コツコツ楽しむ笑顔のコツ・YOGAde暮らしを整える
ヨガインストラクターの「つや」です。
ヨガから学ぶ、暮らしの整え方。心と体と空間を清らかにしていく「シャウチャ(清浄)」が教えてくれる、暮らしの豊かさとは……。

毎日繰り返される日々の家事。

あなたは、「衣食住」の家事のどれが一番好きですか? どれが一番苦手でしょうか?

 

私は物心ついた頃から料理が大好きで、「食」にまつわる家事が一番好きです。好きも嫌いもない「衣」、苦手な「住」と続きます。

 

なんといっても、こまめな掃除というのがむずかしく、寒さや暑さもつらいし、家族に頼ったり後回しにしがちでした。インテリアの雑誌を見て頭の中で想像をふくらませて満足して終了。出したものを元に戻す、ということが、なんともむずかしい上に、それを日々くり返すことが私にとってはおそろしく高い壁でした。

 

幼い頃は脱いだ服や靴下を下駄箱に隠して叱られていたし、娘時代はたんすの引き出しがことごとく開いているのを母に叱られて「どうせ次また開けるのになぜ閉める必要があるの?」と、言い返す頭でっかちな娘でした。

 

もともとの私はそんなズボラな感じでしたが、ヨガを毎日生活の土台とするようになって、少しずつですが掃除、整理整頓を大切に思うようになってきました。

 

それはヨガのポーズの練習をする時に、清潔で物が少なく、白い壁や空間がある方が集中できるからです。髪の毛一本、お米一粒落ちていても人の心は迷走し始めて、次から次へと頭が動き始めてしまいます。そのことに気づいてから、せっせと掃除に時間を割くようになりました。

 

私が毎日ヨガの練習をする寝室。ただただモノがない。風通しがよく、暑さ寒さもほどほどで、音やにおいの少ない静かな場所のほうが、身体や心の内側に目を向けていきやすい

 

私の場合、掃除機よりも、「掃く」「拭く」という掃除の方が、心がスッキリします。神社やお寺のように、掃き清める掃除の仕方がより心の浄化につながると思うのです。「掃くは白」白星につながる縁起のよさにあやかり、「拭くは福」「福は内」とぶつぶつつぶやきながら拭き掃除をすると楽しいです。

 

ちなみに、空間と同じように、空腹時、胃が空っぽの方がヨガをする時、集中しやすいです。空間も身体の内部も心の中も、モノは少なく、清潔に清浄を心がけるようになりました。

 

時間のある夜は癒やし効果のあるキャンドルやアロマランプを焚いて、副交感神経を高めるポーズを。眠くなってきたらそのままベッドへ。朝までぐっすり

キャンドルの灯りは心を落ち着け、瞑想へ導いてくれる

 

聖者パタンジャリが記した「ヨーガスートラ」の教えの中には、八段階の教え(八支則)が記されています。自分とも、まわりの社会とも平和に調和していくために、どの教えもとても大切なものです。

その中で私が一番実践しやすく感じたのが、ヨガで積極的に行うことを勧められていること・ニヤマの最初に記された「シャウチャ(sauca)、清浄」です。

(注:清浄=清らかで汚れのないこと。広辞苑より)

 

「心と身体を清浄にしていく」

いろいろな解釈があると思いますが、沐浴などで身体をきれいに保つことはもちろん、身体の内部、内臓や体液などもつまりや滞りがないようにできるだけきれいにしていくことや、心の内面を浄化していくことも、行動やきれいな言葉使いなども含まれると私は思っています。

 

他には、口に入れる食べ物はもちろん、目にするもの、耳に聞く音楽も体の内側に入れて自分を作っていくものとして清浄であるように自分で選んでいく。

添加物だらけのものよりシンプルな食べ物。世間にあふれる怖いニュースや映像より自然の景色や美しい音楽。そんなことも「心と体の清浄さ」につながるのではないでしょうか?

 

元気が出ない時にはお花を見える所に置いてヨガをしてみる。目に見えるものでも心や体は作られる

 

同じように、空間や身のまわりのものを整えて清潔にしていくことも大切です。

私はモノが少ないシンプルな部屋が落ち着きますが、自分の居心地よさとのバランスで、好きなものに囲まれた部屋もステキだと思います。

小さくても古くても掃除がいき届いてればそれで十分。

雑然としたほこりやゴミが落ちている部屋をきれいにお掃除してみればイライラやもやもやは和らぎ、心は穏やかになる気がします。それはヨガのポーズをとった後に心が静かになるのにとても似ています。

清潔さとすこやかさはきっと仲のいいお友達なのだと私は空想しています。

 

窓からえる景色に心が癒される。リビングから見えるミモザの木には朝、メジロなどの小鳥が時々やってくる

 

日々の暮らしには「衣食住」どれもかかせず、家事は毎日やっても日々「ゼロ」になります。

そもそも「きれい好き」とはほど遠い私なので、用事が重なれば部屋にモノが散らかり始め、掃除が行き届かなくなります。心や身体が疲れたら刺激の強いものやネガティブなものを取り入れてしまうこともあります。

そんな自分も「よしよし」と認めてあげて、まずは休みましょう。

そして、元気が戻ったらモノを減らしたり、選びなおしたり、収納を考え直したり、スケジュールを見つめなおし時間配分を考え直したり、日々調整日々工夫。

時間をかけて試行錯誤を繰り返していく、この毎日の積み重ねこそが本来持っている自然体の自分へ近づけてくれる大切な時間なのだと思います。

 

主婦歴18年。毎日の繰り返しの中で、掃除や整理整頓で一番大切だと今私が思うのは、「家族のためでなく自分のためにすること」です。

きれいにして気持ちがいいのは自分個人の感覚で、それぞれに外でいろんなことをこなし、抱えて帰ってくる家族にとって、安心してくつろげる場というのは掃除や整理整頓とは別ものです。

家族や身のまわりの人と調和して、心に平和を広げていくことが、ヨガが教えてくれる暮らしの豊かさだと私は感じています。

 

◇ヨガをする時にはこんな環境がオススメです!

・モノが少なく、清潔。

・風通しがよく、寒さ暑さもほどほど。

・音やにおいの少ない静かな場所。

*時間や空間に余裕がなければ、まずはヨガスタジオや自然の中でヨガをしてみるのもいいでしょう。

 

 

新楽 津矢子
この記事を書いた人
新楽 津矢子ライター
横浜市青葉区在住。「心とからだをすこやかに、笑顔をたいせつに」をモットーに、自宅のある鴨志田町近辺でフリーのヨガインストラクターとして活動中。生きる素は、ヨガ。笑顔の素は、おいしものを食べること、自然のエネルギーを感じること、親しい人と笑いあう時間。
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