10/28 参加費無料で保育つき! 3R夢なクッキング講座2016秋
森ノオト料理部のレギュラー講座「3R夢なクッキング講座」。2015年の冬も青葉区の2つの地区センターで開催されました。試作会の記事のメニューの写真を見て、美味しそう! と楽しみにしていた私。これからの寒い季節にぴったりのレシピを学び、環境のことを考える、とても有意義な時間となりました。(text、photo:山田あさか)

2016年も、青葉区役所地域振興課の委託を受けて、「3R夢(スリム)なクッキング講座が開催されます!

 

10月27日(木)山内地区センターはすでに満席ですが、10月28日(金)の藤が丘地区センターは若干名、参加が可能です。時間は10:00-12:30です。

 

申し込み方法は、
往復はがきかFAXかEメールに必要事項を明記し、資源化推進担当(TEL978-2299 FAX978-2413  Eメール ao-shigen@city.yokohama.jp)へ。
保育は1歳から未就学児まで、4人が対象です。保育希望者はお子さんのお名前と年齢を記入の上、お申し込みください。

 

<2015年10月8日のレポートです>
タイトル:

ベジブロスで料理が楽しく、ごみも減ってみんなハッピー!

 

山内地区センターと藤が丘地区センターの2カ所で開催された、森ノオト料理部による「3R夢なクッキング講座」。私は、11月26日に山内地区センターで開催された講座に参加してきました。

 

前回に続き、参加費無料で託児付き! 託児を利用して参加している若い受講者からご年配の方、以前に受講されたことのある方から、今回初めて参加された方まで、さまざまな顔ぶれでした。

 

講師はおなじみ、森ノオト料理部リーダー・大西香織さん(右)。そして料理部メンバーの松山ちかこさん(中)、清水朋子さん(左)が脇を固める。手際の良さと分かり易さ、ミニ知識も随所に散りばめられ、とてもお得な講座!

講師はおなじみ、森ノオト料理部リーダー・大西香織さん(右)。そして料理部メンバーの松山ちかこさん(中)、清水朋子さん(左)が脇を固める。手際の良さと分かり易さ、ミニ知識も随所に散りばめられ、とてもお得な講座!

 

参加費無料で保育付き。そして袋止めのクリップ、3R夢マグネット、マスコット(イーオ)のお土産まで!

参加費無料で保育付き。そして袋止めのクリップ、3R夢マグネット、マスコット(イーオ)のお土産まで!

 

今回のレシピも「ベジブロス」を使います。

 

森ノオト読者の方は既に聞き慣れた言葉の「ベジブロス」ですが、参加者の中には、今回の講座で初めて知った方や、告知を見て実際の作り方を知りたくて参加している方もいました。

 

こういった、家庭の中でごみとして捨てられてしまうような野菜の切れ端や皮などが基本の材料に変化する

こういった、家庭の中でごみとして捨てられてしまうような野菜の切れ端や皮などが基本の材料に変化する

 

まず、大西さんから「ベジブロス」についての説明がありました。

 

ベジブロスとは、普段は捨ててしまうような野菜の皮、ヘタや根などを煮込んでとる、野菜から溶け出した旨味と豊富な栄養を含む美味しい出汁のことです。

 

基本的にはどんな野菜でも使えるそうですが、幾つかの留意点があります。じゃがいもの皮の緑の部分や芽には「ソラニン」、トマトのヘタには「トマチン」と呼ばれる毒性のある部分があるため、じゃがいもやトマトは基本的には入れない方がよいそうです。

 

コトコト煮詰めたベジブロスを漉すと、なんとも良い香りが

コトコト煮詰めたベジブロスを漉すと、なんとも良い香りが

 

今回のベジブロスは「里芋の豆乳クリームリゾット」の白色(ホワイト)の料理ということで、玉ねぎの皮や茄子のヘタなどの色の濃い野菜は入れずに出汁をとっています。味はもちろんのこと、色みも考えてバランスよくベジブロスをつくることが大事とのこと。

 

今回は前回に比べて薄めの色の出汁。野菜の優しい香りがする

今回は前回に比べて薄めの色の出汁。野菜の優しい香りがする

 

野菜くずは冷凍してとっておくことができるので、毎日のお料理で出てくる野菜くずを、その都度ジッパーつきの袋などに入れて冷凍庫で保存し、袋がいっぱいになったらベジブロスを作ります。美味しい料理と、生ごみを減らし環境負荷を減らすことができるベジブロスのある生活、各家庭で定着していったらいいですよね。

 

そして、出汁をとった後の野菜くずは、更に天日干しすることで最初の重量の10分の1になるそうです。そこまでできないという方も、水気を搾ってから捨ててほしいとの話でした。

みなさん真剣な表情でメモをとったり、その場でざっくばらんに質問をしたりと和やかムードで講座は進んでいく

みなさん真剣な表情でメモをとったり、その場でざっくばらんに質問をしたりと和やかムードで講座は進んでいく

ベジブロスを煮込んでいる間に、「里芋の豆乳クリームリゾット」と「白菜とみかんのサラダ」のデモンストレーションがありました。

 

「里芋の豆乳クリームリゾット」は、材料(にんにく、玉ねぎ、里芋、えのき茸、ベーコン)と生米を炒め、旨味たっぷりのベジブロス豆乳を3回に分けてじっくりと煮詰めていく料理。

 

ここで、玉ねぎのみじん切りの包丁使いについて、大西さんからのアドバイスが。実習の時に早速やってみよう! なんて声も聞かれました。

 

そして豆乳を使用する上での調理ポイントとして、塩分は最後に入れるというコツも。塩分を先に入れて煮込んでしまうと、塩分がにがりの役割をして、豆腐のような食感になってしまう場合があるそうです。

 

家の冷蔵庫に残りがちな白菜とみかんを使った「白菜とみかんのサラダ」は、白菜を切って、薄皮をとったみかんと合わせ、ドレッシング(みかん、オリーブオイル、米酢、塩・こしょう)と和えたもの。本当に簡単にでき、白菜はたったの2枚、みかんは1個半で、大人4人分の量になりました。

 

あまりがちな材料で一品つくれるのはありがたいですよね。早速作ってみたいとの声もありました。

 

みかんの皮についてもアドバイスが。みかんの皮は、乾燥させてお風呂の入浴剤にする、中国では陳皮(ちんぴ)といって漢方薬として使われている、洗浄に役立つ成分が豊富に含まれているのでシンクの掃除などに使用するなどの情報も。本当に捨てるところはないんですね。

 

さて、グループごとに分かれて実習の開始です。

 

若い方からご年配の方まで、一緒に作業をする中で連帯感がうまれてきます。

 

私のテーブルは同年代の方が多く、自然と会話も弾みながら、和気あいあいと作業が進みました。

 

さすが普段からお料理をしなれている主婦のみなさん。手際の良さ、そして効率のいい動き

さすが普段からお料理をしなれている主婦のみなさん。手際の良さ、そして効率のいい動き

 

試食タイムの時間には、試作の記事にもありました“里芋の皮の素揚げ”が登場。

 

そのまま食べても美味しいのですが、今回はリゾットに添えて、食感や味のアクセントに。見た目もグッとおしゃれになります。

 

リゾットの材料の里芋の皮を油で揚げて塩をふったもの。受講者に大好評! カリッと香ばしく、子どものおやつにも、お父さんのおつまみにもなりそうとの声

リゾットの材料の里芋の皮を油で揚げて塩をふったもの。受講者に大好評! カリッと香ばしく、子どものおやつにも、お父さんのおつまみにもなりそうとの声

 

完成! これからの寒い時期にぴったりの温かでコクのあるリゾットと、甘みと酸味が楽しめるさっぱりとしたサラダ

完成! これからの寒い時期にぴったりの温かでコクのあるリゾットと、甘みと酸味が楽しめるさっぱりとしたサラダ

 

リゾットは、乳製品が入っていないとは思えないほどコクがあってクリーミー。ヘルシーでいい! との声もありました。調味料が塩・こしょうだけで、こんなにコクのある味になるなんて驚きです。それもこれもベジブロスの旨味のなせる技。

 

今回初めて参加した方が、「今まで捨てていた野菜のくずで、こんなに美味しいスープがとれるとは! もっと早く知って生活に取り入れたかった!」と言っていました。

 

そして、以前参加した方は、講座参加を機に時々ベジブロスを作っているとのこと。生活に浸透しているようでした。

 

きっと今回の講座を機にベジブロス生活がはじまる受講者もいるのでしょうね。

 

最後に青葉区役所の方から、ごみの削減についてのお話がありました。

 

師走に入り、そろそろ年末の大掃除の季節となりました。年末は、1年を通してごみが最も多く出される時期です。昨年の11月の最後の10日間のごみの量と12月の最後の10日間のゴミの量を比べたところ、12月のごみの量が11月の量より、なんと130トンの多かったそうです。この量は、ゴミ収集車(2トン車)の134.5 台分! 収集車を並べると、市ガ尾駅から青葉区役所まで続くほどの量だそう。

 

ちょっとした心がけで、少しでも減らしていけるといいですよね。

 

そして、最後にもう一言。大活躍の森ノオト料理部は、12月12日(土)に、子どもシェフの「エコクッキングでハッピークリスマス!」をアートフォーラムあざみ野で開催します。森ノオト初の子どもを対象にしたエコ料理の講座です。親子で楽しく参加してみてはいかがでしょうか?

 

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