一度食べたらやみつきアジア料理! 多才な店主が営む隠れ家的お弁当屋さん
【森ノオトインターンシップ修了レポート:田内春奈】いつもよりちょっとだけ道の奥に足を延ばしてみると、素敵なお店に出会えることはありませんか? 青葉区桜台の住宅街にひっそりと佇む、多才な店主のセンスが光るアジア料理のお弁当屋さん「ペグルトゥーゴー」も、そんなお店の一つです。

横浜市青葉区桜台、青葉台駅からバスで5分ほどの住宅街の中に、2017年6月にオープンしたお弁当屋さん「ペグルトゥーゴー」があります。桜台公園前のバス通りに看板が出ていたら、その日はお店が開いている日。通り沿いにある自然食カフェの「Pegul café」の横を抜けて、少し奥に進んだ所にある青いトタン屋根の建物がお店です。

並木通り沿いに出ているこの看板が見えたら、奥に進んでみましょう!(撮影:宇都宮南海子)

Pegul caféの店主・佐々木純子さんとはご兄妹。お店の軒先の看板に描かれたオリジナルキャラクター「ペグル」は、氷が減っている北極の地で苦しむペンギンと、鉛筆(ペン)をエコのためにどこまで使えるかという、「ペンギン×ペン」をくっつけた言葉がモチーフになったものだとか(写真提供:ペグルトゥーゴー)

お店の軒先には愛くるしくてちょっと小憎たらしい表情のペンギンのオリジナルキャラクターの看板が目に入ります。隠れ家的な場所にあるため、「やってるのかな?」と最初こそお店に入るのにドキドキするものの、看板を目印にお店の扉を開けると何とも食欲をそそるおいしそうな香りと、優しい笑顔の店主・佐々木和彦さんが出迎えてくれます

お店を一人で切り盛りしている店主の佐々木和彦さん。対面式カウンターでスパイスの香りに包まれてお弁当を待つひとときが食欲をそそります(撮影:宇都宮南海子)

店内にはおしゃれな洋楽が流れ、ビンテージのTシャツや佐々木さんセレクトの小物など、ディスプレイにもセンスが光ります。これらのTシャツや小物類は販売もしているので、自分のお気に入りのものを探してみるのも楽しいかもしれません

店内はカウンターに待ち合い用の椅子が数席ほどの小さいな空間。晴れている日はテラスでイートインすることもできます。私はグリーンカレーとガパオライスのハーフ&ハーフを注文。待つこと数分で出て来たお弁当は……なんと紙製のペーパーバッグに入っています。帯まで付いて、お弁当には見えない斬新さ!封を開けるまで「どんな風に入っているのだろう?」とどこか童心に帰ったようなワクワク感を覚えました。
森ノオトの事務所にランチバックを持ち帰って、いよいよランチタイムです。帯をやぶいて開けてみると、香辛料の香りが広がって、まだ温かく湯気も出てきます。

 

お弁当のメニューは「ガパオライス」「グリーンカレーかけご飯」「魯肉飯」の3種類(写真提供:ペグルトゥーゴー)

 

「飲食店をやろうと思った時に、まずこのパッケージづくりから入ったんです。昔観た映画の中で、紙のボックスパッケージのお弁当をおいしそうに食べているシーンがあって、そういうのがいいなと思って。紙のパッケージって何が入っているか目で見て確認できない分、食べるときにすごくわくわくするじゃないですか」と語る佐々木さん。

 

佐々木さんがペグルバッグと呼んでいるこのパッケージ、実は包装資材の専門業者に依頼をしてつくったオリジナルのものなのです。市販の蝋引きの亀甲袋と二重にすることで、汁気のあるものを入れても漏れがなく、そのまま電子レンジで温めることもできます。また、紙のパッケージは食後に小さくまとめられて、ゴミの量も少くないのでお弁当に向いているのだそうです。

 

よーく混ぜて食べるのが佐々木さんのおすすめ。初めての方には食べ方を説明します。パッケージは両端を少し破ると食べやすい(撮影:宇都宮南海子)

 

お弁当のパッケージからこだわったという佐々木さん、なるほど、お話を聞くとユニークな経歴の持ち主でした。

 

20代の頃に調理師免許を取得しましたが、その後は飲食店で働いたことはなかったそう。自動車のメカニックのお仕事をしたり、グラフィックデザインのお仕事をしたり、スノーボードブブランドを立ち上げたこともあると聞いて、その多才さに驚きます。
「ホント何屋さんかわかんないですよね。基本的にあきっぽいから」と、ハハハと笑う佐々木さん。そのゆるゆるとした雰囲気が、初めての取材での緊張もときほぐしてくれるようでした。

 

とにかく多岐にわたる仕事を行っていた佐々木さんが、なぜお弁当屋さんを始めことになったのか尋ねると、

「そうそう、思い出しました! 50歳っていう節目の年を迎えた時に、何か新しいことをやってみたいと思ったんです」と振り返ります。店舗をずっと探していて、たまたま良い条件で見つけたのが、妹の純子さんの「Pegul café」の裏側の物件でした。そして、地元の青葉区桜台でお店を始めるに至ったのだそうです。

 

以前は住宅だったという古家物件を、DIYしながら改装してお店をつくり、パッケージもデザインしてしまう佐々木さん。今まで培ってきた経験とセンスをギュッと詰め込んだお店がペグルトゥーゴーなのだと感じました。
「やっぱり忙しい時は一人で回すのはてんてこ舞いで大変だなと思う時もあるけど、それ以上にリピーターになってくれるお客さんがいたり、『この前、おいしかったよ』と言われたりするとやりがいを感じますね。特に親子で来られてお子さんに無邪気な顔で『おいしい!』って言われるのとか本当にうれしいですね」とやりがいも語ってくれました。

 

私も飲食店でアルバイトをしているので、一人でお店をまわしている佐々木さんを本当に尊敬するとともに、やりがいの部分では私と同じなのだなという発見もありました。

 

現在は、金土日にオープンしています。月曜は青葉台駅近くの焼き鳥の名店「とりたつ」さんの前でもお昼時にお弁当の販売をしています。

 

お弁当のお供にぴったりオーガニックソーダ。お弁当と一緒にセットで頼むとお得に購入できます!(写真提供:ペグルトゥーゴー)

 

「今後はお店の中で売るということにこだわらず、形態は何であれ、例えばキッチンカーを使って外で売ることに挑戦したり、夜はお店のこの雰囲気を生かしてお弁当とは一変したバーという形でも営業してしいけたらいいなと思っています」。柔軟な佐々木さんだから、きっと営業スタイルもどんどん進化していきそうですね。

 

今回佐々木さんのお話を聞いて、生き方や働き方には無限の可能性があるのだと気づかされました。これから社会に出る私ですが、大学卒業後の今後の働き方も、こうでなくてはならないと決めつけてしまうのではなくて、もっと柔軟な考え方で自分のやりたいこと、好きなことを見付けていきたいと思いました。

 

住宅街で見つけた隠れ家的お弁当屋「ペグルトゥーゴー」。美味しいお弁当も店主の人となりも、思わず誰かに教えたくなるお店です。看板が見えたら、ぜひ一歩奥に立ち寄ってみてくださいね。

Information

ペグルトゥーゴー

住所:横浜市青葉区桜台44-12
電話:045-877-3330

営業日:金・土・日 11:30〜18:00

*毎週月曜は青葉台駅近くの焼き鳥屋「とりたつ」前でランチのお弁当販売。

Facebookページ: https://www.facebook.com/PegulToGo/

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