小池一美の農と食をつなぐ熱血報告Vol.8 川崎恵泉塾 高松京子さん
青葉区のこどもの国から、鶴川方面に抜ける途中にとてもすてきな丘があります。その丘の上から見渡す景色は、思わず、「ハッ」と息をのむほどです。 しかもその日は、とてもおおきな虹が出迎えてくれたのですから、なおさらのことでした。そんなすてきな丘にある畑で、有機農業をされている川崎市麻生区の高松京子さんを取材しました。
 

冒頭でも紹介しましたすてきな丘に、高松さんが所有する畑は3000坪、田んぼ(休耕中)は3反。無農薬で、果物を含めて年間40種類を栽培しています。

さらに加工品にも力を入れており、味噌、漬物、塩麹などを完全無添加でつくっています。

 

恵泉塾のある丘の景色

恵泉塾のある丘の景色

加工場に入ると、さまざまな加工品がずらり! 例えば、梅干し、たくあん、乾燥キクイモ、さまざまな種類の豆……その充実ぶりに同行したキタハラ編集長と小池は興味津々で室内を見て回ってしまいました。

 

「自分たちのつくったものだけで、加工品をつくるようにしている」という高松さん。外からのものを入れると味が変わるそうです。

 

使う調味料も、高松さん自身が納得のいく、本物の醸造醤油やみりんなど。素材の味を引き立てる加工品をつくる方ならではのお言葉です。

とても立派な高松さんの加工場

とても立派な高松さんの加工場

ちなみに野菜作りに使用している肥料は、高松さんが7年前に出会った、ぬか・おから・魚でできている有機肥料で、これがなんと!鹿が食べてしまうくらいの、おいしい肥料だそうです。

取材に伺ったときは直売所に卸す梅干しをパッキングしていました。

取材に伺ったときは直売所に卸す梅干しをパッキングしていました。

そして高松さんは、食材を無駄なく使っています。

 

たとえば、落花生の殻は、庭にあるかまどの焚きつけに使い、果物がたくさん収穫できた時は、乾燥・真空・冷凍とそれぞれ大切に保存。外注でうどん用として加工している小麦の籾殻は、本当はご自分の畑に撒きたいそうです。

 

種も在来種を使用しています。

 

生産が安定しない在来種ですが、畑を荒らしたくない、こども達に安全なたべものを与えたい、という思いから蒔き続けているといいます。

 

野菜の栽培から、多品目にわたる加工を手がける高松さん。

 

さぞかしお忙しい日々を過ごされているのでは、と、同居しているご長男の克行さんに伺うと……。

 

「母は超人です!」と語ってくださいました。

 

実は昨年、大手術をされた高松さんでしたが、退院をして間もなく、ご家族も気がつかないうちに畑に出ていたそうです。

「動けるうちに克行さんに引き継ぎたいことがある」という高松さんは、ご自身を“生き様を通しての見本”と言います。

 

そのことは克行さんも深く理解されていて、近い将来、自身が安心して畑に出られるよう、今後の働き方や農業の収入ビジョンを描き、いまから環境づくりに取り組んでいます。そのためにも同居もはじめ、克行さんの奥様もお義母さんの加工品づくりなどを手伝っているそうです。

 

 

そんな克行さんたちのためにも「もうひとつお菓子工房も作って販路を増やせれば…」と高松さん。

 

このすてきな丘で育った、おいしい野菜や果物の、おいしい加工品が、今後ますます充実するかと思うといまからたのしみです。

 

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hitomi’s point

 

森ノオトでおなじみのベジ&フォークマーケット。昨年11月には高松さんも出店されていました。そのときにいただいた柿とお弁当のおいしさが今でも忘れられません。今回取材して、その“おいしい理由”が理解できました。愛情と手間ひまがたっぷり、しかも高松さんの凛とした生き方が刻まれている、そんなおいしい食材を使った、高松さんの料理教室が毎月開催されています。とてもきれいな加工場で、長年有機農業一筋で生きてこられた高松さんと触れ合えるチャンスですよ?。運がよければ克行さんと、お笑い交じりのトークもできるかもしれません(笑)。

Information

高松さんは毎月、畑で収穫した野菜や、加工品を用いた料理教室を毎月開催しています。飽きの来ない、日常で食べたくなる健康的な料理を教えていただけます。

興味のある方は、ぜひ下記メールアドレスにお問い合わせください。

heavensmealfactory@gmail.com

 

この記事を書いた人
小池一美ライター
横浜市青葉区出身。森ノオトのリポーター、走る!ロコキッチン「コマデリ」、焼き菓子販売「トミーヤミー」の3本柱で地元と関わりながら暮らしている。AGRUの小川穣さんとのユニット「labo2(ラボラボ)」では、食の素材と地域を楽しむ活動を展開中。
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