わんぱく盛りの子どもと一緒に、世田谷美術館に行ってきました!
人気絵本作家エリック・カール氏の展覧会が世田谷美術館で開催されています。
「すべての子どもたちと、かつて子どもだったおとなたちに」と書かれたチラシに、子どもの美術館デビューの機会になるのではと期待が膨らみ、さっそく行ってきました。

エリック・カール展 The Art of Eric Carle の世田谷美術館での開催は7月2日(日)まで

 

私が子どもの頃、繰り返し読んだ『はらぺこあおむし』。小さなあおむしが、ちょうちょへと成長するお話と色彩豊かな絵が魅力で、大人になった今も大好きな作品のひとつです。そしてその絵本を今では、息子が夢中で見ています。

『はらぺこあおむし』の作者エリック・カール氏の展覧会が近くで開かれているとなれば、ぜひとも親子で行きたくなりました。でも、我が家の子どもは外遊びが大好きな2歳男子。幼稚園の2歳児クラスでのたった1時間すらおとなしく座っていられません。絵本は大好きだけど、壁に展示されている絵を美術館で静かに見ることができるのかと心配になります。

子連れという懸念事項はあれども、どうしても原画を見てみたい……! 日本の印刷技術は優秀とはいえ、やはり印刷物の絵本と原画は違う。本物を見る機会はそうないのだからと思い、思い切って連れて行くことにしました。

緑豊かな砧公園の一角に位置する世田谷美術館

 

休日ということもあり、家族連れで賑わう砧公園を抜けて美術館へ。美術館内も多くの家族連れ、特に乳幼児から小学生くらいの小さい子どもを連れた人が多く、ちょっと安堵しました。そして美術館に入り、最初に目についたのは貸し出しベビーカーと展示期間中に特別に用意されている乳幼児休憩室の案内です。美術館側の子連れの家族への配慮を嬉しく感じながら、チケットを購入し、いよいよ会場へ入りました。

最初の展示は映像。『はらぺこあおむし』のダイジェストを映像化したものです。わずか数十秒の短い映像ですが、子どもたちは大喜び。息子も繰り返し映像を見て、なかなかその場から離れられないくらいでした。

あおむしが毎日たくさん食べ、そしてちょうちょへと成長する『はらぺこあおむし』のお話は、小さな子どもにもわかりやすい

 

そしていよいよ作品の展示ゾーンへ。絵本のストーリーの順番に原画が物語とともに展示されていました。子どもに読み聞かせをしながら、原画を見ていきます。パンダ、こぐま、ナマケモノ、こうろぎ、あおむし……。ストーリーが分からない年齢であったとしても、絵本で馴染みがある動物や昆虫の原画をじっと見る子どもたちがたくさんいたことが印象的でした。我が息子も自分の好きな動物の原画に釘付けです。絵本以上に原画には子どもを魅了する力があるのかもしれません。

次は童話や昔話の原画の展示ゾーン。アンデルセン童話やイソップ物語など小学生以上の子どもなら誰でも知っているような物語の原画などが展示されています。でもさすがに2歳の息子には難しくなり、飽きてきた様子。そこで私たちはここで一旦離脱することにしました。出口でチケットの半券にスタンプを押してもらい、当日に限り再入場できる状態にして美術館を出ます。

世田谷美術館から1~2分のところにある「子供の森」。ブランコ、滑り台、ジャングルジムなど人気の遊具がある

 

美術館を出ると目の前に広がるのは砧公園。都内でも有数の大きさを誇る砧公園は、緑も豊かで小さな子どもでも遊べる遊具もたくさんあります。息子をひと遊びさせ、ようやくお楽しみのお弁当タイム。美術館には併設のカフェもありますが、気候のいいこの時期、子連れにはカフェよりもピクニックランチがぴったり! 芝生の面積も広く、シートを広げられるスペースも十分あります。

この日は日差しが強かったので、木陰エリアが人気のピクニックスペースに

 

お腹もいっぱいになり、ちょっぴりお疲れになった息子を連れて、再び美術館へ。今度はベビーカーを借りました。ベビーカーの中で息子がウトウトしている間に、展示をじっくり見ます。

子どもと一緒にお話しを順に追いながら絵を見るのも十分楽しめましたが、じっくり絵を見ると、エリック・カール氏独特のコラージュと呼ばれる技法、そしてクレヨン、鉛筆、絵の具など様々な絵具を使い分ける細かな気づきもあり、別の楽しみがありました。

小さな子どもと美術館に行くのは躊躇もし、ちょっと勇気も要りましたが、乳幼児休憩室、ベビーカー貸し出し、当日に限り再入場可能など、世田谷美術館には子連れ家族への細かな心配りがあり、安心できました。

そして、砧公園の中という世田谷美術館ならではの立地、子どもが大好きなエリック・カール氏の展覧会ということもあり、家族で楽しむことができました。

小さなお子さんだとすべての展示物を見切れないかもしれませんし、美術館はまだ早いかもと迷う方も多いとは思いますが、思い切って美術館デビューすると絵本では感じられなかった新たな気づきがたくさんあります。子どもが喜びそうな展示があるこの機会に、皆さんもチャレンジしてみてください。

Infomation

エリック・カール展 The Art of Eric Carle

会期:20174 22 日(土)~ 7 2日(日)

休館日:毎週月曜日

会場:世田谷美術館

東京都世田谷区砧公園1-2

開館時間:午前10時~午後6時(入場は午後530分まで)

展覧会のお問い合わせ:03 -5777-8600(ハローダイヤル)

公式サイト:http://ericcarle2017-18.com/

<観覧料>

一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500

未就学児は無料。団体は20名以上

障害者の方は500円。ただし小・中・高・大学生の障害者は無料、介助者(当該障害者1名につきは1名)は無料

リピーター割引/会期中、本展有料チケットの半券の提示で2回目以降は団体料金

<交通案内>

・東急田園都市線「用賀」駅下車、北口から徒歩17分もしくは美術館行きバス「美術館」下車徒歩3

・美術館来館者専用駐車場あり(無料、60台)

藤本 エリ
この記事を書いた人
藤本 エリライター
外食産業や広告制作会社でマーケティングや宣伝を担当した後、有機的な食や暮らしに関わりたいと、ドキュメンタリーの世界へ。子育て中の現在は配給の仕事はお休みし、年に1、2本のペースで字幕翻訳を手がけている。テーマは一貫して「食」の食いしん坊。代表作は『パパ、遺伝子組み換えってなあに?』
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