エコドライブで、地球にもおさいふにも優しい運転をしよう!
夏休みは家族で車に乗って遠出する回数も増えますよね。でも、家計を預かる主婦としては、ガソリン代も気になります。少しでも燃費の良い運転を心がけようと、環境にもお財布にも優しい「エコドライブ」について学んで来ました。

(text&photo:ながたに睦子)

夏休み、みなさん楽しんでいますか? 夏休みは、家族そろって旅行に出かけたり、帰省したりしますよね。私も、夫の夏休みに合わせて、車を使って家族旅行に出かける予定です。
しかし、長距離を車で移動すると、ガソリン代もばかになりません。家計を預かる主婦としては、少しでも燃費のよい運転を心がけて、出来るだけガソリン代を節約したいものです。それは、二酸化炭素や排気ガスを減らすことにもなり、地球環境にも優しい運転なのです。

この夏は、日頃から気になっていた「エコドライブ」について一から学んでみたいと思い、藤が丘にある「青葉自動車学校」におじゃまして、エコドライブのコツをじっくりとうかがいました。

青葉自動車学校の海野英和さん。「JAFエコ・アドバイザー」という、JAF認定のエコドライブのインストラクターの資格を持つ

ところで、みなさん「エコドライブ」を日頃から意識していますか? 私は以前に、横浜市と東急電鉄による次世代郊外まちづくりの「家庭の省エネプロジェクト」で「家庭のエコ診断」を受けたのですが、なんと、我が家のエネルギー量の中で、車のエネルギー使用量の占める割合が一番多いという結果に……! 電気や水道など、家の中ではかなりエコを心がけているつもりだったのに、家の外での車とは盲点でした。

さっそく私は、家の車についているナビを「エコドライブモード」にしてみました。すると、アクセルやブレーキの踏み方が急であったりすると、「急発進です!気をつけましょう」「急ブレーキはやめましょう!」などと、音声でお知らせしてくれるようになりました。これだけでも、かなりアクセル、ブレーキの踏み方を意識するようになりました。

青葉自動車学校の取材の日は、実際に車に乗ってエコドライブのコツを教えていただく前に、DVDを見て予習しました。

車は、「発進」「巡航」「減速」「停止」の4パターンを繰り返しながら走行しますが、その4つのパターンにそれぞれコツがあります。

発進→徐々に踏み込んで発進・加速

巡航→アクセル一定で走行

減速→早めのアクセルオフ

停止→アイドリングストップ

この4つを心がけるだけで、だいぶ燃費向上に効果があるそうです。

さて、映像で学んだあとは、実際に海野さんと一緒に教習車に乗り、エコドライブを実践してみることに。しかし、20年ほど前の、教習所での教習を思い出しちょっとドキドキ……。その緊張が伝わったのか「本当の教習じゃないので、そんなに緊張しないでくださいね」と優しく声をかけてくれる海野さん。おかげで少し肩の力が抜けました。ホッ。

この車に乗って、実車しながらエコドライブのコツを教わる。こちらはハイブリッド車で環境にも優しい

この車に乗って、実車しながらエコドライブのコツを教わる。こちらはハイブリッド車で環境にも優しい

最初は助手席に乗り、海野さんのお話を聞きながら藤が丘周辺をドライブしました。

「発進時のエコドライブのコツは、なるべくゆっくりアクセルを踏み込むことです。信号などで停止していて発進するときに、ブレーキから足を離しただけで、車はゆっくりと進みます。このクリープ現象を利用して、ゆっくりとアクセルを踏み足すほうが、抵抗が少なく加速できます」

はっ! 「クリープ現象」という言葉を、20年ぶりに思い出しました……!

また海野さんは、車の運転を自転車に例え、説明してくれました。

「車は、完全に停まっている状態から動かすのに一番エネルギーを使います。自転車でもそうですよね。停まっている状態からの漕ぎ出しが一番力を使いますよね。そしていったん動き始めると、それほど力をいれてこがなくても進みます」

なるほど! わかりやすいですね!
「坂道でも自転車を思い浮かべてみて下さい。坂道の真下からぐいっと踏み込むより、平地である程度勢いをつけておいた方が楽に坂道を登れますよね。車も一緒で、登り坂にさしかかったら、速度が落ちる前に、坂の手前からアクセルを踏み足すことがコツです」

ちなみに、一般的にエコドライブの目安は、5秒かけて時速20km程度にする感覚だそうです。私は、海野さんの講習を受けたあと、発進時に心の中で「1,2,3,4,5……」と数え、ゆっくりとアクセルを踏み込むことがくせになりました。

また、常に先の道路状況を把握しておくこともエコドライブにとってはポイントだそうです。

「信号が赤になったタイミングをみて、停止位置を予測して手前から早めのアクセルオフを心がけます。車間距離を十分にとっておくことも重要ですね。一定以上のエンジン回転でアクセルから足を離すと、エンジンブレーキで減速し、『フューエルカット』という機能が働き、燃料を全く使わないで進むことができます。これでもかなり使用燃料を減らすことが出来ますよ」(海野さん)

また、あらかじめ自分の走行車線の先に停車している車などを見たら、早めに車線変更をしておくことも、無駄なブレーキやアクセルを減らすことになるそうです。先へ、先へ、意識をすることで、気持ちに余裕が出来て、安全運転にもつながりますね。

さて、途中で海野さんと運転を交代し、実際に私も運転をしてみました。いつもの運転よりも、より前方に目を向けて、早めのアクセルオフ、車線変更、坂道では、早めにアクセルの踏み足しなどを行いました。海野さんが助手席からタイミング良くアドバイスを下さるので、実際の路上を走るときの視線の配り方などがとてもよくわかりました。自分の普段の運転と比較してみると、車間距離もゆったりとあけて、速度も必要以上に出さず、心に余裕をもって運転できた気がします。

海野さんは、アイドリングストップについても教えてくれました。

「踏切での停止や、ショッピングモールでの駐車場の入庫待ちなどのときは、エンジンを切ってアイドリングストップを心がけましょう。5秒以上停まるときは、エンジンを切るほうが燃料の削減につながります」

このとき、ギアをニュートラルにしてエンジンを切ると、スムーズに発進動作が出来るそうです。アイドリングストップの操作は、私も慣れるまでに時間がかかりましたが、最近では、信号が赤になったばかりの時や、踏切待ちのときでは、エンジンを切って待つようになりました。

また、走行時以外に、燃費をあげるコツもいくつかあります。

・タイヤの空気圧を適正にする(定期的にガソリンスタンドなどでチェック!)

・不要な荷物は積まない(キャンプ用品やレジャーアイテムなど、使わないときは下ろしましょう!)

・エアコンの温度設定はこまめにする(空気のよい地方などでは、ぜひ窓をあけて爽やかな風を取り入れよう!)

・不必要な暖機運転はしない(最近の車は、よほどの寒冷地でない限りエンジンを温めておく必要はないそうです)

ちなみに、この日の取材の後、海野さんから伺ったアドバイスを元に、より一層のエコドライブを心がけた私ですが、なんと一週間で、10.7km/Lだった燃費が12.0km/Lまで上がり、燃費が1.3km/Lも向上しました! これにはびっくり! 私の車のタンクは約40Lなので、なんと52kmも多く走れることになります。こうやって数字が見えると、俄然やる気が出ますね。

海野さん、座学と実車のきめ細やかな教習、ありがとうございました!

海野さん、座学と実車のきめ細やかな教習、ありがとうございました!

みなさんも、帰省やレジャーで長距離運転が増える夏休み、ぜひエコドライブを心がけて、環境にもお財布にも優しい運転をしてみてはどうでしょうか

Information

青葉自動車学校

住所:227-0043 青葉区藤が丘1-23-14

電話:045-973-3113

HP: http://www.aoba-ds.jp

FBページ:https://www.facebook.com/aoba.ds

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