肩をすくめるような寒さはどこへやら……。
若葉の眩しいほどのキラメキと小鳥のかわいい囀り、新緑に映える彩り豊かな草花たち、肌を撫でるやわらかな風にうっとりしてしまうほど、春のポカポカ陽気がすっかり体に馴染んだ今日この頃。
今日からいよいよ5月のスタートですね!
心も体もさらに解き放たれていく爽快な季節の幕開けです。
妊娠8カ月目の私も、春の陽気にかまけてウトウトとうたた寝している場合ではないぞ~と、自分のお尻をぺんぺんと叩いています(笑)。
さて、5月といえば、多くの人たちが心躍らせるGWですが、男のお子さんがおられるご家庭で忘れてはいけないのが、連休中にやってくる5月5日のこどもの日、「端午の節句」ですね。
今年は5日がちょうど二十四節気でいう「立夏」にあたり、春分と夏至のちょうど中間となる日で、夏季の始まりだそうです。そして家庭の庭や窓辺からは、真っ青な大空に映える新緑の若葉たちの揺らめきと一緒に、堂々と優雅に空を泳ぐこいのぼりの姿が至る所で見られるようになります。
私もこれまで色々な場所でたくさんのこいのぼりを観てきましたが、本当に何度観ても飽きることのない、日本が誇る昔からの情緒あふれる季節の風物詩だなと思います。
そんな、こどもから大人まで、みんなを楽しませてくれる「端午の節句」行事。
もともとは菖蒲や蓬を軒先にさして邪気を払う日だったのが、江戸時代以降より男の子の節句とされ、武家はもとより町人たちの間でも武者人形やこいのぼりを飾るようになったそうです。
我が家にも育ちざかりの2人の男の子がいます。
この時季に決まって行うことといえば、息子たちを連れてこいのぼりがたくさん空を泳ぐ光景を見に行ったり、柏餅や粽に舌鼓を打ったり、家に飾る兜の前でその年の彼らの写真を撮り成長の記録としたり……。
正直に言うと、毎年の日々の忙しなさに身を任せてあまり記憶に深く残ることのなかった男の子の日。
今年は次男坊も3歳近くなってきたことだし、端午の節句にちなんだ定番のあれこれを子どもと一緒につくるのもいいかも、といつもと違った気持ちで端午の節句に備えてみることにしました。
最初にとりかかったのは、折り紙で作る2種類のかぶと。
ご存知の方も多いと思いますが、折り順をおさらいしてみましょう。
まずは、昔から変わらない定番のかぶとバージョン。
続いてあたまの長い変わった形のかぶと。「こっちもいいよ~」と長男が教えてくれました。
折り順⑵までは定番かぶとと同じです。
長男は折り紙工作が大好きなので、得意気に次から次へと作ってくれました。
兄のそんな様子を見ていた次男も、最初の三角に折るところまでを真似てただひたすら折りまくり、
上手に折れた時は「さんかく、できたよー!」と、とても得意顔で嬉しそうにしていました。
折ることの楽しさを各々に感じながら出来上がりを思い描いていつの間にか夢中になっている、それも折り紙の魅力のひとつだと思います。
お飾り用のかぶとの次は、頭にかぶることができるサイズのかぶとも作成することに。
新聞紙を手に取り、実に何年ぶりだろうというくらい久しぶりに作りました。
さぁ、出来上がったかぶとを子どもたちの頭にかぶせるとこんな感じに。
お互いを見合って満面の笑みが顔いっぱいに広がります!
昔はこの様なわんぱくっ子たちが手作りの剣なども携えて、皆ではしゃいでお外をかけ回っていたのだろうなと、想像の世界が目の前に広がった瞬間でした。
さてさて、折り紙を十分に楽しんだ後、今回こんなことにも挑戦してみました。
この足形を使って作成したのがこちらの足形アートこいのぼり。
子どもに作ってもらったかぶとや手裏剣も用いて、嬉しい楽しいがセットになった親子合作の成長記録作品の完成です。
作品を見た次男は、「にいちゃんの足、おっきい!」「お魚さん、ニコニコ笑ってるね!」と、とっても嬉しそうに教えてくれました。
これまで子どもの手形や足形をあまり残してこなかった私でしたが、今回足形をとってみると色んなことに気付くことができました。
ベタ足が気になっていた7歳の長男は、いつの間にか土踏まずがしっかりと出来ていたんだな、とか。
最近イヤイヤ2歳児に加え一人で何でもやりたい盛りの3歳児が合わさった手のかかる次男も、足裏はまだまだおぼこくって(西日本の方言で、初々しい)可愛らしいな、とか。
足形アートを作りながらこんな今をありありと見つめて、また、今日に至るまでの子どもたちの成長の記憶もじわじわと甦ってきて、過ぎ去った日々を感慨深く懐かしむとてもいい機会となりました。
季節の節目に、無病息災、子孫繁栄などを願い、お供え物をして邪気を祓う行事である節句。
この端午の節句も男の子にとっては日々の成長を垣間見ることのできるひとつの節目だということを、今回の親子時間を共に過ごしてしっかりと味わうことができました。
男の子がいるご家庭で、最近我が子の足の裏を見ていないなという親御さん!
今年はぜひ我が子の足形をとってみてはいかがですか。
たとえ嫌がられても(笑)、足裏を少し触らせてもらうだけで子どもの成長が感じられるまたとない機会になるかもしれませんよ。
もちろん各ご家庭の色んなスタイルで、清々しい季節ならではの端午の節句をお楽しみください。
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