あざみ野に大人の学び舎あり!「あざみ野カレッジ」で生涯学習のススメ。
2013年秋、森ノオトレポーター小池一美、学生になりました!? 
……入学したのはあざみ野カレッジ。卒業はなく、生涯一学生を貫くことが校則です。去る9月7日、あざみ野カレッジ入学初日に小池が受講した講座は、ブックディレクターの幅允孝氏による「ブックディレクターのお仕事 本と出会う楽しみ」でした。あなたもあざみ野カレッジの学生になって、生涯学習しませんか♪

横浜市民ギャラリーあざみ野で開校している「あざみ野カレッジ」。

大学ですから、もちろん校則があります。

其の一. 学びあう「共学」の精神を大切にすること。

其の二. あざみ野カレッジには卒業はない。生涯一学生を貫くこと。

其の三. 人の「知っている!」は私の「知りたい!」。向上心を忘れないこと。

其の四. 老若男女、いつも同窓の心を持ち、挨拶を忘れないこと。

 

あざみ野カレッジの学生証。裏には校則が明記されている(初回受講時に「あざみ野カレッジ学生証」発行のための手数料500円が必要です)

 

何だか、ワクワクする校則だとおもいませんか。日々の生活で忘れていたり、しまっておいた、「学びたい!」という想いや、感覚が湧き上がってくるようです。

しかも“いつまでも卒業しない人が優等生”になれるあざみ野カレッジ。ここでは小池だって立派な優等生になれそうです♪

あざみ野カレッジは、月に1回のペースでさまざまな分野の講座を受けられる大人の学び舎です。受講料は1回につき、なんとワンコインの500円!

各講座の講師には各ジャンルのエキスパートが登壇します。

 

あざみ野カレッジのパンフレットは、横浜市民ギャラリーあざみ野で配布している

 

今回小池が受けた講座は、ブックディレクター幅允孝(はば・よしたか)さんによる「ブックディレクターのお仕事 本と出会う楽しみ」でした。

あざみ野カレッジらしく、10代から70代の老若男女が集まった、幅さんの講義の様子をみなさんにもご紹介しましょう。

 

幅さんが、人と本の出会いの場をどのように提案してきたのか具体的に話してくれた。幅さんの仕事は、書店をつくる、本のコーナーをつくる(雑貨屋など)、ライブラリーをつくる(病院、予備校など)と多伎にわたる

 

TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、BOOK246、シボネ青山など、皆さんが一度は行ったこと、聞いたことのあるこれらの書店やショップのブックコーナーを幅さんはプロデュースしています。

幼少期から本が好きだった幅さんは、若い頃、青山ブックセンター六本木店の書店員をしていました。その後転職し、2003年TSUTAYA TOKYO ROPPONGIのオープンから選書や企画を担当することになります。幅さんの独自の書棚づくりによる、新しい書店の提案はとても話題となりました。

そして9年前に(有)BACH(バッハ)を設立し、本と人がよりうまく出会える場や環境づくりを提案しています。そのフィールドは書店にとどまらず、病院や予備校、空港の雑貨店におよびます。

 

満席の会場で講義をする幅さん

 

幅さんが大切にしていることは、人に本を選ぶ(セレクト)のではなく、編集(エディット)することだそうです。

たとえば、以前は「書店の優位性=本がたくさんあること」でしたが、もはやインターネットの蔵書にはかなわない。そこであえて“品数を絞る”という編集をします。

あるいは活字離れがすすみ、本屋に人が行かないのならば、“本が、人のいる場所へ近づく”環境づくりをするのです。

同じ本であっても、差し出す環境によって、受け取る相手の温度は異なりますし、好きな本をただ薦めるだけでは、おせっかいになってしまう……。だからこそ、読み手の環境に合わせた“本の編集”が大切なのだと幅さんは語りました。

そして、「今の自分に合う本、合わない本はあっても、本に良い本、悪い本はない」と幅さんは言います。

たとえ買った本が、その時の自分に合わなかったとしても、決して捨てないでほしいと幅さんは訴えます。なぜなら、“本はあなたが開いてくれるのをいつまでも待ってくれる”から。そして捨てないでいれば、あなた自身もその本を忘れないでいることができるというのです。

この言葉に小池は胸が熱くなりました。自宅の本棚で長い間、開かれるのを待ってくれていたのであろう、本を思い出しながら……。

 

講義の終盤にプロジェクターに映し出された幅さんのメッセージ。紙束(本)を開く行為を体が忘れないで欲しい、とも語った

 

講義終了後、聴講生に感想を伺うと、「とても本が読みたくなった」と話してくれました。幅さんは今回の講義で、あざみ野カレッジの学生と本との距離や関係性を近づけてくれたのだなあ……と感じました。

幅さんがプロジェクターに映し出した「さあ、あとは、動物的な嗅覚に従い、からだをつかって 本を手にとり ひらこう」というメッセージの通り、帰路、書店に直行した人、自宅の本を手にした人も少なくなかったことでしょう。

 

あざみ野カレッジご担当の河上さん。ワンコインで知らない世界に触れてください、と語る

 

横浜市民ギャラリーあざみ野のあざみ野カレッジ担当の河上祐子さんは、

「充実した講座がワンコインで受けられるあざみ野カレッジに、1回といわず、何度も足を運んで、あなたの知らない世界にふれてください!」

と話してくれました。

次回のあざみ野カレッジは11月4日の「やまなみ物語−福祉とアートの現場から」です。しかもこの講座は、オープンカレッジのため無料で聴講ができるそうです。

あなたもこの機会にあざみ野カレッジに入学しませんか。

※「あざみ野カレッジ」は学校教育法上で定められた正規の大学ではありません。横浜市民ギャラリーあざみ野が生涯学習を推進する目的で行う事業です。

【hitomi’s point】

あざみ野カレッジ―――こんなにも素敵な学び舎があることを、実は最近まで知りませんでした。あざみ野カレッジ担当の河上さんが「幅広く、興味のきっかけとして、いろんなことを学んで欲しい」と話してくれた通り、6月はギター奏者、7月は動物園のスペシャリスト、8月は演出者と講師は様々。今後もどんな講師が登場し、新たな世界を見せてもらえるのか楽しみです。

Information

あざみ野カレッジのホームページ

http://artazamino.jp/series/azamino-college/

この記事を書いた人
小池一美ライター
横浜市青葉区出身。森ノオトのリポーター、走る!ロコキッチン「コマデリ」、焼き菓子販売「トミーヤミー」の3本柱で地元と関わりながら暮らしている。AGRUの小川穣さんとのユニット「labo2(ラボラボ)」では、食の素材と地域を楽しむ活動を展開中。
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