梅原さんのエネルギー夜話その5・電気をつくる
一時期、独立型ソーラーシステムをつくる講座をやっていました。電気の知識ゼロから始めて、色々試しましたがバッテリーの重さやゴツさから、これを大々的につくろうというのはちょっと違うと思って、見た目重視、バッグタイプのものをつくったことがあります。
(この記事は、消費者力アップ県民提案事業の委託事業の一環でお届けしています)

気がつくと、家の中に、小さなソーラーパネルや電線、使っていないバッテリーが溜まっています。つくるはヨイヨイ、維持するは難し。メガソーラーが自然を破壊する側面があるように、独立型ソーラーシステムによって、わたしの質素な暮らしが少し破壊されました。というのは冗談として、独立型ソーラーシステムをつくってみると、自分で電気をつくるというのは、なんだか無駄が多いのです。効率があまりよくない。そしてともかく、全般的に、可愛くないというのが不満でした。

 

バッグタイプのものもプロトタイプ制作で終わっています。これを続ける資金的余裕がないためです。市販のソーラーバッグは、シートタイプのソーラーを使っていますが、四角くいトランクのような形と、木を使いたいという変なこだわりもそれを邪魔しています。商品として流通させるというところまで、あるいは、これをつくる講座を開催するというところまで至る力が、もはや湧いてこないというのが現状です。

 

それでも、こうして見直すとやっぱり可愛いなと思うので、少し寝かせて違うアプローチで使えないかなど、時に応じて進化させていこうと、のんびり構えています。

 

 

電気といえば、防水の難しさにも直面しました。このバッグは見た目のわりに、扱うにはセンシティブ

 

制作する時には青葉区桜台のエスニカさんの工房を利用。エスニカ店主、田原雅さんにかなり手伝ってもらいました

 

わが家では、今年に入って、あおばを食べる収穫祭のステージで使う手づくりソーラーシステムを改めて使い始めました。最初につくった1号機はちょっと休憩中。

パネルはベランダに置いているだけなので手すりの影がバッチリかかり、発電ロスが大きいのですが、一応動いています。気が向いた時に、パソコンやスマートフォンの充電に使うくらいで、バッテリー容量としてはかなり無駄にしてしまっていますが、納得して使っているので問題ありません。

 

今まで窓の隙間から電線が出ていたのですが、それもようやくやめて、エアコン室外機用の穴を利用して内と外をつないでいる

 

おうちエネルギーワークショップをしていると、「わたしもソーラーシステムつくってみたい!」という方が時々います。自分の中ではひと段落してしまったものなのですが、そうした声のおかげで、こうして忘れかけた知識を思い出し、また新たに勉強しないとな、と身が引き締まります。

 

昨年の夏に、静岡のみかん農家さんの主催で、農家民宿の屋根に山本電力さんを講師にソーラーシステムをのせるというワークショップにも参加しました。暮らしというのは、いつのまにか10年20年と経ってしまうので、メンテナンスを考えると、自作派もそれなりにお金がかかります。でも、できることが増えると嬉しいものです。わたしも、トルトルと言っていて放置している第2種電気工事士の資格を取るために勉強をそろそろ始めようかなと思います。

 

 

(その6に続く)

……夜話(やわ)とは、

(1)夜間にする談話。また、それを書き記した書物。

(2)気軽に聞ける話、また、そのような内容の本。

(3)禅宗で、夜に修行場の訓話をすること。

梅原 昭子
この記事を書いた人
梅原昭子理事/事務局長/ライター
難しいものをおもしろく、かたいものをやわらかく翻訳し、絵で表現できる編集者。市民電力会社「たまプラーザぶんぶん電力」の社長になってしまうが、エネルギーの世界にも飄々とたゆたう視点で、こんがらがった世界を解きほぐす。アートユニット「WAKUSEI/ワクセイ」として縦横無尽に活動中。
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