100%オリジナルブレンド!老舗漢方薬局がつくるたんぽぽコーヒー
1966年創業、横浜市青葉区しらとり台にある「医王堂薬局」が、植物の専門家としてつくった自家製・100%オリジナル「たんぽぽコーヒー」。漢方薬局で50年間受け継がれている心と、新しいものを生み出そうという心意気が、おいしさの秘密です。

私の中で「DANDELION(たんぽぽ)」といえば……松任谷由実の名曲。

 

「♪ 傷ついた日々は 彼に出逢うための
そうよ 運命が用意してくれた
大切なレッスン
今 素敵なレディになる ♪」
(「ダンデライオン 〜遅咲きのたんぽぽ」松任谷由実・作詞作曲、1983年)

 

こんな風に誰かと結ばれて幸せになるんだ、と恋に恋していたオトメの頃の私は、コーヒーも、アルコールも飲んだこともなく、身体の中の細胞がみずみずしく、すこやかに、生き生きとめぐっていたのだと思われます。

 

その頃に戻りたいというわけではないのですが、ここのところ、少しは胃腸を休めようとノンカフェイン生活をしていた時期がありました。
私にとってコーヒーは「時々外でだけ飲む嗜好品」の位置づけですが、生活全部をノンカフェインにするとさすがに物足りなくて、白湯をちびちびすすりつつ、なんとかならないものか……と考えていたところに、

 

「医王堂薬局のたんぽぽコーヒーがおいしい!」
「パッケージがおしゃれで手土産にもいい!」

 

と、どんぴしゃりな情報が舞い込んできました。

 

青葉台へ越してきて17年、ずっと気になっていたお店が、「医王堂薬局」です。
創業半世紀という老舗の漢方屋さんをいそいそと訪れて、口コミを耳にした翌日にはうわさのおいしい「たんぽぽコーヒー」をいただきました。

 

青葉台駅から環状4号線を十日市場方面へ徒歩3分。青葉台の喧騒から離れた頃に見えてくるレンガ造りのお店

 

お店の大きな木のドアを開けるとカランコロンというきれいな音色の音とともに迎えてくれた薬草の香りが心地よく、どこかほっとします。

 

シンプルなたんぽぽコーヒーの他に、他の薬草を混ぜたフレーバーコーヒーが18種類もある

 

 

漢方認定薬剤師の飯田敏雄さんがこだわったのは「おいしさと高品質」だそうです。たんぽぽは「蒲公英(ホコウエイ)」として古くから扱われている生薬です。生薬の素材を扱っている植物の専門家として「おいしくなければ飲んでもらえない、お店で扱っている高品質の天然ものたんぽぽを使って、おいしいコーヒーをつくろう」と敏雄さんは考えました。

 

すてきなパッケージは手土産にもぴったり!「おしゃれ過ぎて、医王堂自家製と思われないことがある」と複雑な嘆き

 

貴重な日本産の「西洋系たんぽぽの根」のみでつくった400番シリーズは、シンプルですっきりした、ほろ苦い味わいが特徴です。

 

もうひとつは、日本たんぽぽの由来である「蒙古系たんぽぽの根」に、焙じたハブ茶を加えた500番シリーズです。香ばしく癒される香り、アロマが特徴で、よりコーヒーに近い感じがします。ハブ茶を入れたのは「医王堂薬局」オリジナルで、このハブ茶の存在がよりコーヒーの風味へと近づけているそうです。

 

どちらのシリーズにも、みかんの果皮、金時生姜、ゆず、シナモン、クローブ、うこん、ミント、紫蘇などのハーブを混ぜたフレーバーコーヒーがあり、次は どの種類を飲んでみようかと、迷うのも楽しいです。

 

医王堂のホームページにはそれぞれのコーヒーの味や、ハーブについての説明、飲み方のおすすめなどが詳しく載っており、これを読むのもとてもおもしろいです。
たとえば、「ざらめ糖や豆乳など混ぜてチャイ風がおいしい」とか、洋菓子にはコーヒーとして、和菓子にはお茶として勧められていたり、そのコーヒーという名称にとらわれない自由な感じが私は新鮮に感じました。

 

「なるべく自然に逆らわず、たんぽぽの特性を活かし、コーヒーの味に近くなるように、しかも健康のお手伝いになるように、工夫しました」と敏雄さん。

 

コーヒー豆が一粒も入ってないのだから、コーヒー味にならないことも受け入れつつ、チャイとしてでも、時にはお茶であってもいい。

 

それにコーヒーだけが悪いというものではない。

 

確かに、コーヒーはカフェインによる興奮作用があったり、胃腸に刺激が強かったり、眠りにくくなったりもしますが、飲むことによって 少し元気にもなります。ただ、くせになりやすいのが難点。

「一つのことを長く、たくさん続けると、それなりに身体に影響が出ます。いいものを続けるといい効果がでてくるし、悪いものを続けていると悪い効果が出ることもあるかもしれません。そのバランスを取りながら、自然のルールや軸から外れないように生活すればいいのではないでしょうか」(敏雄さん)

 

敏雄さんが大切なことを、かんたんな言葉で、私たちの毎日の生活に寄り添うように話してくれるのを聞きながら、私は温かなものを感じました。

 

コーヒーを一杯飲んで、さぁがんばろう! と、今を一生懸命生きている人もいます。でも本当に疲れてきたら、がんばるのを少しお休みして、いつものコーヒーをたんぽぽコーヒーにしてみて、たまには早くベッドに入るのもいい。
そのように選択肢を広く持つことは、暮らしをより豊かにするのではないでしょうか?

 

私がおすすめを尋ねた時、402シナモンコーヒーを勧められました。
シナモンコーヒーはちょっと苦手だと伝えると、「うちのシナモンはいいものを使っていますから、間違いなくおいしいですよ」とのこと。
いやいや、本当にその通りで、私のお気に入りの一つになりました。

 

たんぽぽの根を刻む大きさや切り方にもこだわり、一つひとつ手作業で少量ずつつくるため、大変な手間と時間がかかっているそう。中味は使いやすいテトラパックで、一回に3~4杯飲むことができます。また水出しもできるのでこれからの季節にとてもいいですね。

 

たんぽぽコーヒーといえば妊婦さんが飲むイメージがあります。
私も授乳時代は乳腺炎に何度もなったので、油ものや乳製品を控えて、たんぽぽコーヒーを飲んでいました。授乳とおむつ、家事の合間にすあま(ピンク色の餅菓子)とたんぽぽコーヒーで(幸せだったけど、食に関しては)耐え忍んでいた、そんな授乳時代を過ごしていたあの頃の私に、こんなおいしいたんぽぽコーヒーを届けてあげたいなぁ。と、懐かしく思い出しました。

 

「医王堂薬局」には、たんぽぽコーヒーだけでなく、薬草や七味、「塩とよもぎと生姜のマッサージボール」などオリジナル商品がたくさんあります。

 

「塩とよもぎと生姜のマッサージボール」は電子レンジで温めて使うお灸のようなもの。お灸より安全に手軽に使え、持ち運びもできる。ご高齢のお父様のためにつくられたもので、今では人気商品

 

 

そんなオリジナル商品開発の話の中で、敏雄さんは「好きだからやっている」という言葉を繰り返しました。試行錯誤を重ね、長い時間をかけてたんぽぽコーヒーをつくったように、薬局はそもそも製造業だから、好きなもの、必要とされているものをつくっている。薬局が製造業、モノづくりという考えすら私は忘れていたことに気づきました。

 

敏雄さんが不定期に変えるお店の前のディスプレイがとてもおもしろい。通学で通る子どもたちに喜ばれるよう、いかに子どもの関心をひくかを考えて、世界各国の薬局や薬学博物館の旅のお土産などを並べている

 

 

敏雄さんはお父様に「人に必要とされる人になりなさい」と教わったそうです。
「お客様がここに来たら笑顔になる、楽になる。安心感や夢や希望を持てるような薬局にしたい」と語る敏雄さん。

 

お父様の時代から続く「医王堂薬局」には、お父様や敏雄さんがヨーロッパに旅をして巡った薬局や薬学博物館で買い求めたお土産がたくさん飾られています。家族の好きが詰まったモノづくりの薬局なのです。

 

おいしいたんぽぽコーヒーを飲みながら、少女の頃や幼い子に授乳していた若いママの頃を思い返し、そろそろ人生の秋だなぁ、と歩んできた自分の道を大切に思いました。

 

皆さんも、おいしいたんぽぽコーヒーはいかがですか?

 

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Information

医王堂薬局

住所:横浜市青葉区しらとり台1-2(東急田園都市線青葉台駅より徒歩3分)〒227-0054

電話:045-984-3247

営業時間:9:30〜19:30(日曜・祝祭日定休)

HP:http://www.ioudou.co.jp/

駐車場:専用駐車場がお店のすぐ横にあります。

新楽 津矢子
この記事を書いた人
新楽 津矢子ライター
横浜市青葉区在住。「心とからだをすこやかに、笑顔をたいせつに」をモットーに、自宅のある鴨志田町近辺でフリーのヨガインストラクターとして活動中。生きる素は、ヨガ。笑顔の素は、おいしものを食べること、自然のエネルギーを感じること、親しい人と笑いあう時間。
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