(text: 湊光代)
「ジケモク」は横浜にまつわる地球環境にやさしい素材を使ったモノづくりを通して、横浜の水源の一つである道志川の美しい水を次世代につなげる活動をしています。
横浜の美しい水の源は、山梨県道志村にあります。緑豊かな山々が永い時をかけて清めた水が、横浜に暮らす私たちの毎日を支えています。
しかし近年、これまで山を守り育くんできた林業の衰退により、山林の間伐が遅れ、山が荒廃してきています。林業衰退の原因の一つに国産材の需要低迷があり、特に間伐材は市場価値がほとんどないとして、その存在が危ぶまれています。
みなさんは山の木を「間伐」することで美味しい水がつくられていることをご存知ですか? 間伐とは、森林に生い茂る樹木のうち、幾つかを間引きすることです。混み合って植わっている木々に適度な間隔をつくってあげることで、根が地中に発達し、日光が差し込み、土壌動物や土壌微生物が増え、木も土も元気になります。よい土壌に貯められた雨水は浄化され、根からの養分やミネラルを含んだ美味しい水になります。このように、森や水を守るために間伐はとても重要な作業なのです。
この間伐材を使ってモノをつくることも森を守ることの一つであると考え、ジケモクでは日本のアイスクリーム発祥の地、横浜・馬車道でマイアイススプーン作りのワークショップを行いました。
作業は簡単です。前もって間伐材をアイススプーンの形に削ってあるので、参加者はやすりで仕上げをして完成させるのです。これなら小さな子どもでも楽しめます。
##写真101203ice07.jpg
このワークショップを通して、横浜と道志村、間伐と水源、ものづくりなど、さまざまなつながりに関心をもってもらえたらいいなと思いました。
生活マガジン
「森ノオト」
月額500円の寄付で、
あなたのローカルライフが豊かになる
森のなかま募集中!