あおばの子育てが縦に横にななめにつながる一歩。こどもつながりフォーラム
横浜市青葉区内の子育て支援にかかわる人たちが一堂に集う「こどもつながりフォーラム」が、2020年1月に青葉区内で開かれました。障害児支援や、子どもの遊び場、高校での居場所づくりなど、さまざまな現場で子育てを支える人たちが事例を発表したほか、参加者約110人が課題を分かち合いながら、領域を超えたつながりをつくる場となりました。

「こどもつながりフォーラム」は、青葉区の子育て支援の切れ目ない環境をつくることを目的に、青葉区こども家庭支援課が主催し、NPO法人森ノオトとあおば学校支援ネットワークが企画・事務局を務めました。区内で子育て支援にかかわる団体や個人から、広く参加者を募り、乳幼児期から学童期、学齢期、青少年期など、分野を超えて約100人が集まりました。

 

たまプラーザテラス内のプラーザホールが会場。会場の壁には、区内で活動する子育て支援団体のパネル展示があり、パンフレットが並べられた

 

第1部は、青葉区内の3団体が登壇し「つながり方」をテーマに活動紹介し、活動を続ける上で感じてきた苦労や、つながるための工夫などを話しました。

 

1人目は、障害児自主訓練会を続けている、さくらんぼ会の池小百合さん。同会は、「障害があっても地域で当たり前に生きる」ということを48年間大事にしてきたそうです。「卒会したら終わり、という関係性でなく、先生たちを慕って子どもたちから手紙や電話をいただくこともあります。人生の大先輩として、困ったことがあったら連絡する、という関係性ができています」と、池さん。保護者や協力者たちによって、社会福祉法人グリーンや、UNO工房など、地域で働く場を切り拓いてきたそうです。

 

 

就学前の幼児クラス、18歳までの学童クラスの活動内容を紹介する池さん。活動場所は青葉区のえだ福祉ホームと、緑区のみどり福祉ホーム

 

2人目の登壇者は、青葉区冒険遊び場づくりの会の高澤佳栄さん。あざみ野西公園、しらとり台公園、新石川公園の3カ所でプレイパークを開き、子どもたちが野外でとことん遊び込める場をそれぞれに運営しています。団体の自慢として、「ノープラン!大人も楽しむ!年代が幅広い!」ということを挙げる高澤さん。「距離の近さではなく気の合う人、助け合える人と一緒にやってきた。気持ちがつながっていることが大切で、そういう関わり合いがあると、心がのびのびとしてきて、現場の雰囲気が明るくなる。自分が生きやすい場をつくることで、現場もいきいきする」と、運営を続ける上で感じてきたことを話しました。

 

 

「SNSで自分の好きなこと、関心を発信すると、おしゃべりが苦手な自分のような人でもきっかけが生まれる」と話す高澤さん

最後に登壇したのは、県立田奈高校内の図書館で居場所カフェ「ぴっかりカフェ」を運営しているNPO法人パノラマの小川杏子さんです。「困った生徒は困っている生徒。校外の力を借りないとたちゆかないのです。卒業後、中退後は学校が支えることはできない。長く地域で支えられる場をつくりたい」と小川さん。地域でのつながりづくりのきっかけとして、ローカルメディアへの掲載や、ボランティアの口コミの力などを挙げ、「無理なつながりは続かない。ゆるいつながりが大切で、若者のペースに合わせて寄り添ってくれる若者ファーストの姿勢が大事」と話しました。

 

「場があり続けることで、生徒の支えになったり、戻ってこられる場になっていることが自分が踏ん張れる支え」と小川さん

 

第二部では、参加者が5~6人ごとのグループに分かれてワークショップ形式で進みました。あおば学校支援ネットワークの竹本靖代さんが全体の進行役となり、「つながり」をキーワードに意見交換をしました。

 

 

脚のない丸い紙をテーブルとして膝に載せて囲んでのワークショップ。分野は違えども、地域に根ざして子育て支援を続けてきた方たち同士の語らいで、場は熱気を帯びていた

 

「仲間を増やすには?」

「活動を知ってもらうには?」

「本当に来たい人のためにすぐできることは?」

「若い方が定着するには?」……。

 

各グループで「つながり」をキーワードに、話し合うテーマをそれぞれ決めてからワークショップが進みました。

 

時間を区切ってグループのメンバーを変えて話し合いを繰り返し、最後に竹本さんは「どうつなげるか?どうつながるか?つながり方にもいろいろある。人をつなげる、活動をつなげる、縦につながる、横につながる……など。会を卒業しても終わりじゃない関係をどう築いていくか。答えはみなさんが今日、それぞれの出会いの中で見つけたように思います」と結びました。

 

それぞれの現場での経験に基づいた意見が出てきた

 

参加した方たちからはこんな感想が聞かれました。

 

「それぞれがんばっている人がこんなにもいて、他の方とつながることができた。直接知りあえることで、次の支援につながる。恩送りの気持ちをどう育てるかが大事」

 

「当事者がいる。他分野の人がいる。この場にこられてよかった。同じ分野の人たちばかりだと解が見えなくなる。違う角度でものを見たり、違う意見を聞くことで、新鮮だった」

 

「最初のお三方の話に感動した。会場の皆さんが抱えている問題は同じ。何年かかけてこうなってきた思いや、地道な活動、くじけないこと、続けること。これだけの団体が来たこと自体がすごい!こんなにいるんだと思った」

 

このフォーラムを通して、青葉区内で子育て中の私自身も、これだけの人が子育て支援にかかわっているんだということを知り、青葉区の恵まれた子育て環境について思いを巡らせる機会になりました。ローカルメディアを運営している森ノオトとして、子どもたちや子育て中の人たちが支援者の方たちとつながる生きた情報を届けていきたいと思いました。

梶田 亜由美
この記事を書いた人
梶田亜由美ライター/スタッフ
2016年から森ノオト事務局に加わり、AppliQuéの立ち上げに携わる。産休、育休を経て復帰し、森ノオトやAppliQuéの広報、編集業務を担当。富山出身の元新聞記者で、ぼーっとしているようで一点突破力がある。素朴な自然と本のある場所が好き。一男一女の母。
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