【講演】映画「桜の樹の下」上映会
担当:北原まどか
内容:トークセッション
クライアント:映画を観る会様

森ノオトの代表・北原まどかが映画「桜の樹の下」上映会での田中圭監督とのトークセッションに登壇しました。

映画『桜の樹の下』は、川崎市宮前区にある市営団地を舞台に、超高齢化、格差社会を描いたドキュメンタリー映画です。

横浜市青葉区のすすき野地域ケアプラザとアートフォーラムあざみ野で1月25日に開催された「映画を観る会」主催の上映会の午前の部で、北原まどかが田中圭監督とのトークセッションに登壇しました。

(写真:青木真紀さん)

 

 

(北原まどかによる映画の紹介文)

山形国際ドキュメンタリー映画祭の2本目は『桜の樹の下』。わたしより10歳若い監督が描いたのは、なんとご近所、宮前区の野川西団地の高齢者の赤貧の暮らしぶりだ。1973年に建設された川崎市営住宅で350世帯、高齢者の独居が多い。年金暮らし、貧困世帯が多く家賃は補助があり15000円ほど。撮影された2013年夏には20名ほどの孤独死があったという。脳梗塞の後遺症で足を引きずりながら弁当の宅配と新聞配達をする男性、白杖をもち週2回のヘルパーさんとの交流を心待ちにする男性、インコと暮らすいつも笑顔の女性、そして住まいがごみ屋敷と化している女性。身寄りがすでにない4人はそれぞれ自らの「死」と向き合っている。日々の暮らしはあまりにつましい。
わたしたちが暮らす同じ地域で超高齢化と貧困、独居と孤独死という、差し迫った社会課題がすでに始まっている。一方で、高級住宅街でもある宮前区との対比は映画に描かれていない。同じ地域で起こっていることとして肌身に迫ってこない怖さがある。他人事、他所ごとではない、具体的にイメージして今から地域コミュニティで対策をとらねばならない直近の未来の課題なのだ。

https://www.sakuranokinoshita.com

 

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