あざみ野駅・たまプラーザ駅のどちらからも徒歩15分ほどの住宅街、県道13号線の「平崎橋」交差点をあざみ野駅方面からだと左折、左側2本目の路地を入ってすぐのところに、ハンドメイド帽子&キリン雑貨のお店「un-qua(アンクア)工房」があります。
こんな閑静な住宅街に?! とビックリするほど、静かで人通りも少ない住宅地に……おしゃれでかわいらしいお店がひっそりと佇んでいます。
un-qua工房は、代表でありニット作家のpicaさん(の愛称で親しまれる広部正憲さん)と、布帽子作家の有馬ゆみこさんのお店兼工房として、昨年11月にこの地にオープンしました。
お二人の出会いは、青葉区のコミュニティラジオ局FMサルース。picaさんは元々ラジオディレクターで、有馬さんはラジオ番組のパーソナリティーをされていました。
帽子づくりは独学で学んできたというお二人。帽子をつくりはじめたきっかけを伺うと、それは今から4年ほど前のこと……突然、有馬さんが工業用ミシンを2台買ってきたことがきっかけだったそう!
以前から帽子が大好きで、アクセサリーを日々付け替えて楽しむように、帽子を日々のファッションに取り入れていたという有馬さんらしいエピソードです。
そんな有馬さんは、なんと! みんなが一度は聞いたことがある、アニメ『ちびまる子ちゃん』の初代オープニングテーマ曲『ゆめいっぱい』で歌手デビューしたという経歴の持ち主! その後も多岐に渡る芸能活動をしてきて、その中で劇団時代に舞台で使う衣装や帽子づくりを自分で手がけてきたことが、帽子作家となる土台にもなったそう。
一方、picaさんは帽子づくりの経験は無かったものの、なぜか昔から「帽子屋のおじちゃん」になることを漠然と夢見ており、帽子づくりを始める前に帽子屋さんのポスターを作ってしまったほど!
そんなpicaさんはun-qua工房では編み物を担当。編み物というと、個人的にはとても繊細で女性的なイメージがあったので……失礼ながら、男性で体も大きいpicaさんが編み物担当というのは、とてもギャップがあって面白い組み合わせです!
公私ともにパートナーであるお二人は常に息もぴったり。取材でお話を伺っている最中も、お二人の掛け合いの会話が楽しくて、笑いが絶えません!
「左右非対称で、機械では成し得ない味のある作品」づくりを心がけているというお二人。
確かに、un-qua工房に並ぶ帽子は、今まで私がイメージしていた帽子の概念を覆すような個性的な形で、色々な素材や柄を取り入れたデザインの帽子ばかり!
「一言で言うと、変な帽子です(笑)」とpicaさんが言えば、「と言うのも、かっこ良いデザインの帽子をバシッと決めて被るのではなく、ユーモアのある帽子を被ることで、被っている本人が楽しいだけでなく、それを見た周りの人もハッピーな気持ちになると思うんです。帽子を通して、そんな幸せの輪が広がってくれることを願って、帽子づくりをしています」と有馬さんが続けます。
また店内には、キリン雑貨やビンテージな雰囲気の雑貨が並んでいます。こちらは全てpicaさんこだわりのセレクトです。
なぜ、キリン雑貨なのかというと、picaさんは大のキリン好き!キリンの「のんびりでゆったりとしたイメージがあるところが好き」で、お店をはじめる前から、キリングッズを集めていたそう。
また、un-qua工房ではお店奥にある工房スペースでお二人それぞれのワークショップも開催されています。
私も帽子づくり体験してみたい! ということで、取材後さっそく別日程で、1回2時間半でリバーシブル帽子がつくれてしまうという、有馬さんのワークショップに参加させてもらいました。
私でも作れたー! という感動と、ミシンとの格闘の末やりきったという充実感でとても満足のいく体験でした。この夏さっそく活躍してくれそうです。
残念ながら、今回picaさんのワークショップには参加できませんでしたが、1回2時間のレッスンで最短3回ほどで編み物の帽子がつくれるそう。
取材もワークショップも3カ月の娘同伴で伺ったのですが、お二人は終始私たちに細やかな気遣いをしてくれて、楽しい会話と共に充実した時間を過ごせました。
お二人が帽子づくりにおいて大切にしている「ユーモア」は、人を楽しませたい! 喜ばせたい! という相手への想いがあってこそのこと。「ユーモアのある帽子」は、常に周りの人への優しさや気遣いを忘れない、そんなお二人の人柄を映し出したそのものなのだなあと感じました。
有馬さんが今後挑戦したいことに、リメイク帽子の制作があるそう。「最近、サイズアウトした洋服や、長く着て愛着のある洋服を持ち込まれて、帽子にして欲しいと言われることが増えてきました。思い入れのあるものにハサミを入れるのは責任重大ですが、新しく帽子として生まれ変わったものを、また大切に使ってもらえることは、とてもやりがいがあります」とのこと。
これからもどんどん幸せの輪が広がりそうですね。
この夏、帽子をお探しの方!
自分用やプレゼント用でun-qua工房でお気に入りを見つけるのもよし、ワークショップで帽子づくりに挑戦してみるのもよし、オーダーメイドをお願いしてみるのもよし! ぜひ、一度un-qua工房さんを訪ねてみて下さい。
きっと、たくさんのキリンと帽子を通した小さな幸せに出会えますよ♪
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un-qua工房
横浜市青葉区あざみ野4-32-15
TEL:045-904-0231
E-mail:unquakobo@gmail.com
営業時間:火曜〜土曜 9:30〜18:30、日曜 9:30〜16:00
定休日:月曜
※ワークショップについては詳しくはHPをご覧になるか、直接un-qua工房
へお問い合わせください。
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