ゾウノハナへの旅路を終えてー3年目の出張布市ー
今年で3年目となった横浜市中区象の鼻テラスでのめぐる布市拡大版。今年は9月16〜17日の2日間開催し、大盛況のうちに終了しました。
うっすら体の端々に心地よい疲労が残る中、記憶が確かなうちに写真で振り返ります。

3年目ともなると、もっと事前準備は簡略化されるのかなと夢想していましたが、そんなはずもなく。

 

結局準備を本格的に始めたのは、8月の終わり。

ギリギリまでオンライン布市を開催していたため、紛れないようオンラインで販売した商品の発送を全て終えてからのスタートとなりました。

 

しかし、これまでと劇的に違うのは、今回の事前準備までの運営を、スタッフとボランティアからなるサポートメンバーのみで作り上げたことです。

 

思い返せば1回目の開催は、手探り状態。どのくらい用意すればあの会場が埋まるのか、分量が全くわからず。

布の値付けや仕分けが間に合わず、1カ月前から事務局のスタッフを駆り出し、サイズの計測や仕分け、値付け作業をしました。

それぞれが自分の事業を動かしながら、合間に段ボールと布にまみれる。間に合わず家に持ち帰り作業をした人も。

昨年からボランティアのサポートスタッフが毎週2日ずつ入り、日常からその作業を進めていたので、値付けまで完了した商品をそのまま段ボールに詰めて運ぶ状態に。おかげで本当に助けられました

 

あの天井に広がっていた会場装飾も、サポートスタッフの皆さんで作り上げたものです

 

天井装飾のディレクションを担当したのはデザイン系の専門学校出身の吉田遥乃さん。「こんな感じで、天井にふわふわっと布をかけてね……」というあまりにアバウトな妄想を、きちんと的確に読み取り、会場図面から布の尺を測り、布選びから縫製指示まで完璧な仕事ぶりに感動でした

 

実はこれ、経費節減で留めている金具は洗濯バサミ。数をしっかり数えて用意したはずが、最後一つ足りず大慌て。ゾウノハナのスタッフの方が奔走してクリップを探してくださり、無理やり留めていただきました。 家に帰ったら、ポシェットの中から洗濯バサミが一つ、ころんと出てきてどっと冷や汗が。ヒエ〜、犯人は私だった!とても会場スタッフには言えない……ので、ここでお詫びを。ごめんなさい

 

前日は、恒例となったダンボールリレー。ここには3年目の叡智が!段ボールは持ちやすい野菜サイズ、トラックまでの段ボールリレーは縦列で

しかし、昨年は、あと少し乗り切らず、残りをミニバンで運んだ什器。今回はトラックに什器が一つも入らない!

昨年の298個の段ボールからさらに増え、今年は362個だったのでした。

トラックからの荷下ろし隊の学習能力が完璧、さすが3年目!ゾウノハナスタッフの皆さんの指示も素晴らしく、到着するとすでにテーブルが定位置に配備され、そこをベルトコンベアのように段ボールが移動。撮っていた動画は、早送りしたのかと思うほどきびきびと動くみんなが写っていました

 

慌ただしく開場時間を迎え、入り口に出てみると、最後尾が見えないほど行列が。もうびっくりしすぎて目が霞みそうでした

その後数時間、忙しすぎて記憶がありません。

レジスタッフは、開始から13:00ごろまで水も飲めないほどだったと干からび気味でした。

普段慣れないレジ打ちに、布市スタッフでないとわかりにくい値付け。うっかり中腰のまま始まってしまい、腰を伸ばす余裕がなかったというスタッフも。

毛糸ブースは初日の開始すぐに人だかりが。事前のInstagaramの告知で、最初から毛糸ブースめがけてきた人も

 

見やすくするため、荷崩れしないようあまり高く積まないようにしようね、と事前に決め事をしていたものの、目の前に開けねばならない段ボールを見ると、ついつい本能で積み上げたくなる、これは人間のサガだ!と思いながら、黙々と高さ調整作業

 

ツルツルして並べにくいとろみ素材を今回りんご箱に詰めてみた。いつもはこんなに一気に見られることがないので大好評!

 

オーダーブースでは、その場でオーダーを受け、当日お帰りまでに仕上げたり、ウールサンプルにカーディガンを作って飾ったり。音楽と相まってミシンの音が会場に響き、とても心地よい空間になっていました

 

目玉ボタンやチュールなど、さまざまな材料を自由に使えるワークショップは大人気!子どもの付き添いのはずが大人がはまる、お馴染みの光景も

今年は初めてダーニングも!手芸を楽しむ大人女子にもたくさん出会えました。

 

1日目、あまりの忙しさに更新できなかったSNSは、2日目には急遽遠隔でバックオフィスが登場。会場の様子を逐一お知らせでき、双方向で楽しめる時間となりました。

怒涛の2日間でしたが、蓋を開けてみたら、来場者は5000人以上。そのうち布市でのお買い物をしてくださった方が延べ944名でした。2日連続で来てくださった方や遠くから来てくださった方、工房での布市の常連さんがまるで応援しに来るようにわざわざ足を運んでくださったり……皆さんがこのハレの日を楽しみにしてくださっているのがヒシヒシと感じられ、うれしかったです

運搬にご協力いただいたのは、今年も町田市三輪町の東京映像美術さん。忙しい時期にも関わらず毎回、快く引き受けてくださり、感謝しかありません。

持ってきた段ボールは全部で362箱でしたが、帰りは251箱にまで減り、トラックにも余裕が

 

 

 

たくさんの布の旅立ちをみんなで見届け、スタッフもみんな満面の笑みでした

さあ、工房ではすでにこの荷物の荷解きを始めながら、10月の準備を進めています。

10月は12日(木)からスタート。

ぜひ、日常のめぐる布市にも遊びにいらしてくださいね。

Information

【10月のめぐる布市】※お申し込みは10月1日からです。

10月12日(木)-20日(金)

*14日(土)、15日(日)はお休み

*20日最終日は10:00-の回のみ

10:00-11:30/11:30-13:00/13:00-14:30※1枠7名

場所:森ノハナレ(横浜市青葉区鴨志田町818-3)

 

めぐる布市HP

https://applique.morinooto.jp/

新着情報は、Instagram @megurununoichiで紹介しています。

…………

【LINE登録はこちら】

お友達登録してくださいね

https://lin.ee/1ngwCix

Avatar photo
この記事を書いた人
齋藤由美子ファクトリー事業部マネージャー/ライター
森ノオトの事務局スタッフとして、主にAppliQuéのディレクションを担当。神々が集う島根県出雲市の田舎町で育ったせいか、土がないところは落ち着かない。家では「シンプルな暮らし」関連本が十数年にわたり増殖中。元アナウンサーで、ナレーターやMCとしての顔も持つ。小6女子の母。
未来をはぐくむ人の
生活マガジン
「森ノオト」

月額500円の寄付で、
あなたのローカルライフが豊かになる

森のなかま募集中!

寄付についてもっと知る

カテゴリー

森ノオトのつくり方

森ノオトは寄付で運営する
メディアを目指しています。
発信を続けていくために、
応援よろしくお願いします。

もっと詳しく