地域住民の交流を生み出す手作りの「あざ〜すあざみ野マルシェ」
【森ノオトリポーター養成講座修了レポート(5) 写真・文/菊地明子】
あざみ野の街中の通り沿いを活用して、「ひと声かけあい、交流の生まれる街にしよう」という街の取り組みの一つが「あざ〜すあざみ野マルシェ」です。毎月第2日曜日に開催されているあざ〜すあざみ野マルシェは、あざみ野をもっと温かく住みやすい街へと願う方々がつくっています。自然と会話と笑顔が生まれる地域住民の交流の場にお邪魔してきました。

東急田園都市線・横浜市営地下鉄線あざみ野駅から歩いて4分と、分かりやすく便利な場所で開催しているあざ〜すあざみ野マルシェを運営しているのは、「活き生きあざみ野プロジェクト」の皆さんです。ボランティア参加メンバーは、あざみ野の元自治会長、近隣の学校のPTA会長、40代の地域住民など年齢も経歴もバラエティに富んでおり、あざみ野をこれまで以上によい街にしようと集まった方々によって構成されています。月に1、2度集まってチラシを作成したり、今後のイベントなどを検討しています。

 

このマルシェは2012年10月にスタートしましたが、3年目を迎える今年は、現在月1回の開催ペースを毎週開催できないか検討中。また色々な世代が交流し、もっと会話がしやすくなるような新たな企画についても話し合われていて、地域の方々の賛同も得ながらチャレンジしてみたいとのこと。今後の展開も楽しみです。

 

は、現在月1回の開催ペースを毎週開催できないか検討中。また色々な世代が交流し、もっと会話がしやすくなるような新たな企画についても話し合われていて、地域の方々の賛同も得ながらチャレンジしてみたいとのこと。今後の展開も楽しみです。

 

3月9日の出店は5店舗で、ソーセージ、お団子、マクロビオティックのお惣菜、野菜の販売など。フェアトレードの品物を販売する高校生の頑張る姿もありました。販売以外のブースでは、子どもにもっと絵本とふれあう機会を持ってほしいと、絵本を閲覧できるコーナーもありました。近くの商店街の方や青葉区在住以外の方でも出店可能で、内容は物販に限らず、アートの展示やサークルの発表などでも受け付けています。

 

青葉グリーンファームの内藤泉さん。買いに来たお客さまに調理法の説明中

 

出店者の中でも常連で人気があるのが青葉グリーンファームです。青葉グリーンファームの野菜は、無農薬で有機肥料の人参酵母菌を使って栽培されています。 今ではこの野菜をお目当てにマルシェに来るファンもいて、取材当日もお客さんが途絶えることはありませんでした。私も店主の内藤泉さんにこの時期ならではの野菜について、また美味しい調理方法などをレクチャーしてもらい、おススメの果物などを味見させてもらいました。品物をただ購入するだけの方は少なく、皆さん内藤さんとのおしゃべりを楽しんでいる方ばかりでした。

ソーセージの名店・シュタットシンケンでも試食をさせてもらいました。スーパーだとなんだか恥ずかしくてほとんど試食しないのですが、マルシェだと楽しく感じるから不思議ですね。お店自慢の白カビをつけたサラミや焼いたソーセージなどを味見しながら、店主の方に「ドイツではソーセージは焼くよりゆでる方が基本で、上手にソーセージをゆでることができないと嫁入りできない」というエピソードを聞いて、私もゆでソーセージにチャレンジしようと、お店で一番人気の朝市セットを購入しました。子どもが寄ってきて「オジサンちょうだい」とソーセージをおねだりしているのも可愛かったです。

 

園都市線沿いに3店舗ある手作りソーセージの名店・シュタットシンケン

 

「もっと多くの方に足を運んでもらえるようにするのが課題」と、今回インタビューに答えてくれた実行委員の樽野雅昭さん。確かにこの日はまだ肌寒いせいもあって、客足もやや少な目な印象を受けましたが、店主の方とのやりとりや皆で試食させてもらって、「甘いね、美味しいね」など自然と会話や笑顔が生まれ、昔の商店街で買い物をしているようなイメージを体験できたあざ〜すあざみ野マルシェは「交流が生まれる街」の大きなきっかけになると感じました。自分の住んでいる地元でも開催したいな、なんて思いも生まれ、楽しい買い物ができました。

Information

あざ〜すあざみ野マルシェ

日時:毎月第2日曜日 10:00-14:00開催

住所:横浜市青葉区あざみ野2-12-4 小川ビル前

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