豊穣へ感謝の歌が響く。農に学ぶ。の収穫祭
赤や黄色の葉っぱで彩られ紅葉狩りの人々でにぎわった寺家ふるさと村にも、静かな冬がやってきました。今年も1年間の活動をねぎらい収穫の喜びをともに味わうNPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク(農に学ぶ。)とウィズの森の収穫祭が行われました。(text:中島美穂)

11月25日(日)、畦の草が白い霜で覆われた早朝、会場では準備が始まっていました。

今年の農に学ぶ。収穫祭はウィズの森との共同開催で、会場が例年のどんぐり農園からたんぽぽ農園に移りました。

農に学ぶ。代表の木村広夫さんが17年前この地で農業を始めたときには、うっそうと生い茂った木々によって光が遮られた耕作放棄地だった場所ですが、間伐し山を整備することで太陽が顔をのぞかせ、田畑が本来の姿を取り戻しました。

 

 

「森に人の手が入ることによって田畑がよみがえり、そこから人は恵みを得ることができる。里山の再生は農業があってこそなんです」という木村さんの開幕の挨拶に続いて、スペシャルゲスト「山とケ」のLIVEで収穫祭スタート!

 

 

祭りにはやっぱり歌がなくっちゃ!青葉台で盛り上がりを見せている音楽イベント“namaoto”のプロデューサー新谷竜輔さんのご協力の元、ウィズの森のみなさんが設営してくれた“山のステージ”でLIVEは大いに盛り上がりました。援農ボランティアの菊地信司さんもボサノバなどプロ級の歌声を披露。農に学ぶ。には多彩な方が多いのです。

 

 

イベントの切り盛りが得意なウィズの社員のみなさん。子どもたちが遊べるターザンブランコやワークショップなど、楽しい企画も考えてくれました!ターザンブランコにはチビッ子たちの列がたえることはありませんでした。

ワークショップでは子どもたちによるこんなアートも生まれました。

 

 

 

いよいよ待ちに待ったごちそうが!今年たんぽぽ農園で収穫したコシヒカリがツヤツヤに炊きあがりました。羽釜で炊いた新米はおかずがいらない美味しさ。うちの娘たちは「おこげちょうだい!」とリクエストしていました。

 

 

木村さんやウィズの森・藤江社長の畑でとれた新鮮野菜が入ったけんちん汁もできました。大鍋3つにたっぷり!今年できたばかりの木村さんお手製の味噌で味付けしました。カラダに沁みる温かさ。絶品でした。

 

 

 

「自分たちの活動フィールドである田畑で収穫祭ができる。これが農に学ぶ。の良さなんです」と木村さんが話してくれました。田んぼを眺めながら新米と野菜汁を味わうなんて、なかなかできない体験ですよね。

 

 

最後はもちろん、農に学ぶ。のテーマソング「太陽と土と水を」(作詞作曲/中村八大)の大合唱で締めくくります。

太陽と土と水を この手でさがそう!

太陽と土と水を この手にもとう!

どうか来年も豊かな恵みがもたらされますように。

仲間と収穫の喜びを分かち合えますように。

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