(text: 中島美穂)
お天気に恵まれたこの日、榎が丘小学校の校内は子どもたちや保護者、地域の方などで賑わい、熱気にあふれていました。
今年のにこフェスのスローガンは「世界の空に4つの柱できずなの虹をかけよう」。1年生から6年生までの縦割り班に分かれ、世界24の国々について子どもたちが調べたことを、工夫を凝らして紹介していました。
最初に目に入ってきたのは、廊下に展示されていたこちらのレポート。各国の基本情報や歴史、文化など、よく調べられています。それを見ながら、さっそく各教室を巡ってみました。
まずはインド班。みんなでヨガのポーズ! 男の子はタオルのターバン姿。女の子はサリー風に布をまとっていました。
続いてエジプト班。ナイル川でのフィッシングに見立て、みんなで釣りを楽しみました。めずらしい魚が釣れましたよ〜。
こちはらサッカー強国ドイツ班のゲーム。狙いを定めてボールをキック! その名も「ベルリンの壁をたおせ!」。そのシュールなユーモア(?)に、う〜ん、脱帽!
各班で学年の違う子どもたちが協力し合う姿が見られました。榎が丘小学校では年間を通して縦割り活動が活発に行われているそうです。私が子どもの頃には当たり前だった近所の異年齢の子どもたちが入り交じって遊ぶ姿が最近見られなくなり、少し寂しく思っていたところだったので、小学校でそのような取り組みがあることを知り、うれしく思いました。年上の子がリーダーシップをとり、小さな子を思いやる。年下の子はその姿を見て学び、支えられて頑張るなど、異学年同志での交流を通じて得ることは、大きな意味があるのでしょうね。
また、にこフェスでは「環境にやさしい」「みんなが楽しい」「全学年と協力・交流」「世界の国々のことをよく知ることができ、より学べる」という“4つの柱”をたて、それ実現させるべく活動してきたそうですが、中でも注目されるのが「環境にやさしい」というテーマ。子どもたちは昨年よりもゴミを減らそうと、道具を大切に使ったり、ゴミの分別を徹底してきたそうです。みんなでものをつくることは楽しい。でもその時、自分たちは一体どれぐらいゴミを出しているんだろう……」。そんなふうに自分の足下から環境について考えた経験は、家庭でも、この先子どもたちが大きくなってからも生かされていくことでしょう。
世界の国について調べ、考え、仲間と協力し、私たちを楽しませてくれた子どもたち素晴らしい力にすっかり感心してしまいました。お兄さんお姉さんたちに優しく声をかけてもらった娘は、「早く小学生になりたい!」。期待に胸膨らませています。
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