「肩を組むのは初めてだな?」と少し照れくさそうに、でも嬉しそうに肩組み写真を撮らせてくれました!

Infomation

川崎パパ塾

Facebook:https://www.facebook.com/KawasakiPapaJyuku

佐藤 夕蘭
この記事を書いた人
佐藤夕蘭ライター
平凡な名字だから名前は華やかに…と、親から贈られた名前「夕蘭(れりあ)」のような才色兼備、現在はシンガーソングライターとしても活躍中。元キャリアコンサルタントで、現在はママだからこそできる地域支援をテーマに「小杉ママのチャリティーリユース」を地元武蔵小杉で展開。
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