子どもと一緒に畑の種まきや草取り、収穫作業に参加できて、しかも単発、ワンコインで参加オッケー! そんな体験ができるのが、川崎は高津区のたちばな地区(川崎市高津区の南西部・溝口周辺エリア)で行われている「育てて食べよう、マイベジタブル」です。主催は、たちばな農のあるまちづくり推進会議、高津区役所で、以前わたしが森ノオトで取材した武蔵新城の「メサ・グランデ」もこの活動に携わっています。
取材前後にお店でチラシを目にし、今年は子連れでも参加するチャンスがありそうだとわかり、早速行ってみることに。
ずっと前から、子どもと畑作業をしてみたい、農をもっと身近にできないだろうか? と思っていた我が家。でも、畑を借りるには敷居が高い……。
そんななか、とても気軽に、畑とおつきあいできる機会があることを知り、とても嬉しい気持ちで、橘の畑へ。大張り切りの1年生と3歳の弟を連れて参加したのは、まだ日差しが暑い九月のことでした。
近くにこんな畑があったなんて!
高津区の高台に位置した畑の近くにくると、なんだか空気までおいしく感じました。
大根の種まきをして、名前もつけて……。自分がまいた種が立派な大根になっていたら、喜びも大きいでしょうね。先の楽しみに心を踊らせます。
この日は、翌日は雨になりそう、ということで、採れるだけ収穫して! という農家の方のご好意もあり、なすを山ほど収穫させてもらい、自宅に持ち帰りました。
2回目は、今年は台風で中止に。これもまた、自然の摂理のひとつ。大根さん、どのくらい大きくなったかな、と想像しながら、次回を待ちました。
3回目になる11月初旬は、収穫を終えたブロッコリー畑の後片付け。
この畑のブロッコリーの茎を全て抜いていきます。とても大量で、一人でやるには大変に見えたのですが……。
子どもたちはあっという間に畑に飛び込んでいき、収穫後のブロッコリーの茎をどんどん積み上げていきました。子どもの労働力って、ホントに頼りになります。
いつの間にか親元を離れ、作業が多いところで大活躍する子どもたちの姿がありました。
しばらく作業すると、畑はこんなにスッキリ。
ブロッコリーより雑草の方が強く、抜くのが大変だったのがとても印象に残りました。
まだ畑に残っていたブロッコリーは、そのつどカットして、あとからお土産にいただきました。
畑には、こんなにおおきなバッタさんもいました。
さすがは、畑で育った元気なバッタ!
その後、休憩を挟んで、お土産のキャベツを、各自収穫。
キャベツって、根元も回して引っ張って抜くんですね。
我が家は1年生の兄にやってもらいました。けっこうな力が必要だったみたい。
そして最終回は師走に入り、人数もぐっと増えてにぎやかな会となりました。
まずは、初回に種をまいた大根の収穫から。名前つきの大根がありましたー!さっそく抜いてみます。葉っぱも立派な大根です。
その後、キャベツ、白菜と収穫を体験し、採れた野菜で子どもたちは野菜のホイル蒸しや、大根葉を散らしたおにぎりづくりに挑戦しました。
新鮮野菜を使って、おにぎり・ホイル蒸し・豚汁・お漬物と、おいしいお昼ごはんをいただきました。豚汁作りをしてくれたのは、高津区の食育推進メンバーの方々。ベテラン主婦の皆さんが手際よく大量の野菜で、豚汁を作ってくれました。
子どもたちの手で作られたホイル蒸しのキャベツの甘かったこと!
参加していた子どもたちは、野菜やお漬物が大好き! というみんなでしたが、自分が収穫した野菜はまた格別。外で食べる美味しさも加わり、橘の農をたっぷり味わいました。
地元の老若男女、いろいろな方と触れ合える楽しさを語っていた参加者の方も多くいました。
私も、小学生と3歳という兄弟を連れての参加でしたが、親が我が子につきっきりで作業するということではなく、いろいろな大人が収穫の仕方を教えてくれたり、刃物を使うときはサポートしてくれたりと、地域ぐるみで子どもを育む心地よさを味わいました!
また行きたい! と声があふれた最終回でした。
来年もぜひよろしくお願いします!
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