おしゃれで楽しい街のお祭り「こどもみらいフェスティバル」
今年で3回目を迎えるこどもみらいフェスティバル。大空の下、思い切り遊び、歌い、踊る。公会堂での映画上演会や講演会では感動し、涙する。おしゃれで楽しい街のお祭りを通して、私は自分が暮らす横浜市都筑区が今まで以上に好きになりました。

 

梅雨の真っただ中の6月11日(土)-12日(日)、17日(金)-18日(土)の2週にわたって開催された「こどもみらいフェスティバル」。雨が降り続く平日とは打って変わって見事な晴天の中、横浜市都筑区の港北ニュータウンで開かれました。

 

歌って、踊る。感心して、感動し。驚き、涙し、笑って、ホッとする。私は子どもと一緒に五感を総動員し、2週間に渡ってこどもみらいフェスティバルを堪能しました。

 

こどもみらいフェスティバル初日(6月11日)、私たちは森のようちえん・めーぷるキッズを会場におこなわれたCOINNの「きになる音楽会」からスタートしました。

 

楽器を手に楽しい音楽を奏でながら会場に入ってきたCOINNのメンバー4人に、子どもたちはくぎ付けです。

 

私は楽しいリズムに体を揺らし、一緒に口ずさみます。

 

子どもは音楽に合わせてクルクル回って跳ねています。

 

久々に生の楽器の音に触れた私は「音楽ってやっぱり最高!」と感動。親子で楽しめる音楽会をあちこちで頻繁に開催してほしい!

 

「『子どものため』という言葉は、子どもに重荷になるのではないかと思うようになり、いつからか『子どものため』という言い方をやめました。子どもを真ん中に置いて、自分も楽しむ。おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんもみんなが楽しむ。そんな風になるといいなと思うようになりました」COINNのメンバーで、町田市のしぜんの国保育園の園長である齋藤紘良さん言葉の通り、COINNの音楽会は小さい赤ちゃんからお年寄りまでみんなが楽しめるものでした。

 

同じころ、センター北駅前広場では青空のもと大人も子どももお祭りを楽しんでいました。竹の塔には大勢の子どもたちが群がっています。

 

子どもたちは、バランスをとりながら竹の塔をどんどん登ります。登っては降り、降りては登りを繰り返し、上まで登った暁にはなかなか下に降りてきません。シンプルな竹の遊具で飽きることなく遊び続ける子どもたちの姿に私は感心しました。

 

いつもの公園の遊具とはちがう竹の塔に大はしゃぎの子どもたち

 

広場の真ん中では、大人が子どもにベーゴマの遊び方を教える姿も見えます。しかし何よりも大人たちが夢中でベーゴマに奮闘している姿が微笑ましくありました。

 

大空の元、楽しい紙芝居に夢中の子どもたち

 

子どもはイベントの運営を手伝うことでちょっと大人の気分を味わい、大人は昔懐かしい遊びを楽しみながら子どもに戻る。この場に集まっている人々は、赤ちゃんからお年寄りまで実年齢は様々ですが、一緒にフェスティバルを楽しんでいる姿に、年齢の隔たりがなくなっているように見えました。

 

センター北駅の駅ビルのショッピングタウンあいたいでは荒巻シャケさんの「親子でいっしょにあそびうたライブ」が開かれていました。楽しい歌に合わせて飛んで跳ねて踊って、子どもたちは大興奮です。

 

同じ場所でワークショップも開かれていました。竹と毛糸でドリームキャッチャーを編んだり、風車を作ったり、竹紙とんぼ、糸版画などおしゃれで魅力的なラインナップでした。

 

都筑区の竹を使って風車づくり

 

こどもみらいフェスティバルの後半、6月17日と18日ははセンター南駅の都筑公会堂が舞台です。映画の上演、講演会、そしてケロポンズのコンサートと充実の内容です。私は残念ながらケロポンズのファミリーコンサートには参加できませんでした。

 

公立の小学校で統合教育をおこなっている大阪府の大空小学校のドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会。りんごの木子どもクラブ代表の柴田愛子先生の多くの人に見てほしいという発案により、こどもみらいフェスティバルでの上映会が開催されることになったそうです。

 

映画は始めから終わりまで驚きと感動の連続で、見終わる頃には胸がいっぱいになりました。

 

愛子先生はこの映画を見て「遠くに一番星を見た気がした」と言いました。愛子先生は最後に「どうすれば都筑区にこういう学校が作れると思いますか?」と会場の参加者に問いかけました。

 

こどもみらいフェスティバルの最終日におこなわれた柴田愛子先生の講演会。子育て中のお母さんに加えお父さんの姿も多く見られました。子どもも多く、始めから終わりまで楽しく和やかな雰囲気に満たされた講演会でした。

 

「皆が支えあいながら、人間的なあたたかい空気が地域に広がればいいなと思います」という愛子先生の言葉がとても印象的でした。あたたかい空気が広がる地域ってどんな地域でしょう? 私はその言葉にイタリアでの子育てを思い出しました。

 

大きな声で「駄菓子いりませんか?」と店番をする子どもたちは、とても楽しげでイキイキしていている

 

私は都筑区へ越してくる前、イタリアで3年ほど暮らしていました。海外での慣れない暮らしは大変でしたが、イタリアでの子育てはとても楽しいものでした。

 

イタリアで子どもを連れて街を歩いていると、街ゆく人は子どもに「Ciao!  Amore.(やあ!愛しい人)」「Che bella! Tesoro. (なんてかわいいの!宝物)」と声をかけてくれます。

 

買物に行くと、パン屋では子どもにフォカッチャを与えてくれ、スーパーマーケットの店員さんは子どもの名前を憶えていて毎回挨拶してくれます。道ですれ違うおじいさんが、子どもの手を握って歌ってくれたこともありました。泣き叫ぶ子どもを通りすがりのおばあさんが一生懸命あやしてくれたり、レストランでは、店員さんが子どもを抱っこして厨房に連れて行き面倒をみてくれました。

 

エレベーターなどの設備は日本ほど整備されていませんが、ベビーカーで階段の上り下りに困っていると、「手伝いましょうか?」と人は声をかけてくれます。また、「ちょっと困っています。手伝ってください」と通りゆく人に声をかけやすい環境でした。

 

イタリアでは子どもは社会のamore(愛しい人)でありtesoro(宝物)だという空気が満ちていたように感じます。

 

「日本一不親切なワークショップ」という旗がなびくテントでは、森の木の実や松ぼっくりを使って、自由にオブジェ作り

 

こどもみらいフェスティバルを通して、私はこの地域のこと、ここで暮らす人たちのことが今まで以上に好きになり、都筑区に関して興味をもつようになりました。そこで今回、都筑区の子どもを取り巻く環境について少し調べてみました。

 

都筑区の平均年齢は40.49歳。横浜市の中でも最も若くなります。1世帯当たりの人員は2.62人と横浜市の中で最も多いようです。

 

合計特殊出生率は1.55で、横浜市の中で1位。5歳未満の人口の割合が17.2%で、こちらも横浜市のなかで最も高い割合になっています。

 

このことから、都筑区が横浜で最も若い世代が多いことがわかります。

 

都筑区に住み始めた時期の調査では、住民の半数近くが2000年以降からの居住。2010年以降からの居住が18.6%と一番高い割合になっています。

 

都筑区は子育て世代が多く、この地域での居住歴はあまり長くない人が多いようです。

 

また都筑区は公園や緑道が多く、区民1人あたりの公園面積は金沢区に次いで横浜市では2番目に高くなっています。

 

私の家の近所では、今の時期、夕方になると近くの緑道でザリガニ釣りをする小学生を多くみかけます。釣竿をさして自転車で池に向かう男の子も多く、「アメンボを捕まえているの」と裸足で泥だらけになりながら小川に入る女の子も見かけました。なかなかワイルドでいい環境です。

 

都筑区への居住意向調査では「ずっと住み続けたい」が49.6%、次に「当分は住み続けたい」が33.2%。

82.8%の人が「住み続けたい」と答えています。

 

なかなか切れない竹に親子で果敢に挑む

 

子どもも大人も一緒になって楽しみ、同じ地域に暮らす人たちに関心を持ち、自分の暮らす地域が好きになる。こどもみらいフェスティバルは居住歴の短い人が多い都筑区において、田舎の夏祭りのような存在を果たしているような気がしました。

おしゃれで楽しい街のお祭り「こどもみらいフェスティバル」を通して、都筑区が「あたたかい空気が広がる地域」になっていけばいいなと思っています。

 

出典:統計で見るつづき 2015(平成27)年度版

平成27年度 都筑区民意識調査報告書

ライター卒業生
この記事を書いた人
ライター卒業生ライター卒業生